見汐麻衣

singer,musician / writer ✍️. 初エッセイ集『もう一度 猫と…

見汐麻衣

singer,musician / writer ✍️. 初エッセイ集『もう一度 猫と暮らしたい』(Lemon House Inc. )発売中。 Lemonhouse https://lemonhouse.jp/artist/mishio-mai

マガジン

  • お茶のお供に

    ■毎日なんでもないことを繰り返す中で、発見と気付きの中間に佇む様な瞬間が度々訪れる。見てみぬふりをして通り過ぎたって構わない、忘れられる過去からの賜物。皆様の一服のお供に。 別のサイトにアップしていたエッセイをこちらにまとめました。

  • 寿司日乗または雑記

    日記。雑感。

  • おはよう、荒野。

    見汐麻衣による連載エッセイ。毎月、隔週土曜日の更新です。

  • NEWS

    新作、新譜リリース、ライブスケジュール等についてのお知らせなどになります。

  • 音楽

    音楽にまつわる雑文。 寿司日記に書いていたものをアーカイブしていこうと思います。

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見汐麻衣エッセイ集『もう一度 猫と暮らしたい』お取り扱い店舗

見汐麻衣 エッセイ集 「もう一度 猫と暮らしたい」 著者:見汐麻衣 仕様:四六判 変形 上製本 192ページ 装画・デザイン:横山雄 編集:花井優太(Source McCartney) 価格:2,000円(税込) 発売日:2023年5月27日(土) 発売元:Lemon House Inc. 随時更新していきます。 皆様の暮らす街の本屋さんで見かけた際は是非、手にとってみて頂けたら嬉しいです。 ※コチラで表題作「もう一度 猫と暮らしたい」読むことができます。

    • 寿司日乗590〜596

      2024年7月8日(月)晴れ 午前中、病院。待合室で雑誌を見ていたら色々な鉄窓花(台湾の民家や集合住宅の窓辺に取り付けられた防犯が目的のデザインされた鉄格子)の写真が掲載されており胸ときめく。日本統治時代、1920年代に日本から台湾へ伝わった面格子がルーツで、鉄窓花の最盛期は1970年代とのことらしい。台湾旅行中、散策しながら時折見かけては多種多様なデザインに目を奪われていた。 診察後、いつも歩かない通りに見つけた定食屋で昼飯。「いやぁ、小池さんが当選してよかった」推定60

      • 深夜のタクシー

        ふと、突然死んでしまうことが我が人生の句点となることがあるかもしれないと考えたことがありました。自分がいつ死ぬかわからない、どんな死に方をするかもわからないのだから、その時々で交流のある方達に宛てた遺言を年初めにしたためることにしました。年の瀬になると渡す必要がなかったと安堵し、何を書いたかと読み返しては苦笑い、処分するということを繰り返し15年余り。 「あぁ、これを必要としない1年でよかったなぁ」と思いながらも何もなく無事過ごせるようにという想いも込めつつ、改めて遺言を書き

        ¥100〜
        • 寿司日乗583〜589

          2024年7月1日(月)晴れ 朝起きて「アンメット」最終話を心して観る。 最終話の終盤、あの場面ひとつに集約された否応なしに続くだろう未来(さして明るいだけではない)への一瞬の通過点(それは永い瞬間)にだけ含まれる美しさが具現化されている……私は笑いながら大いに声をあげて泣きました。環境や状況は異なれど市井の私達も都度味わってきたであろう瞬間。ひとりスタンディングオベーション。改めて大切にしたいと思えるものごと、現実では体感として過ぎていくものごと。いつもフィクションが教え

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        見汐麻衣エッセイ集『もう一度 猫と暮らしたい』お取り扱い店舗

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        • お茶のお供に
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          31本
        • おはよう、荒野。
          14本
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          11本
        • もう一度猫と暮らしたい(エッセイ集より期間限定公開中)
          1本

