見汐麻衣

singer,musician / writer ✍️. 初エッセイ集『もう一度 猫と…

見汐麻衣

singer,musician / writer ✍️. 初エッセイ集『もう一度 猫と暮らしたい』(Lemon House Inc. )発売中。 Lemonhouse https://lemonhouse.jp/artist/mishio-mai

マガジン

  • 寿司日乗または雑記

    日記。雑感。

  • 歌詞集(1999〜)

    これまでにリリースしてきた作品(リリースしなかった作品)の歌詞をこちらにまとめておこうと思いました。リリース順ではないですが、不定期に掲載していこうと思います。

  • 音楽

    音楽にまつわる雑文。 寿司日記に書いていたものをアーカイブしていこうと思います。

  • NEWS

    新作、新譜リリース、ライブスケジュール等についてのお知らせなどになります。

  • おはよう、荒野。

    見汐麻衣による連載エッセイ。毎月、隔週土曜日の更新です。 (※ここ数週間更新できておらず申し訳ありません。2024・8・13現在)

最近の記事

  • 固定された記事

見汐麻衣エッセイ集『もう一度 猫と暮らしたい』お取り扱い店舗

見汐麻衣 エッセイ集 「もう一度 猫と暮らしたい」 著者:見汐麻衣 仕様:四六判 変形 上製本 192ページ 装画・デザイン:横山雄 編集:花井優太(Source McCartney / 『tattva』編集長) 価格:2,000円(税込) 発売日:2023年5月27日(土) 発売元:Lemon House Inc. 随時更新していきます。 皆様の暮らす街の本屋さんで見かけた際は是非、手にとってみて頂けたら嬉しいです。 エッセイ発売後、対談記事。こちらも、併せて

    • 寿司日乗688〜694

      2024年10月14日(月)晴れ 昼起床、みしお食堂の仕込み。そのまま昼飯。 15時過ぎて途端に眠くなる。「ニューヨーク恋物語」見始める。1988年放映ニューヨークオールロケ、バブリーな化粧、服、髪型。女の強さと男のロマンチシズムが際立つ。一般人でさえ生活を演じるだけの余裕とお金があった時代。なんとなく空虚。夜、王舟より「どうすか?」メール。阿佐ヶ谷で晩酌。作業の話など聞いてもらい幾分か気が晴れる。量子力学の動画を勧めてもらったので後で見ようと思う。 2024年10月15

      • 寿司日乗681〜687

        2024年10月7日(月)晴れ 10時ホテルを出て、喫茶店で軽食。カウンターに座る淑女達の土佐弁が聞こえてくる度いい気分になる。予約してもらっていたプフッツェさんの個展に行き、デザインについてなどの話を聞いているうちにコンセプチュアルな作品こそ自由さがあるのだと思うなど。レコ屋や茶店、レーベルメイトの録音見学など高知市内で半日過ごし羽田に着いた途端に自分の暮らしの時間軸に戻る。明日からは今月末のバンドセットライブに向けて諸々準備を始めなくてはと思いながら寝落ち。 2024

        • 寿司日乗674〜680

          2024年9月30日(月)晴れ 午後起床、ドラマを2本観て風呂。17時、新宿馴染みの店へ。今日がこの場所での最終営業。既に馴染みのお客様で席が埋まっている。2008年、当時一緒によく演奏していた山本達久氏に連れられて来店したのが最初だった。 それから16年、多い日は五月みどりの歌よろしく「一週間に十日来い」を地で行く日々もあり、そういう「特に酒が飲みたいわけでもないが、ひとりぼんやりすることもできりゃ、知った人達と話をするサロン的な場所」がこの店だった。(余談だか、もうひと

        • 固定された記事

        見汐麻衣エッセイ集『もう一度 猫と暮らしたい』お取り扱い店舗

        マガジン

        • 寿司日乗または雑記
          45本
        • 歌詞集(1999〜)
          14本
        • 音楽
          12本
        • NEWS
          40本
        • おはよう、荒野。
          14本
          ¥100
        • お茶のお供に
          37本

