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二代目社長と経営理念

僕の周りに、先代から跡を継いだ二代目の社長様がちらほらいらっしゃるので、今回は二代目社長の事業承継について書きたいと思います。

先代社長から跡を継ぐケースは様々かと思いますが、いずれにせよ、先代が長い間、大切に育ててきた会社を受け継ぐプレッシャーは計り知れないと思います。

何をするにも先代と比べられ、売り上げが下がったり、ファンが離れたり、退職者が増えたりと、何かうまくいかないことがあれば全て責任を負う立場に立たされ、頑張っているにも関わらず、なかなか結果が出ないとお悩みの人も多いのではないでしょうか。

特に親族間での事業承継だと、経験値や本人の力量に関係なく跡を継ぐケースもあり、そういった方の場合、どう立ち回っていいかわからず、「父親と同じように振舞わなければ。」「父親と同じやり方でやっていこう。」と考えてる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、経営に限らず、他人と全く同じように振る舞うことは難しいです。なぜなら性格も考え方も一人一人違うからです。では事業承継に重要なことは何なのでしょうか。
それは先代社長の「思い」。つまり「理念」です。

その会社の経営をやり続けることで、先代社長は、会社を、社会をどのようにしたかったのか。顧客にどんな価値を提供したかったのか。どんな信念を持って経営していたのか。

「理念」をしっかり言語化できていて、深いところまで理解できているのならいいのですが、理念は一応あっても、ただそこにあるだけの理念で、全く活かされてなかったり、そもそも会社によっては理念そのものがない、あるいは考えはあってもしっかり言語化できていないところもあります。

もしそうであれば、まず先代社長はどのような「思い」を持って経営していたのかを紐解く必要があります。そして、それをしっかり理解できるところまで言語化することが大切です。

これは後を継ぐ二代目だけの話ではなく、会社で働く社員にも同様のことが言えます。

社長が代わっても、「理念」がちゃんと言語化されいたり、もっと言えば、「行動指針」のところまで降りて言語化されて、しっかり浸透できていれば、社員の起こすべき行動は変わらなく、ブレることはなくなるので、会社のブランドを保つことができます。

言わば「理念」は“道標”なのです。


仮に先代と全く同じやり方ができていたとしても、時代は刻々と変化しており、同じやり方を続けていては、いずれ壁にぶつかります。

しかし「理念」さえ理解していれば、その道標に則って、自由にやり方は変えていっていいのです。

もし二代目の社長で、どのように行動していくべきなのか悩まれている方は、まず先代社長の思いや考えを紐解いていくことから、やってみてはいかがでしょうか?

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