迷わない経営!・・・コンセプトの力で精神的な余裕を手に入れよう
ブランディングを考えるのならば、やっぱりコンセプトは不可欠
コンセプトという言葉は使われる対象や分野によってさまざまに解釈されます。クエストリーが中小企業のブランディングで使う場合は、「誰を」、「何を通じて」、「どのように幸せにするのか」を文言化したものを指します。
それでも「コンセプトってキャッチフレーズですよね」、「ホームページに必要だから作ります」、なかには「コンセプトなしでも経営できる」・・こういう意見を耳にします。多様な考えがあっていいので反論はしません。
それでもですね(やっぱり反論かな)、自社のブランディングを考えるのならコンセプトは大事です。コンセプトに欠かせないのは顧客ニーズのとらえ方です。ところがこのニーズのとらえ方が結構厄介なのです。
「誰のニーズに耳を傾けたらいいのか」を決めることが大事
要望や期待を聞きすぎるとコンセプトは薄く広くなります。顧客は好き勝手に(悪意はないのですが)、その場で思いついたことを語ります。すべてに応えようとすると、最大公約数的な特徴のないコンセプトになります。
ブランディングは引き算だと思うのです。引き算とは絞り込みです。ニーズのすべてに応えようとせず、「誰の声に耳を傾けたらいいのか」を決めることです。自社が対象としない人を決めるのがコンセプト確立の第一歩です。
顧客ニーズに基づく問い掛けは、「誰を、どのように幸せにするのか」ですが、幸せの意味はさまざまです。「誰の幸せ」を選択することがコンセプトの主軸であり、それを実現する手段は状況に合わせて変化していいのです。
選ばれやすくなる、迷いがなくなる、気持ちが楽になる
顧客ニーズの絞り込みによってコンセプトを確立し、それの実現を本気で目指すことによって存在感が際立ちます。つまり「とんがる」わけです。「際立つ」、「とんがる」ことで「らしさ=世界観」に一貫性が生まれます。
世界観に一貫性が生まれると、発見されやすくなります。好きになってくれた誰かがSNSなどで拡散してくれます。発見と拡散の効果は馬鹿にできませんよ。下手な広告や販促よりも信頼を伴って伝わっていくからです。
最後にコンセプトの力で大事なことを伝えます。それは経営者はもちろん、社員も迷わなくなることです。迷わないことで精神的に余裕が生まれます。あれこれと努力しても成果につながらない人との違いはここにあります。
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