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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~ 二章 決行 第 8話

サザン「何と······あの時の子供達が、それに有衣さんは亀太郎君と楓さんの子供···それに太陽君まで」
有衣「其々のミッションに散ってしまいましたが、皆さん強いので安心して下さい」
サザン「ありがとォ御座います、結局爽の目的は分かりませんでしたが、まァ彼は元々天邪鬼ですので」
ヨキ「本当に助かります、ここは是非甘えさせて下さい」
香瑠羅「それで?生命ってのは本当にこの星に居るニャン?」
ヨキ「はい、私が最近探知したのがこの星でしたので」
香瑠羅「最近っていつニャン?」
ヨキ「まだ200年前です」
香瑠羅「200年って···それ最近だなんて言わないニャン」
ヨキ「そォなのですか?」
サザン「ハハハ、それはですね?アナタ達は短命だからです、私達は寿命を増やせますので寿命と言う概念が無いのですよ」
有衣「寿命を増やせる?」
サザン「はい、今の私は1245歳で妻は1239歳です」
真「マ、マジか···だったら200年なんて最近だな?」
亜利愛「永久寿命」
香瑠羅「ニャン」
サザン「ですが、それも」
ヨキ「アナタ」
香瑠羅「ん?何かあるのニャン?」
サザン「いいえ?あ、そォでした有衣さん、アナタも氣を探知する能力がある様ですので、何か気になったら直ぐに教えて貰えますか?」
有衣「でも、本当に気付けるか分かりませんよ?」
サザン「いいのですよ?1人より2人の方が確率は上がりますから」
有衣「分かりました」

太陽「ここがエアリスか」
優司「アマリスとは随分違いますね?」
アシュリー「戦いの場はこちらの星ですから」
龍牙「そんで見渡す限りの荒野って事か」
アシュリー「昔はもっと自然が沢山あって···綺麗な星だったのです」
太陽「仕方ないよ、戦争と言うものは必ず何かを犠牲にしてしまうから」
アシュリー「戦争を知っているのですか?」
太陽「ここ程酷くは無いけとね?だからこんな身内の無意味な戦いなんて、俺達が終わらせてあげるよ」
龍牙「そォっスね?」
優司「はい」
アシュリー「ありがとォ御座います」
ガイム「な、何でお前達がここに」
アシュリー「ガイム!!」
ガイム「お前達もデウス様の命を狙っているのか?」
龍牙「そォだと言ったらどォするんだ?」
ガイム「死力を尽くして王を守るまでだ!!」
太陽「なら今の俺達は戦う理由が無いな?」
ガイム「どォ言う事だ?」
太陽「俺達はバルの援護に来ていてね?まァ君がバルと戦うと言うのなら俺達は戦う事になる、それに君は気付いているのか?王が何者かに操られていると言う事実を、俺達はそいつの始末にも来ているんだぞ?」
アシュリー「姉さんはどこに居るの?」
ガイム「ここには居ない」
アシュリー「嘘よ!!私さっき姉さんの氣をここで感じたもの!!」
ガイム「嘘ではない、良く探ってみろバルは今アマリスに向かっている」
アシュリー「え?な、何で?」
ガイム「さァな?きっと怨皇って奴を追ってったんじゃないか?」
優司「怨皇もアマリスにだって!!太陽さん!!」
太陽「分かっている、アシュリーちゃん優司君を連れてアマリスに向かってくれるかい?」
優司「え?太陽さんと龍牙さんは?」
太陽「ちょっと気になる事があってね?俺と龍牙君は美奈さんの所へ向かう」
龍牙「いいんスか?獅牙さんが」
太陽「理由(わけ)は移動しながら話す」
龍牙「分かったっス、じゃァアシュリーちゃん優司君を頼むな?」
アシュリー「は、はい···あ!!で、でも」
シュタタタタ
優司「行っちゃったね?で?何を言おうとしたの?」
アシュリー「エアリスからアマリスに向かう柱が」
優司「ん?来た柱からじゃ行けないのかい?」
アシュリー「えェ···片道しか、すみません」
優司「新しく作り直すの?」
アシュリー「いえ、来た柱を使えば少しは早く」
ガイム「アシュリー!!」
アシュリー「何よ!!」
ガイム「······いや、何でもない」
アシュリー「何よ!!言いたい事があるんならハッキリ言ってよね!!」
ガイム「·········死ぬなよ?」
アシュリー「え?···あ!!······ガイム」
シュタタタタ
優司「行っちゃった···ねェアシュリーちゃん?」
アシュリー「何ですか?」
優司「君達の戦いの理由って何なんだい?」
アシュリー「そ、それは」
優司「俺にはどォもしっくり来ないんだよね?」
アシュリー「な、何がですか?」
優司「君達には敵に対する憎しみ的なものが感じられないんだよ···まるで仕方なく戦っている様な気がしてね?」
アシュリー「·········そんな事」
優司「ゴメン、忘れてね?じゃァ早速で悪いんだけど頼めるかい?」
アシュリー「はい、では直ぐに始めます」

龍牙「太陽さん、気になる事って何スか?」
太陽「俺の予想が正しければ美奈さんが危ない」
龍牙「え?それって···でも美奈さんには獅牙さんと虎牙が」
太陽「そォだね?まァ虎牙君に関しては何の問題も無いんだが」
龍牙「あるのは獅牙さんって事っスか?」
太陽「気が付かなかったかい?彼は俺達と同じで初めてこの星に来たと言うのに、ここの事情に詳し過ぎるんだ」
龍牙「それは子龍さんから色々聞かされたからじゃないんスか?」
太陽「俺も初めはそォ思ってたさ、でも子龍さんはここでの事は全く知らない筈だろ?」
龍牙「爽からって事は···ねェか、それなら親父も知ってた筈だ」
太陽「それと爽との会話も少し変だったからさ」
龍牙「気の所為なんじゃねェっスか?」
太陽「それならばそれが一番なんだけどさ、でも用心に越した事はないだろ?行ってみて問題が無ければ直ぐにアマリスへ向かえばいいんだから」
龍牙「了解っス」


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