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  • もう一度猫と暮らしたい

    2023年5月27日(日)発売 見汐麻衣著『もう一度猫と暮らしたい』(Lemon House Inc.)の中から同タイトルの一編を期間限定、無料公開中です。

  • お茶のお供に

    ■毎日なんでもないことを繰り返す中で、発見と気付きの中間に佇む様な瞬間が度々訪れる。見てみぬふりをして通り過ぎたって構わない、忘れられる過去からの賜物。皆様の一服のお供に。 別のサイトにアップしていたエッセイをこちらにまとめました。

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    新作、新譜リリース、ライブスケジュール等についてのお知らせなどになります。

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    音楽にまつわる雑文。 寿司日記に書いていたものをアーカイブしていこうと思います。

  • 四都物語

    2013年〜2014年にJET SET RECORDS Webサイト内で連載していたコラムの再掲

最近の記事

見汐麻衣エッセイ集『もう一度 猫と暮らしたい』お取り扱い店舗【●は追加書店になります】

見汐麻衣 エッセイ集 「もう一度 猫と暮らしたい」 著者:見汐麻衣 仕様:四六判 変形 上製本 192ページ 装画・デザイン:横山雄 編集:花井優太(Source McCartney) 価格:2,000円(税込) 発売日:2023年5月27日(土) 発売元:Lemon House Inc. 随時更新していきます。 皆様の暮らす街の本屋さんで見かけた際は是非、手にとってみて頂けたら嬉しいです。 宮城仙台 button   岩手盛岡 BOOKNERD 茨城つくば

    • もう一度猫と暮らしたい

       友人宅にて食事をしていた晩のこと。友人は猫二匹と暮らしており、猫に近付くと、突然現れた知らない人間に対し大変に臆病で抱えようとすると逃げていく。撫でられるのも嫌々という感じだった。 「人見知りが凄いんだよ」と友人。 「いやぁ、猫はそういうもんじゃないの」 「いや、人懐っこい猫もいるよ」 「そうか、そうだね」 とりとめのないことを話しながら棚の上に登ってこちらを凝視してくる猫を私もジッと見つめていた。 「見汐さん、猫飼わないの?」 「うーん、すっごく好きなんだけど、家の中だけ

      • 【うたのしおりVol.13】~見汐麻衣エッセイ集発売記念トークショウ&ライブ~

        ■コロナ以降、開催を控えておりました「うたのしおり」3年半振りに開催します。 見汐麻衣、初めてのエッセイ集を5月27日(日)に発売することになりました。詳細は追ってお知らせしていきます。 「うたのしおり」13回目となる今回はエッセイ集の発売に先駆け、いつもライブに足を運んで頂く皆様、note、寿司日記等をご覧頂いている皆様にいち早くお届けできればと先行販売も兼ねたライブ&トークを行います。 今回はゆっくりと皆様に聞いてもらえるよう話をしたいと、トークゲストに編集を担ってくれた

        • 【 見汐麻衣Solo LIVE 】

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          寿司日乗385〜391

          2023年3月4日(土) 定期的にやってくる「その日起きたら好きな詩集を適当に開いて最初に飛び込んできた言葉が今日の“何か”」を、やる。荒井由実もうたっている「目に映るすべてのことはメッセージ」と。そういう“遊び”を定期的にやっている。谷川俊太郎『わたしとあなた』(ナナロク社)を開く。 「いま 眼で 見ているものは同じ  だとしても 心で 聞いているものが 違う。」 今日の、今の、この瞬間に私が目にした言葉。「うむ、そうだな」独り言。 詩の為に書かれた言葉に煩悩の洗濯を託すよ

          +2

          【FLYING POSTMAN PRESS2/20最新号 掲載】

          寿司雑記5

          ■ 2月になってすぐ。 イベンターBEA森さんの訃報が届く。森さんとの思い出は沢山あるけれど、テーンネイジャーの頃、森さんは福岡で面白い企画を沢山催し、私は足繁く通っていた。この頃の全ては今の自分自身を形成することに多大な影響を与えてくれたと自負している。二十歳を過ぎてバンドを始めた頃には一緒にお酒を呑みにいくようにもなった。 殆どテレサ・テン(鄧麗君)の話しをしていた。森さんとカラオケに行くとテレサ・テンをどんどんうたう。しかも全部中国語Verでうたう。森さんのうたう中国語

