寿司日乗660〜666
2024年9月16日(月)晴れ
午後起床、冷蔵庫を開けて残っている野菜がみんなシュン……としている。私もシュン……となり起きた側から項垂れました。しかし君達は旨い品に変えてやる、パスタで昼飯。
雑務を少し、のち友人に誘われ夕方より新宿、数人のお誕生日を祝う会、馴染みの店。気心知れた皆様と遅くまで飲食。友人が手作りのレコードバッグを作ってくれたとのことで贈り物として頂く。しかしなぜ人はのべつまくなし話しをするのか、いつも酒場でふと思う。他人と向かいあって話す、輪になって話す…話すという行為は質素でありながら濃密なやりとりだと思うと毎日無意識にでも特別なことをしている気がしてくる。
言葉を作った先人は初めてそれを口にした時、相手に伝わった瞬間、どんな気持ちだったんだろう。
2024年9月17日(火)晴れ
午後起床、筋トレをやる際にロッキーのテーマを聴くと気分がたかまる。そして「強くなりたい……強くならねば……!」と妙にロッキーのマインドになる。必要ないのに。しかしBGMは大切。ありがとうスタローン。
郵便箱に素敵な贈り物が届く。
ゑでぃまぁこん「砂時計/ Home Before Dark」大橋純子とNora Guthrie 名曲カバーとっても素敵。ゑでぃさん、ありがとう。
夕方、渋谷WWWへ。OBSGワンマンと林家あんこさんの落語。
イ·ヒムンさんの歌声は力強く、異国の知らない民謡さえも昔から知っている歌、物語のように聞こえてくる。歌手という職業は、今ここにいる人々に過去や未来を感じさせる魔法のような職業だと改めて思う。 韓国語が持っているリズムは力強く響き渡る素晴らしいショウでした。 個人的にはソン·ランヒさんのギタープレイが音も含めて最高だった。その人にしか出せない音や間合いというのは確かにある。上手い下手の話ではありませんがイメージではなく、技巧の話ではあります。
終演後、身体は王将の味噌ラーメンを欲していたので食べる。
2024年9月18日(水)晴れ
午後、SNSにて「検索しても出てこないから正しい情報なのか?」という発言がありハッとする。この発言をした方はおそらくネットが全ての情報源なのかもしれない。それは20年前の某雑誌の対談記事の内容に対してのもので、私は某雑誌を当時購入し今もとっている。資料として残していたりするので読み直したりする。インターネット以前の紙の情報(本や雑誌)は特に、時間が経つと共に改めて貴重だと思うことが増えた。今だに古本屋では過去に買いそびれたり、紛失した雑誌は低価格で購入できるので行く都度欲しいものは手に入れるようにしている。
夜まで終日作業など。3ヶ月放っておいた諸々を再開、リハビリに近い。22時半過ぎ、近所の居酒屋で晩酌。カウンター、隣の大学生女性2人は恋愛と結婚とセックスの無意味さについて切々と話していた。時代そのものにも陰部があるとフと思うなどする。
2024年9月19日(木)晴れ
終日作業など。と、書いてみたものの何も進んでいない、正しくは終日白目になり音楽を聞くだけの1日。夜、新宿馴染みの店で晩酌。Dさんの選曲、今夜のBGMが個人的嗜好ドンピシャで腰を振りながら飲酒。
私は未だに有線でBGMが流れる店が好きなのですが、じっくり家で聴くとは別にふと耳にする知った曲がいつもよりよく響いてきたり、沁みたりするからだなと改めて思いましたが、有線の店、減ってますな。
2024年9月20日(金)晴れ
正午過ぎまで寝て起きて自堕落な暮らし。昼飯は何を食べたいかわからない時の救い手、ラーメン。替え玉が乗せられた皿がとても愛らしいので欲しくなり調べる。Daiwaのプラスチック食器、中華で調べると直ぐに出てきたが、高っ!1万以上するじゃないか、もう作られてないのか、無念。
夜、四谷三丁目アーバン、店がはねて新宿。お勧めに好物のアスパラ豚巻きがあり「わぉ!」と声にでる。ささやかな喜びの連続があればいい暮らし。大切にゆっくりと咀嚼しながら食べる週末。
2024年9月21日(土)晴れ
朝、福田和也氏の訃報を知る。20代前半、扶桑社から刊行されていた文芸誌『en-taxi』を毎回購入していた。責任編集のひとりが福田和也氏だった。週刊誌『SPA!』では坪内祐三氏との連載対談も面白かった。だからなに、と言われたらまぁ特に何も言いたいことはないのですが、19,20辺りからの生意気で物を知らない小娘の知的好奇心をくすぐり続けてくれた人のひとりであり、(その人を)好き嫌いなどと判別することとは異なる世の中の物の見方・見え方、受け取り方・受け止め方、視座を広げてくれる大人が紙媒体の中に沢山いました。机の前で手を合わせ、暫し黙祷。
夕方より、四谷三丁目。
年に一度のアーバンホステス対抗歌合戦。「真剣にやれよ!仕事じゃねぇんだぞ!」byタモリなんという至言なのでしょうか。その通り。
みんな真剣度合いが半端ではないので今年も練習に練習を重ね挑む、今年は中森明菜/TATOO しかし今年も優勝ならず。悔しさをバネに来年に向けイメトレして精進します。
2024年9月22日(日)晴れ
姪(小学6年)のバスケットボールの試合が近所の小学校で開催されており観戦に行く。体育館の匂いを嗅いだ途端に蘇るのは当時の思い出、記憶などではなく当時12歳だった自分自身の形のない幻影のようなもので胸がキューーーンとする。体育館の匂いに加え校庭でサッカーをやる子供達の歓声や小さな跳び箱、バスケットゴールなどがインナーチャイルドをツンツン突いてくる。のち、姪、家族と食事。明朗で優しく、子供と話すことはいつも新鮮な驚きと発見ばかり。
そして、いつのまにやら大きくなっているのが姪っ子や甥っ子。
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