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ザンダー・ボガーツ(2022年 ボストン・レッドソックス)【パワプロ2022 パワナンバー】

ザンダー・ジョン・ボガーツ
Xander Jon Bogaerts

BOS(2013 - 2022)
SD(2023 - )

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 オランダ領キュラソー出身のメジャーリーガーは多いが、ボガーツの出身地はオランダ領アルバ。オランダ領アルバ出身で最も活躍したメジャーリーガーと言えるだろう。
 2009年にレッドソックスに入団すると、2012年にはレッドソックスのプロスペクトランキング2位に入る有望株だった。さらに2013年にはレッドソックスプロスペクト1位、さらにWBCでオランダ代表に参加し、着実にキャリアを重ねていった。
 そして2014年、ジャコビー・エルズベリーの後を継いで憧れのジーターと同じ背番号2を背負い、メジャーリーグデビューを果たした。打撃面では打率.240 12HRと、期待された成績と比べると十分ではなかったが、頭角を現した。
 しかし翌年の2015年にはミゲル・カブレラと激しい首位打者争いを繰り広げ、リーグ二位の打率.320を記録。これ以後リーグを代表する安打製造機として君臨し、レッドソックス屈指の打てるショートになった。守備位置は二塁とショートで違うが、イメージ的にはダスティン・ペドロイアの後継者のような感じで、レッドソックスらしいなと思う選手だった。
 2017年には再びオランダ代表としてWBCに出場。2018年は途中欠場などもありながら23HRを記録し、着実にパワーもつけていった。そして2019年はその中で最大のシーズンで、打率は.309、33本塁打を記録し、OPSは.939とバケモノじみた活躍を見せた。
 そして2021年には通算3度目のオールスター出場を果たし、三遊間を一緒に組んでいるデバースとともに出場した。ファン投票で同一チームの三遊間が選ばれたのはジーターとAロッド以来で、憧れのジーターにまた一歩近づいたと言える。
 2022年にはレッドソックスがストーリーを補強したが、それでもショートの座は譲らなかった。それどころかストーリーの不振もあり、まだまだレッドソックスにはボガーツが必要だと感じさせられるシーズンだった。2022年は再び打率3割を達成、通算5度目となるシルバースラッガー賞を受賞した。とにかく打撃面での安定感が光る。
 しかしレッドソックスからのクオリファイングオファーを断り、パドレスへの移籍を発表。レッドソックスが吉田正尚を補強した際には、ボガーツを放出して外野手を補強するというちぐはぐな方針にファンは激怒していた模様。
 パドレスはショートにキム・ハソン、サードにマニー・マチャドと内野が飽和していたがキム・ハソンがセカンドに回ることが決定。さらに2023年のWBCにも出場したが、オランダ代表は4大会ぶりの1次ラウンド敗退に終わり、思うような結果は出せなかった。
 打撃面では球界屈指の安打製造機だが、守備面には不満のある選手でもある。エラーこそ少ないものの守備範囲の狭さや肩の弱さは問題と言われている。
 デビュー以降はショートには打てて守れるショートがかなり多かった時期だったが、そのなかでシルバースラッガー賞を5度も受賞しているというのはシンプルに実力。2015年以降のアメリカンリーグシルバースラッガー賞ショート部門と言えばボガーツかリンドーアの二択でしかなかったなという、すげえ時代でした。

2022年成績 .307 15HR 73打点 8盗塁

パワナンバー : 10800 51695 52791
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査定について

 思ったより大したことないな、という感じにはなってしまいました、まあ全盛期は過ぎちゃったし。パワーというよりは安打製造機ですし。
 足もまあまあ速いし、総合力は高いんですがまあ守備、特に守備範囲は怪しい部分があります。肩は日本人基準なら強い感じですが、メジャーリーグ基準だと弱い部類に入る感じにしておきました。

対左A

 対左打率.382と左投手相手には無双する一方で右投手相手には.286と物足りなさはあります。長打も少ないですし、こういう査定になってしまいますね。

チャンスC、決勝打

 得点圏打率は.303と普通ですが、OPSでは.915と高いです。さらに勝敗に直結する場面でOPS.990とかなり勝負強いシーズンでした。

窮地〇

 三振は少ないですが粘り打ちをつけるほどでもないし……と思ってたら1ストライク場面で高いOPSを記録していましたので、窮地〇でそれっぽさを出しておきました。

流し打ち

 逆方向に多くの打球を打っていますし、打率も素晴らしい。なによりイメージに合う。これこそボガーツでしょう。

対ストレート〇

 ストレートに強いという点もありますが、キャリアを通じて変化球に対して弱いという点があります。

怪我しにくさB、回復B

 10年間で出場試合1264試合は本当にようやりすぎとる。目立ったケガも少ないですし、とにかく頑丈さに定評があります。1年目は18試合しか出てないし、2020年の短縮シーズンも除いて計算すると年平均148試合に出てます。凄すぎる。

ひとこと

 パッと見弱いんですが特殊能力で強い。何よりステータスがボガーツっぽい感じがあるので気に入っています。確かに守備微妙だけど平均以上に打ててそれなりに守れるショートで、かつ安定して試合に出てくれるというところがデカすぎる。
 オーペナ回してないですが、この能力なら3割15HRぐらいを安定してやってくれそうな気がします。勝負強いしね、単純にチーム力を上げてくれそう。

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