          【FLYING POSTMAN PRESS1/20最新号 掲載】

          寿司雑記4

          ■ 明けましておめでとうございます。年末から三が日にかけて夜は久しぶりにテレビ三昧でした。年末年始の民放番組は「これぞ、テレビの底力!」と思える番組が幾つかあって好きです。それから「正月だからよし!」と、気後れせずに贅沢な食材を買って「腹がちぎれる位食べてもよし!」と自分を肯定できるのも良いです。しかし年々、食が細くなっています。寂しい。 ■ 三が日のファミレスも人が少なくて好きです。昨日、14時過ぎ、近所のファミレスに行くと都心に帰省中であろう親族関係で訪れた人達がまばら

          寿司雑記3

          ■ 数ヶ月前、テレビに成田悠輔という人が出演していて左右対称でないメガネをかけていた。右は○。左は□。なんとなしジッと画面を見ているうち、鼻が△に見えてきた。「まる、さんかんく、しかく……。鼻が△に見えるメガネ、顔面のバランスが整ってみえる」独り言。その後のこいのこ氏のうたう「まぁるさんかくしかくぅぅ〜」が口をついて出る。成田悠輔氏、最近本当によく電波媒体で目にする、耳にする。人の知的好奇心を刺激する様な話を煙に巻く様な抑揚の少ない声色で話すのを聴くうち脳内麻薬の分泌を促進し

          寿司旅雑記

          ■ 長い旅に出る前、家を3日以上離れる時は新しい服をおろすようにしている。靴は履き慣れた物がいい。部屋はいつもより丁寧に、満遍なく掃除をする。これって人の習性なのかな。もし、仮に、何か。旅の途中、自分の身の上に大変な事が起こった場合に備えているのか。 今回は早い帰省も兼ねてライブを観に行く事にした。熊本にあるキャバレーニュー白馬にも行ってみたかった。八代亜紀(八代出身)が初めてうたった場所でもある。ツアー以外で旅をするのは本当に久しぶりで身軽。熊本市内にはライブで幾度か訪れて

          【アニス(mmm)&ラカンカ(見汐麻衣)LIVE】

          寿司雑記2

          ■ 26日、土曜日から大阪。久しぶりに会う友人の家にお世話になる。友人の家は谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅が最寄駅。以前、私が暮らしていた谷町9丁目駅の隣町。谷町線沿いには思い出が沢山ある。といっても誰かと何したと言ったものではなく、店や道、風景の方に多い。27日、谷内一光展「谷内一光時代」の最終日前日。一光君に呼んで頂き田辺へ。展示会場でもあるLVDBBOOKさんにて演奏。とてもいい夜だった。沢山語りたいことがあるが、もう少し噛み締めてからにします。ありがとうございました。

          寿司雑記

          ■ 3年間、コロナ禍もあり遠慮していた水泳を再開した。 週に2回、1時間程の水中ウォーキングと遊泳なのだが体力が落ちていることが顕著に解る。何より競泳用の水着が以前より窮屈になっていることに落ち込む。午前中、15分程歩いて区民プールへ向かい、1時間泳いだ後は花屋に寄り一輪挿し用の花を買う。八百屋に寄って少し買い物をして、豆腐屋で木綿豆腐を買う。天気がいい時はスーパーで焼売弁当を買い、帰宅途中にある公園で弁当を食べ、また15分歩いて帰宅する。この一連の時間、2時間程の何も考えな

          大阪 2022年11月27日(日)[見汐麻衣の独奏会]

          かなわない。たまもの。

          (2016.2.23.記) 23歳の春、神蔵美子『たまもの』(筑摩書房)を購入した。 二人の男の間で揺れ動く自分を捉えた私写真、二人の男との関係を綴っていく日記。23歳の私は 「なんてわがままで、自分勝手な人なのだろう」 読み進めるうちに腹が立って仕様がなかった。と同時に 「なんでこんなに自分に正直に在れるのか、人様の目など怖くはないのだろうか」 羨ましい気持ちも感じていた。年を重ねながら読み返すうちに否定的な感情はなくなり 「なんてわがままで、自分勝手でそして、強い人なのだ