        記事

          寿司日乗576〜582

          2024年6月24日(月) 晴れ すれ違う人の衣服にプリントされた言葉がまるで私を鼓舞するかのよう、目に飛び込んでくる時があります。街の看板や落書きなどもそう。目に映るすべてのことはメッセージと荒井由実もうたってたな。 昼、隣町の中華屋でもやしラーメン。 目の前のテーブルに腰をおろした中年男性。ふと目をやるとバックプリント、背中に「お前はチャンピオン」と書かれていました。今月低空飛行マインドな私に突然突きつけられたお前はチャンピオン。なんの脈絡もないがこういうことで人はふと

          寿司日乗576〜582

          寿司日乗569〜575

          2024年6月17日(月) 晴れのち雨 昼、肉まんを蒸篭で蒸す。いい匂いが換気扇に吸われるのを躊躇う程い〜い匂いなのでクンクンしていると近づき過ぎて熱っ!となりを繰り返し肝を冷やす。何をやっているんだろうか。こういう所は子供の頃から変わらないものですね。 肉まんは酢醤油で食すのですが、東京に出てきた年の冬、肉まんに酢醤油がつかないことがかなしかった。カラシをチョンと渡された私の所在ない表情はたいへんマヌケだっだと思うのですが、酢醤油は九州だけだと知り(西日本?)カラシで食べ

          寿司日乗569〜575

          忘れちゃならない。

          (2020年3月30日(月)記)  片田舎で暮らす小娘にとってテレビは社会の窓だった。 特に、1983年から1996年の13年間、本当に毎日テレビを観ていたと思う。 ブラウン管の前、オープニング曲を録音しようとラジカセをテレビのスピーカーに押し当て、正座をした兄の横同じ姿勢でまんじりともせずに観ていたのは「西遊記」の再放送だったか。兄に話しかけるとゲンコツが飛んできた。当時、我が家には1台のテレビが茶の間に鎮座しており、兄が観たいもの、私が観たいもの、何を見るかで喧嘩ばかり

          ¥100〜

          忘れちゃならない。

          ¥100〜

          寿司日乗562〜568

          2024年6月10日(月) 晴れ 食い物の恨みは怖いです。近所のカレー屋にて昼飯をと入る。いつもはナンを選択するが、今日はご飯にしたんですよ、白飯。これが端的に言いますと臭みのある白飯といやに水気の多いそれをひとくち食べたその不味さに自分でも驚く程憤慨してしまい、なんとか食べようとするのだが口に運ぼうとしても身体が全拒絶する。残すことへの罪悪感さえ生まれるわけです。しかしもう無理です。「残してしまい申し訳ないです」と告げ、支払いを済ませ店を出る。空腹のまま罪悪感と虚しさとが

          寿司日乗562〜568

          寿司日乗555〜561

          2024年6月3日(月) 晴れのち雨 朝、夢見が悪く起きて開口一番「疲れた……」と言う自分に突っ込みをいれる。「いやいやいやいや!今起きたし」これはもう捨て日だ。時々ある。 正午から夜まで作業をと思うも机に座り白目、横になり棒をリピート。音楽を聴いてギターを触るも何も手付かず。よし、20時半だもういいだろうと新宿馴染みの店。非生産の1日をなんとか取り戻す。カンヌ映画祭帰りのYさんにお土産を頂く。cinemaと記載されたカチンコと映写機が浮かぶスノードーム、かわいい。ワタクシ

          寿司日乗555〜561

          駅舎の落書き。

           2017年1月、2週間程実家に帰省した。久しぶりに母とゆっくり過ごしたいという気持ちもあったのだが今思うと30代後半のこの時期、情緒が安定しない日々が多く、頭の中では常に平面から飛び出した明朝極太の「人生」という文字が見上げる程大きなオブジェの如く立体となり、私の行く手を遮るかのように目の前にデン! と立ち憚る感覚(イメージ)が消えず、人生が私の邪魔をする……とは妙な言い方になってしまうが、口をポカンと開けたまま見上げるしかない概念の塊となった「人生」のオブジェを消し去りた

