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もしも「スラムダンク」の「宮城リョータ」をマネジメントするなら

本日はスラムダンクより、主人公の先輩である宮城リョータがビジネスパーソンだったら、どのようにマネジメントするのか、考えてみたいと思います。

マネジメントの引き出しを増やしたい。と思っている方の参考になると嬉しいです。

ちなみに本マガジンは有料になっていますが、記事は全部読めるようにしています。今後も基本的には記事は全部読めるようにしようと思っていますが、興味を感じてくださったら、登録いただけると嬉しいです。

さて、まず始めに宮城リョータの説明をします。

攻撃の起点となるポイントガードというポジションでスピードに定評のある優秀なプレイヤーです。短期でお調子者なところがありますが、観察眼があり、冷静に周囲を見ているところもあります。生意気さゆえに上級生に目をつけられ、暴行事件に巻き込まれるようなこともありましたが、男気があり、頼りがいのある2年生です。

そんな「周囲のこともよく見ていて仕事はできるけど、ちょっと生意気な中堅メンバー」がメンバー(部下)にいたら、どのように関わると良いのか、考えていきたいと思います。

なぜ生意気な態度をとるのか?

小生意気なメンバーを経験したことはありませんか?
何かと少し噛みついてくるようなメンバーって、いますよね。

そんなメンバーをマネジメントする上でのポイントは2つです。

まず、1つめは生意気な態度をとる要因を見極めることです。

①自信過剰なのか
②自己防衛なのか(自分を大きく見せる)
③愛情表現なのか

①自信過剰
自分はできる。自分の意見は間違っていない。そんな考えから、大きいことを言って、相手を馬鹿にするような態度をとっている場合、これは改善が必要ですね。自分を棚上げして意見を出すことは悪いことではありませんが、それは時と場合によります。
実力をともなっているならまだしも、そうでないなら、自分の現状を正しく認識する必要があります。

②自己防衛
また、自分はできない、自分に自信がない。現状の自分を正しく認識できているものの、そんな自分の現状を認められなくて、自分を大きく見せようとすることもあります。自信過剰なのか、自己防衛なのか見極めが非常に難しいですが、どんな場面で生意気な態度が出るのか?ということで判別することもできますね。
多数の人がいる場面、自分より目上(先輩や上司)がいる場面で生意気な態度をとる。もしくは後輩の前でだけ生意気な態度をとる。こんな風に相手によって態度が違うようであれば、自己防衛になっている可能性が高いと思います。

③愛情表現
意外と多いのは3つめの愛情表現だったり、自己表現であることがあります。頭ごなしに「態度が悪い」と言い切ってしまうと、全てを否定することになってしまいかねません。
小さい頃の男子が好きな女子をいじめちゃうのと同じ構造だと思います。

いずれの場合も、要因が明らかになったら、次は要因を考えて、打ち手をこうじる必要があります。ですが、その前に打ち手をこうじる必要があるのかどうかを見極めることが必要です。
つまり、2つ目のポイントとは生意気であることによる影響を見極めることです。

宮城リョータの場合はどうでしょうか。

個人的には①と③の組み合わせではないかと見立てています。バスケットに関しては自信過剰な気持ちから、ビッグマウスにな場面が見られます。(実際に実力も伴っていますが)
また、案外ナイーブなところがあり、メンタルの波が激しいです。自分の思っていることをそのまま相手にぶつけるところがあります。
悪態をつきたいとか、人を馬鹿にしているとか、そういうスタンスの問題ではなく、単に人とコミュニケーションをとる引き出しが少ないのだろうと思います。

生意気であることの影響はあるか?

要因について見立てた次にするべきは、影響を考えることです。
影響は直接影響と間接影響の2つを見極めることが大事です。

・直接影響
言葉の通り、言われた相手、生意気な態度をとられた相手が感じる直接的な影響のことです。スラムダンクで言うなら、小暮くんに「リョータくんの態度について、気になることある?」と聞いてみるような感じです。
直接影響は分かりやすいですが、情報を集めようとしても、本心を言ってくれるかどうかが分からない。ということを考慮しなければいけません。

・間接影響
厄介なのはこちらです。言われた相手ではなく、その様子をみて、第3者がどう思うか?ということです。これも例えるなら、小暮くんに「リョータくん、先輩の三井さんや赤木さんに対するため口になることもあるけど、何か態度で気になることある?」
もし、聴いてみるなら、こんなイメージです。
上司に対する生意気な態度をなんとも感じない方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで影響がありえるということを考慮する必要があります。

つい、直接影響だけに目がいってしまいがちですが、2つの観点があることを押さえておきましょう。

生意気なメンバーをマネジメントする

まず、ポイントは「戦わないこと」です。ちょっと生意気な態度があったからといって、対立構造になってしまうと、悪循環にしかなりません。

ですが、もちろんそれは迎合しようというものではありません。

何は注意するのか、何は注意しないのか。という判断軸を明確にするのが良いと思います。そして、それは他者に対する影響で判断するのが良いと思います。

上司としてどう思うか、自分が若い頃はどうだったのか、時代が違うのですから、そんなことは関係ありません。相手の話の言葉尻を捉えるのではなく、相手が言いたいことの意図を察することが大事です。

周囲に悪い影響を与えているようであれば、介在する。そうでないなら介在しないが基本的な考え方です。

要因が自信過剰なら、自分を正しく捉えられるように事実ベースでフィードバックする。自己防衛なら、さらに要因を掘り下げ、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)になっていることを明らかにする。愛情表現なら、人とのかかわり方のパターン・テクニックを教える。

そんな対応が良いかと思います。

リョータくんの場合は、自信過剰なところはありますが、自分を捉えることはできていると思われるため、ことあるごとに「こういう場面はこういう言い方をした方が良いよ。その場面でそういう言い方をすると損しちゃうから、こうした方が良いと思うけど、どう?」

対立構造になったり、口うるさいと思われたりしないように、そんな投げかけをして、考えさせるアプローチが良いかと思います。

終わりに・・・

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ちなみにスラムダンクシリーズだと、花道とゴリについても、以前に記事を書いています。興味があれば、ご覧いただけると嬉しいです。

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