彼岸・涅槃を感じる曲
まだまだ死ねないが、人はいつか必ず死ぬ。死後の世界があるのかどうかわからない。けれどもありがたいことにご先祖様に守られている気は確かにする。もしかしたら別の次元から見守ってくれているのでは?と思ってみたり。
アラビア音階というのはどうにもクセになり、ついつい立ち止まってしまいます。深淵から立ち上る魔法の音階。ここに持っていって良いのは耳だけ。
オリエンタルスケール、ドコドコ太鼓を叩いてみれば、彼岸・涅槃の音がする。
涅槃・彼岸と言いつつもヘッドフォンで爆音で聴くと「元気」がでます。どうぞお試しを。
Beatles - Tomorrow Never Knows
こいつはヤバイです。初めて聴いたとき衝撃を受けました。
耳元を彼岸のカモメが行ったり来たり。ノイズだらけのお経のような歌が延々と繰り返されます。嵐のような音のコラージュの中、悪魔のような逆回転ギターが何か語りかけてくるのですが、言語体系が異なるので全く意味がわかりません。
すごいぜビートルズ、すごいぜジョン。原点にして頂点。ただただ彼岸。
Led Zeppelin -Kashmir
タイトルの「カシミール」は、エベレストの近くカシミール地方とは実は関係ないそうです。でもタイトルと曲調から「神々の山嶺」よろしく、エベレストやアノ辺を感じます。ドシュドシュ重く拍が裏なのか表なのかよくわからなくなるでっかいドラム。半音づつ上がるギターリフからギリギリと漏れ伝わる緊張感、そして高まる期待感。
サビはまるで、エベレストの山頂から射すご来光か、特大の稲光か。放たれる啓示はモーゼ気分のカタルシス。ダイナミック莫迦だから出来る突き抜けた音楽。嗚呼、涅槃。
BUCK-TICK - Brain,Whisper,Head,Hate is noise
日本だって負けてはいません。日本から見ればインド=彼岸、西洋から見れば日本=エキゾチックという勘違いのような幻想がありますが、その勘違いこそがもたらすフレットレスの桃源郷がこの曲です。カモメも鳴きます。
「ジョジョの奇妙な冒険」「火の鳥」などの男子ハートをくすぐる「意味ではなくイメージを伝える」歌詞も素晴らしいんです、なのでこれは歌詞ではなく音なんです。そりゃもう絶頂へ統一さ。
以上です。本日もありがとうございました。
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