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3分ラノベ「個人情報の取扱に関する規約」
<あらすじ> 息子と夕食を取ろうとしていると3人の男が訪れてきた。私が利用しているサービスの個人情報の取り扱いに関する規約に基づいて、私の個人情報を交換すると言う。息子との団欒を邪魔された私は、腹立ち紛れに個人情報の交換なんてどうやってするんだと食ってかかる。男の一人が「詳細な個人情報はその方の人生と同じです」と答えると、私の前に一人の男が立った。私はその男の顔を見て恐怖で言葉を失ってしまう。
もっとみる「エクセル方眼紙」は日本の低成長の象徴
「エクセル方眼紙?お前は一体何を言っているんだ?」
こんなお叱りが聞こえてきそうですが、実際にあるんだから仕方がありません。エクセル方眼紙とはエクセルのセルを方眼にして、文書作成の台紙として活用することを指します。(参考)「エクセルとは計算するためのソフトだろ!」というお叱りもここでは通用しません。
エクセル方眼紙は文書を作成する方からみれば便利かもしれませんが、そのフォーマットを再利用する立
日本の公務員数をお金の面から比べてみた
日本には約540万人の公務員がいます。
これはGDPや国家予算からみると国際的に多いのか少ないのか計算しました。公務員数に関するデータは野村総研「公務員数の国際比較に関する調査」を用いました。
まず、これは2014年の名目GDPで各国の公務員数を割った数字の比較です。日本は稼いでる額に対して公務員はアメリカよりも少ないです。
次に、公務員数を各国の歳出で割った数字を比較します。
ここでも日本
清沢哲夫「道」と「絶対肯定」
「絶対肯定」
私達はよく
ああ馬鹿を見た
とつぶやくことがある。
人に捨てられていながら、
人の捨てきれない姿に気づく時、
知らず知らず馬鹿を見たとつぶやいて見る。
だがしかし
馬鹿を見た
馬鹿を見た
それは又なんとなつかしい名であろう、
そして又なんと力強い名であろう、
私は人に捨てられ仕事に捨てられ
しかもなお人が捨てられない仕事が捨てられない。
一切に捨てられていながら、
いな弱々しく
<覚書> 国債保有者割合
日本国債の保有者のうち海外の割合 4.9% 約43兆円
日銀や銀行、生保が92%を保有している。
だから国債価格が下がっても問題ないとみるか、それとも、国債価格が下がったら日本の資産に大きな損失が出ると見るか……
(参考)https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/breakdown.pdf
覚書 日銀の金融緩和のコストとリスク
<シナリオ1>
消費税増税を行わない。
↓
海外から国債が売られ金利が上昇する。
↓
日銀がQQEによって大量に抱えた国債の価格が下がり損失が生じる。
↓
国の予算を圧迫する。
↓
緊縮財政となり経済を冷え込ませる。
<シナリオ2>
消費税増税する。
↓
消費が冷え、金融緩和の効果が相殺される。
●メモ いつまで金利が低い状態が続くかが問題。というか、なんでこんなに金利が低いままな
人工知能は佐野研二郎の夢を見るか?
この文章の要旨は、佐野研二郎氏らアートディレクターと呼ばれる人たちの仕事がごく近い将来、人工知能に取って代わられるのではないかということです。
佐野研二郎氏の「今日から始める思考のダイエット」という本を読んで見ました。Amazonでのあまりに評価が散々だったのが、とても気になったからです。手にとって読んでみると、書かれている内容は非常にまっとうです。仕事で評価されないと悩んでいる若手の人などに
アニメ乱歩奇譚 Game of Laplaceが推理モノでは無い理由。
ここでは、アニメ乱歩奇譚 Game of Laplaceが推理モノとして、視聴者が謎解きを楽しめるか否かを考えます。そして私の結論は「謎解きを楽しむことはできない」です。
まず「推理モノ」の定義をWikiペディアの本格ミステリーから以下のようにします。すなわち、
事件の手がかりをすべてフェアな形で作品中で示し、それと同じ情報をもとに登場人物(広義の探偵)が真相を導き出す形のもの。
江戸
「滅亡について」と「名探偵コナン」
武田泰淳の「滅亡について」にこんなことが書いてあります。
「滅亡を考えることには、このような、より大なるもの、より永きもの、より全体的なるものに思いを致らせる作用が含まれている。」
しかし、今の私達には、この滅亡を考えることすら奪われていると思うのです。奪っている犯人は、あの体は子供、頭脳は大人という「名探偵コナン」です。
名探偵コナンの物語の中では、全てが合理的に説明することができます
「カンコレ」 第三話「アニメ鎮守府の秘密」
(陸奥が一人、報告書を書きながら語り始める)
あらかじめお断りしておかなくてはなりませんが、私がこれからお話する物語は紛れもない事実でありながら、しかしどのような公文書にも記載されておりません。
謎多き鎮守府の歴史の中にあっても、決して語ることを許されなかったある事実。今私が語らなければ闇の奥深くに隠され、決して日の目を見ることはなかったであろう物語。
鎮守府の最重要機密事項であり