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お勧めの美術展です、「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」

東京で暮らし、働く良さは何でしょうか?

今日の東京の最高気温は34度、室外機の放出熱やアスファルトの照り返しで体感温度はもっと高いように感じます。「暮らしや仕事の場としては東京はどうなんだろう」と思うときが度々あります。

それでも東京で暮らす良さは何でしょうか?いろいろとあると思いますが、僕は美術展に気軽に行けることを挙げてもいいと思っています。しかも世界の一流作品をそれほど高額ではない観覧料で鑑賞できます。

経営者こそ美術展に足を運んでほしい

お節介かもしれませんが、僕は経営者に美術展に足を運ぶことをお勧めしています。経営には数値では表すことができない部分が多々あり、論理的ではない美学的な要素が求められるからです。ブランディングもその一つです。

先月も仕事場にお越しいただいた方に、東京都美術館で開催されている「デ・キリコ展」をお勧めしたところ、翌日には行かれたそうです。美術は苦手と思わずに、出張や仕事の合間に気軽に足を運んだらいいと思います。

僕は作品を観るときには、テーマや解説はできるだけ目を向けません。何が描かれているのかを、じっと観ているだけ。そのほうが自分の感覚で受け止められます。好きでなければ、すぐに次の作品に移動します。

3館の所蔵品でトリオを組み、構成された展示

前置きが長くなりましたが、今日は皇居にほど近い「東京国立近代美術館」に足を運びました(日本で最初にできた国立美術館です)。目的は開催中の企画展「TRIO  パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」です。

同展は、「パリ市立近代美術館」、「東京国立近代美術館」、「大阪中之島美術館」の3館が所蔵するコレクションから、共通点のある作品をトリオを組んで構成するというユニークな企画展です。

展示されていたのは、総勢110名の作家による、絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点あまりの作品。それらを34のトリオで構成し、テーマやコンセプトに応じて7つの章に分けて紹介されていました。

トリオテーマは「モデルたちのパワー」:左からマティス、萬鉄五郎、モディリアーニ

時代や流派、洋の東西を越えて設定されたトリオのテーマがおもしろく、初めての作家の作品にも数多く出会えました。しかも、同美術館の所蔵作品展「MOMATコレクション」も観覧でき、2時間たっぷりと楽しめました。

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