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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ∼さよならからの始まり 絆は永遠に∼二章ノ2 開戦 第 8話

ヤム「な、何で?···わ、私はジストーの力を得たと言うのに······姉さんの力がこれ程だったとは」
ヨキ「ヤム、私の能力を忘れたのですか?」
ヤム「せ、先見って、そんな近くの未来も?」
ヨキ「そォですよ?まァ同等近くの力までですがね?それと、アナタが裏切りデウスを洗脳する事も知っていましたよ?」
ヤム「だったら何でアマルは見捨てたのよ!!」
ヨキ「見捨てた···ですか、あの子にも闇の心があったのです、若しあの子の闇に生命が気付いていたのなら···今頃私達は全員消されていたでしょォね?」
ヤム「失敗したのは私の方だったと言う事でしたか···デウスではなくアマルを洗脳していれば」
ヨキ「そォではありませんよ?」
ヤム「え?」
ヨキ「若しアマルが洗脳されていたのなら、この星に残るのは生命とアマルだけだったでしょう、そして生命は新たにパラサイターを生み新しい国を作っていました」
ヤム「·········私は」
ヨキ「ヤム」
ヤム「姉さん···私どォすれば」
ヨキ「生命の指示を断つ事は?」
ヤム「·······御免なさい、私は何とか離れる事が出来たけど、デウスは長い時間掛けて洗脳したから···もォ私の意思ではどォする事も」
ヨキ「分かりました、では私はデウスの許へ」
ヤム「姉さん!!グランや怨皇がここへ向かっています!!」
ヨキ「他には?」
ヤム「バルと地球人も」
ヨキ「恐らく私を吸収しに来たのでしょう」
ヤム「どォして」
ヨキ「私を吸収すれば先見の力が得られますからね?」
ヤム「·········姉さん、私の核を貰って下さい!!」
ヨキ「それは出来ません」
ヤム「お願い!!姉さんは消えてはいけない!!」
ヨキ「······ヤム」
ヤム「昔から姉さんが羨ましかった···力も知恵もある···それにその美しさからサザンまでも、何をやっても姉さんには勝てなかった···姉さんさえ居なければ私がって何度も考えた、だから生命に接触して闇の力を貰ったのよ」
ヨキ「なんですって!!生命に接触!!ヤムは生命の居場所を!!」
ヤム「御免なさい、接触した後直ぐに姿を消してしまったから」
ヨキ「そォでしたか···ヤム、今直ぐここから立ち去りなさい、私はアナタとは戦いたくありません」
ヤム「姉さん」
グラン(いた······まだ俺に気付いていない···今ならヨキを吸収出来る)
シュタタッ、グワァ!!
ヤム「姉さん危ない!!」
ドン!!···ズザザザザ!!ドスッ!!ズブブブブ
グラン「ヤム!!邪魔を···まァいい、先にお前から吸収してやる、お前の核でも少しは」
グボボッ!!
ヤム「ね、姉さん!!···私の核を」
シュッ···パシッ
グラン「コイツ自分の核を」
ヨキ「ヤム!!」
ヤム「は、早く!!」
ヨキ「分かりました、ごめんなさいヤム」
グボン!!
グラン「クソ!!失敗したか、だが吸収後パワーが上がった直後にお前を吸収してやる」
ヨキ(は、早く···誰でもいいですから来て下さい······私が吸収されてしまうと)
ドクン······
グラン「いいぞ?もォ直ぐだ」
ドクン······
グラン「よし!!今だ」
ザシュ!!
グラン「グァ!!···だ、誰だ!!」
香瑠羅「ヨキ様!!大丈夫ニャン!!」
ヨキ「香瑠羅さん!!助かりました」
香瑠羅「動きが悪いけどどこかやられたニャン?」
ヨキ「いいえ、今は吸収した直後ですので、上手く動く事が出来ないだけです」
香瑠羅「そっか、じゃァ後は任せるニャン」
グラン「地球人が···邪魔をしてくれる」
香瑠羅「当然ニャン、ヨキ様を守るのが私のミッションなんだから」
グラン「その程度の力で私と戦うだと?笑わせてくれる、お前レベルを吸収してもパワーアップの足しにもならないが無いよりはマシと言う事だ」
グラン(いや待て···そもそも地球人2人は身体が持つのか?···だがコイツ程度ならば問題は無いとは思うが)
香瑠羅「言ってくれるニャン、じゃァこれならどォ?」
スチャッ
香瑠羅「悪いけど、この眼鏡持っててくれる?」
ヨキ「は、はい」
ヨキ(急に力が跳ね上がった)
グラン「眼鏡を外すと何か変わるのか?」
香瑠羅「まァな?」
シュッ、ザシュ!!ザシュ!!
グラン「グハッ!!きゅ、急に速くなりやがった」
シュッ、ザシュザシュ!!斬!!
グラン「や、闇雲に攻撃した所で」
ザシュ!!ザシュ!!···ボトッ
香瑠羅「煩いんだよお前は!!私に話し掛けんな!!息が臭いんだよ!!」
グニュニュニュニュ
香瑠羅「あ?何で切り落とした腕が生えて来んだよ」
グラン「フゥ···お前説明されていないのか?核を斬らなければ何度でも再生するとな!!」
ザシュ!!
香瑠羅「グッ、あ、足を」
グラン「ハハハハハこれで自慢の速さは封じた、次はどォする?手か?それとも面白味に欠けるが一思いに首でも刎ねるか?」
香瑠羅「す、好きにすればいい」
グラン「ハハハいい度胸だ、では首にするか、こォ見えて俺は女の苦しむ姿は見苦しくて好きでは無いんでな?安心しろ、一発で楽にしてやる、死ねェ!!」
ブォワ!!···ガキィン!!
虎牙「ふゥ···間に合ったぜ、大丈夫か?香瑠羅」
香羅羅「虎牙!!」
虎牙「ん?···げェ!!お前眼鏡外してんじゃねェか!!」
美奈「ねェ、怪我は平気?」
香瑠羅「あ?誰だ?この嫌味な程の美人は」
虎牙「馬鹿!!美奈さんだ、ほれ眼鏡」
香瑠羅「サンキュー」
スッ
美奈「これはもォ駄目ね?アンタはもォリタイアしなさい?これじゃ戦力にならないから」
香瑠羅「行き成りやって来て戦力外通告されたニャン」
虎牙「美奈さん、それは流石に」
美奈「虎牙アンタもよ?2人共もォ地球に帰りなさい、足手纏だから」
虎牙「嫌っスよ!!俺だってまだ戦えるんスから!!」
「いいえ、邪魔だからさっさと戻りなさい」


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