見出し画像

断片 魔法と経験値 -ワナビ小説講座-

 いや、別に小説講座と題したってたいしたことはいわぬ。いえぬのだ。ワナビだからね。これが文学新人賞の必勝法だ、とかいうことはない。そんなんあったら私が知りたいわ。しかし長いワナビ歴、知り得たことはそこそこあるので、なんかそういう類のことをまた書いてみようと思うものなり。なるべく偉そうにならないように気をつけつつ。まずはタイトルにある魔法と経験値の定義から。魔法とは技術と言い換えてもいい。創作上の技、テクニックである。人称と視点、語り手、会話、描写、比喩、伏線、その他のことをうまくやる技。金井は中二病なのでこれを魔法と呼ぶ。じゃあ経験値。これは文字通り、経験の値であって、実人生からの学び、または文学作品などからの学びを指す。この値が多いほど奥深く幅広いものが書ける。当然だ。世界を多く知るに越したことはない。

 承前。魔法と経験値は相関または比例しているかもしれない。同じようなものと考えることもできるが、あえてどう区別するかというと、魔法はそれ単体でいざというときに使えるもの、一方経験値は書く力の総体で、書き手としての強さというか、筆力という言葉があるからそのことである。ドラゴンボールでいうところの戦闘力である。そのように区別すればちょっとはわかりやすいか。魔法も経験値もどちらも大切だ。何かの作品を読んでも感興として何も残らなかったとしたら、その作者と小説にはどちらかが、あるいはどちらもが足りない。それともあなたとは相性が悪いということもある。自分の心に引っかかりがなかったものは、たぶん読む必要がないものだったのだ。魔法がない、経験値が足りてない、相性が悪い、そのような小説は置いて、仕切り直してもっとすばらしい小説を読むに限る。だいじょうぶ。noteを見たまえ、いいものはいくらでもある。

 承前。好みの問題もある。好みの魔法、好みの経験値、それはジャンルで選ぶときに関わるもので、ミステリが好きならトリックの魔法にふれるだろうし、恋愛小説なら愛の魔法にふれるだろう。そこで書き手の経験値も十全に積まれていればそれはすばらしいものなんじゃないのか。記憶に残る一冊となろう。そして読み手としてはそれらの作品によって魔法を覚えることができる。それは勝手に身につく。こういうやり方があるのだと頭の引き出しに入っていく。そうしてコツコツと読み続けていけば読解力と共に文章力も身につく。それが修行となり、つまりは経験値を稼げることになる。作家は誰もが多読の人々であり、およそ経験値を積みまくってレベルは高い。死ぬほど読み書きしてちょうどいいのだ。さてこのくらいで話はまとまったのだろうか。語り落としがあったらすみません。

 音楽。今日は趣向を変えてロックをいってみた。ひさびさにhideを聴いた。やっぱいいわhide。もう昔の人になっちゃったのかな、若い子は知らんでしょう、あのカリスマを。最初のヴィジュアル系を。かっこよかったんだぜあいつは。歌詞に注意してるとこれ、頭がよくなければ書けないものだったな。文才ともいえる何かを彼は持っていたと思う。レジェンドとして語り継ごう。

 昨日今日あたりちょっとしんどくて読書は休み。今日これから読むかもしれないけど。これらの本だけをやればいい、とはっきりわかっているので、直感でね、そうしてみたらば時間もまだあるし、やりきれることだろう。読んでいけばいいのだ。あと四十日弱の準備期間。がんばりましょうがんばりましょう。



サポートありがとうございます!助かります。