        記事

          『永い瞬間 Eternity As An Instant 』

          知らずに解けた 一瞬で めまいがする朝 気付いた 水面を揺らさず 鳥が飛ぶ 写真撮る隙 旅立つ 「あぁ......さよなら」 ささやく 胸につかえてる 青い棘 抜いてもいいけど うしなう 身体を揺らして ひとりずつ 踊りながら泡になる 「あぁ......きれいだな」 泣けちゃう 時間の被膜が 破れたら 新しい人で ようこそ 嘘も建前も 本当も 言葉の落穂 あつめて 「あぁ......さよなら」 はじまる (2022)

          『永い瞬間 Eternity As An Instant 』

          『エンドロール』

          経ち疲れて朝のねごと 「終わったこと」 全てがただそこで在ったこと、と ただ それだけのこと 通りを歩く 静かに汚れた美しさを 話す相手もいないまま ただ それだけのこと 最後に目を閉じたら 素敵だった時だけが浮かぶかしら 傾く頬 約束のあとの光と影 全てはただそこで在ったこと、と ただ それだけのこと 最後に目を閉じたら あなたのどこかはが浮かぶかしら 経ち疲れて朝のねごと 「終わったこと」 全てはただそこで在ったことと ただ それだけのこと 通りを歩く 静

          『エンドロール』

          イ・ラン with オンニ・クワイヤ@渋谷WWW

          歌詞が書けない。この3年程、正直歌詞を書くことが苦痛で仕方がない。好きな音楽家の歌詞を読んでいると(また、それらが受け入れられる時代の風潮を感じようとすると)オーセンティックなものが年々求められているように感じる、それは正直さとも言い換えることができるかもしれない。もっと言うと音楽の中でも選び抜かれた正直さ、真っ当さを歌詞に対し切実に求める人達が増えているのではと最近は考えることが増えた。そういうことを日々考え出すと余計に歌詞が書けなくなっている。そのくせ日々、感じることをつ

          イ・ラン with オンニ・クワイヤ@渋谷WWW

          寿司日乗667〜673

          2024年9月23日(月)晴れ 昼、みしお食堂用食材の買い出し、年々食材を真剣に選んでいる紳士淑女の皆様の所作に人生の経験値を感じ取ろうとするワタクシの悪趣味が開眼しています。スーパーはある意味人間交差点。 仕込みをやりながら安住紳一郎のラジオアーカイブを聴くなどしていると直ぐに夜、机に向かい雑務後肌寒さを感じ外に出ると涼しい。秋、きましたな。鍋を食べたくなり再び近所のスーパーへ。 見事に豆腐や白菜、豚肉がなくなっており、紳士淑女の皆様も考えることは同じなんですかな、鍋、温

          寿司日乗667〜673

          『その夜』

          愛が泣く 夜が明けないと わがままに時々は孤独でいたいと 浮かばない 沈む気持ちは 最初で最後の今日だと知って 手ほどきで伝わるようなそんな言葉じゃなくて この想いの先端にただ 触れて欲しいと思うの 昇るだろう朝陽は 解けるだろういつか全ては 知らないふりして本当は知っているんだから 愛が泣く 夜が明けないと わがままに時々は孤独でいたいと 浮かばない 沈む気持ちは 最初で最後の今日だと知って 今日だと知って (2005)

          『その夜』

          『さ​よ​う​な​ら​、​さ​よ​な​ら​ ​If you say so​,​goobye』

          黙って閉じたパタンと今夜も 私は知っている みんなが知らないことを いつかは失う 手にしたつもりの あなたの世界や 気配のもろさを 「バカげたこと」と笑うひとたちへ 「哀しいひと」 と笑いかえすの 黙って閉じたパタンと今夜も 私は知らない みんなが知っていることを 静かに近づく 悲しいうわさや 愚かなものともども 連れ立ってやってくる 「些細なこと」と笑う人たちへ 「さよなら二度と会うこともないでしょう」 ゆっくり開いた音などたてずに あな

