意思決定支援
障害福祉サービス事業所で働いているかえると申します。
今日は9月24日にツイートした、私が働いているグループホームの利用者とのやりとりについてもう少し深掘りして記事にしたいと思います。
グループホームでの朝の出来事。
— かえる (@tsunagarukai) September 24, 2020
利用者の方「今日は帰ったら、おやつ食べる!」と徐々に声の音量を大きくして何度も独り喋っていた。
私が近くと、「静かに」と言われると思ったのか、警戒した表情を見せる。
「おやつ、チョコとクッキーどっちがいい?」と聞くと「チョコ」と答えた。その後は→
何事もなかったかのように過ごされた。
— かえる (@tsunagarukai) September 24, 2020
「静かに!」と何度も言われてきた過去がある方だった。
本人の意思が今は大声となって表れている。その意思を拾っていくことが支援者の役目「そう思ったんだね、でもこう伝えれば大丈夫」を丁寧に伝える
約束通り、帰宅後の一服にはチョコとお茶を用意した。
この時私が意識したのは利用者の方(仮にAさんとします)が、不調になりかけている(なっている)時は、Aさんの「言いたいことは何?」大声に隠されたメッセージを読み取ること。
でも、なかなか難しい。よくやってしまうのが「Aさんの発言に対して正面からぶつかっていく」
今回のエピソードの場合であれば、「声のボリューム下げて」「静かにしてください」とか「大声出すとおやつないよ(これはアウトの関わりです)」などの対応がこれにあたります。
Aさんの発言に対して、どストレートの直球で返すような物です。ストレートの直球で返されるとなぜか、さらに強いストレートの球(ボリュームの大きな声)を返したくなるのは私だけでしょうか?
意思決定支援はAさんの発言(大声)を一旦受け止め、『おやつ食べる!』に隠れている本人の意思(思い)は何か?を仮説を立てて(おやつ食べる!=今日のおやつ何?、どんなものなら食べれるの?って思ってるかもしれない)検証してみること。
実際、帰ってから食べたいおやつを選択してもらい、本人の意思を確認した後、穏やかに過ごされた結果から、仮説は合っていたのではないかと思います。
大声、自傷行為、他傷行為など行動障害のある方の意思決定支援はおろそかにされがちです。でもここ(意思決定支援)を、丁寧に行うことが、行動障害の軽減につながる1番の近道だと思っています。
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