見出し画像

日常は戦と申します

 日々は戦いでございます。ゲーテいわく、できるけどしたくない、したいけどできない、そのように生活を言い表したものですが、それならできる上でしたいことというのを可能な限り増やしていくのが、まあ、幸せにつながるのではないか。日々は幸せになるための戦なんではないのか。小説を書き終えたあたくしにはいろいろある。昨夜は四ヶ月ぶりの酒で飲んだくれていた。たぶん今夜も飲むでしょう。そうしながら明日にはコンサートへひとり向かうもので、新しいネクタイを締めてですね、音楽の宇宙へと赴くような、まあそれができる上でしたいことのひとつだったりする。幸せです。

 ああ、いまハイフェッツのヴァイオリンに満たされるこの小部屋で、昨日の昼まではガンツッパのギリギリの執筆をやっていたんだなあ、と思えば、いまやもうだらしねぇ感じでぼんやりと。抜け殻だ。抜け殻じゃねえか金井さん。執筆明けは毎度そんなもんなんだけどね。

 書くためにボウズにした頭は髪がだんだん伸びてきて、おお、これはこれでひとつの髪型なんじゃないの、といったところになり、なに、ベリーショートというの? そんくらいにはなってきている。ボウズにすると通常の長さに戻るまでに六ヶ月かかるというので、それには年末まではかかるソロバン。楽だったけどねボウズ。もうやらないかもしれんけど。

 さ、抜け殻の体をずるずる引きずっていきましょう。

サポートありがとうございます!助かります。