          ¥100〜

          駅舎の落書き。

          ¥100〜

          【note】隔週土曜日更新の『おはよう、荒野』ご購入頂いている皆様、6月8日(土)更新の回が遅れてましてごめんなさい。近日更新します。お待ちください🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

          【note】隔週土曜日更新の『おはよう、荒野』ご購入頂いている皆様、6月8日(土)更新の回が遅れてましてごめんなさい。近日更新します。お待ちください🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

          寿司日乗548〜554

          2024年5月27日(月)曇りのち雨 朝、かかりつけの病院。咽頭痛の薬を処方してもらう。驚くほど混んでいて診察の際先生に聞く「コロナですか?」「コロナより喉風邪が今多いわね」「コロナは?」「ずーっといますよ、減らないもの」ということで喉風邪が流行っているそうです。皆様もご自愛ください。 明日のみしお食堂食材の買い出し、下北沢。寿司屋で昼飯、3皿で満足し10分程で店を出る。茶店で本を読みたいと思うも行列。いつからか茶店(純喫茶)に行列を見るようになり足が遠のいてしまっている

          寿司日乗548〜554

          寿司日乗541〜547

          2024年5月20日(月) 晴れ 手ぐすね引く状態がずっと続いているような人生だなと朝起きた瞬間に思う。つまり気分が落ちている。しかし腹は減るので昨晩の残り玄米を味噌汁の入った鍋に入れ柚を少し絞って胡麻と水菜で煮る。見た目はよくないけれども粥のようなおじやのような柔らかさが旨い。 昔からの友人でありワタクシのメンターでもあった山﨑なしから連絡があり新宿にて久しぶりに会う。2010年辺り、当時彼が作っていた冊子のインタビュー依頼をきっかけに出会った。まだ私が書くことを意識も

          寿司日乗541〜547

          寿司日乗534〜540

          2024年5月13日(月) 雨 5時半に起きてしまう。マルちゃん製麺醤油味のスープに卵を溶き、麺は硬めに茹で、最後に水菜を散らして朝でも罪悪感の少ないラーメンを仕込み、テレビをつけて安住さんを観る。Bside安住(AMラジオ)ばかりを堪能しており、こりゃいかん。Aside安住(民放テレビ)を、動く安住紳一郎を取り入れていかなければバランスが悪くなるという思考が湧いて、今。だいぶんキている、私。疲れた顔がセクシーさを増しているではないか。 何卒、健康でいてください。 今週よ

          寿司日乗534〜540

          鈍い音。

           突然、予想だにしない出来事が自身の身に起きた時、常にたじろがず冷静に対応できる人間になりたいと思うことはありますか。私はいつどんな時もそう思います。その為常にシュミレーションの多い人生でもあります。 今、自分が置かれている状況や仕事の内容において、考えうる最悪の状況を真っ先に考えそれらを事前に潰していかなかれば気が休まりません。実際に最悪な事態になった時、想定内であれば素早く動くことができます。がしかし、そこまで考えていたとて、想定外のことが起こることは人生の時々にあります

          ¥100〜

          鈍い音。

          ¥100〜

          寿司日乗527〜533

          2024年5月6日(月・祝)晴れ 強風 「起き抜けに珈琲を飲むことをやめよう」と思いながら珈琲をコップに注いでいた。作業途中、友人から連絡あり最寄駅まで出て少し遅い昼飯。2時間半ほど喋り倒してスッキリする。何をそんなに話すことがあるのかと、ひとり茶店で本を読んでいる時など、お喋りに明け暮れる他人を観て時々思うことがあるくせに、いやぁ話す内容よりただ、表情筋を常に動かして言葉をツラツラ口にすることは、切れ味のいい包丁でタンタンタンタン!と胡瓜を薄切りにするくらい、気持ちがいい

          寿司日乗527〜533