          『さ​よ​う​な​ら​、​さ​よ​な​ら​ ​If you say so​,​goobye』

          寿司日乗660〜666

          2024年9月16日(月)晴れ 午後起床、冷蔵庫を開けて残っている野菜がみんなシュン……としている。私もシュン……となり起きた側から項垂れました。しかし君達は旨い品に変えてやる、パスタで昼飯。 雑務を少し、のち友人に誘われ夕方より新宿、数人のお誕生日を祝う会、馴染みの店。気心知れた皆様と遅くまで飲食。友人が手作りのレコードバッグを作ってくれたとのことで贈り物として頂く。しかしなぜ人はのべつまくなし話しをするのか、いつも酒場でふと思う。他人と向かいあって話す、輪になって話す…

          寿司日乗660〜666

          【新連載】My Favorite Booksスタート【NEWS】

          タワーレコードwebサイトMikikiにて始まりました〈My Favorite Books〉にて選書しております📚1回目に選んで頂き光栄です。 【新連載スタート!】My Favorite Books

          【新連載】My Favorite Booksスタート【NEWS】

          寿司日乗653〜659

          2024年9月9日(月)晴れ 午前起床、下北沢。みしお食堂の食材買い出しなど。買い物帰りにふと見上げると入道雲が立派なこと。わぁ......と思う景色や情景、状況が訪れた時、無意識に口から出る歌があり、今この瞬間にピタリとくる歌詞があることの幸せ。「今日が最後の入道曇〜今日が最後の夏の日〜カゴをぶらぶらひと歩き 豆腐屋の笛も遠のいた 思い出して嬉し泣き 肩の力は抜け切った〜♩」Ett渓さんのギターとさゆりさんの歌が鳴る。口にすると何故か涙を誘うも気分が良くなる。 Ett「山

          寿司日乗653〜659

          『たしかに愛を Certainly The Love』

          踊って 忘れて  跳ねたら ふいにでも ぶつかってうまれる歌だって ある 笑って 見つめて  素敵な かんちがい かさなってはじまる恋でも いいと思うよ しぜんに 手をとって しずかに 扉をあけて ふたりで 夜の街へ たしかに愛を ただしく まよって  いつでも さよならを ふりかえって言えないことだって ある さいごに 呼びあう  なまえを もう二度と くちにすることなどなくても いいことあるよ しぜんに 手をとって しずかに 扉をあけて

          『たしかに愛を Certainly The Love』

          『1979 Midway(1979)』

          楽しいひととき 想いは 紡ぐことなく 独りずつ それぞれの 胸に 優しいその声 涙は こぼすことなく 乾いた みずうみの 底へ テーブルには 枯れた気品と  ついたての嘘を 残したまま 夜が明けたら 誰でも ためらうことなく 観じて 寄る辺なき 明日に テーブルには 錆びた時計と  ついたての笑顔 飾ったまま (2016)

          『1979 Midway(1979)』

          寿司日乗646〜652

          2024年9月2日(月)曇りのち雨 早朝、エンジンの音で起きる。家の斜め向かいに駐車場があり、一台のクラシックカーがいつも駐車してある。とても大切に扱っているのがわかる程に小綺麗な車体。そのエンジン音を初めて聞いた。ブゥゥン、ドゥルルル……とても大きな音なのだがこれが五月蝿いと思わないのだから不思議。エンジンの唸り方に俺は現役だぞという気概があるかのよう。 実家が国道の側に建っていた頃、週末は走り屋のエンジン音が凄く毎週聞くとあぁ、金曜の夜だと思ってコチラも五月蝿いとは思わ

          寿司日乗646〜652