『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 第51話
美菜「小父様何だって?」
加奈「何か誕生日プレゼントが、今日ここに届くからって」
美菜「え?だって加奈の誕プレっていつも」
加奈「うん、一緒に行って買って貰ってたんだけど」
美菜「今年はこっちに居るからなのかなァ」
加奈「多分ね?でもそれだったら帰ってからでも良かったのに」
美菜「ウフフ、少しずつだけど小父様も変わって来てるね?」
加奈「まァ┄ね?、じゃァ朝食を食べちゃおっか」
美菜「うん!!私モーニングが和食って初めてだから楽しみ」
加奈「あァ┄そォ言えば小母様って洋食派だったっけか」
美菜「ねェ加奈?これって┄魚?」
加奈「そォよ?」
美菜「変わった形をしてるね?鮃や鰈とは似てるけど」
加奈「それは鯵の開きよ?」
美菜「アジノヒラキ?名前まで変わってる」
加奈「違う違う!!ゴメン、私の説明が悪かった、その魚は鯵で、それを開いて干した物を焼いたのよ」
美菜「ふ~ん、これが鯵だったとは」
加奈「さ、食べよ?」
美菜「いっただきま~す」
パクッ
美菜「ん美味し!!ヤッパ加奈は料理が上手いわ」
美菜「そりゃそォよ、3歳から教わってるし、先生は弥生さんなんだから」
美菜「お嬢様┄そりゃ贅沢だ」
加奈「ウフフ、ミーナも教わらない?」
美菜「私は作るより食べる専門」
加奈「ったく、そんなんで結婚したらどォすんのよォ」
美菜「私がすると思う?」
加奈「┄┄┄思わない」
美菜「でしょ?だから良いの」
加奈「そんなもんなのかねェ」
美菜「ウフフ、あァ美味しい」
加奈「フフ、そんなもんか」
パクッ
加奈「うん、上手く焼けてる」
ジャア~~~┄カチャカチャ、コンコンコン
美菜「加奈ァ!!誰か来たよ!!私洗い物で出られない」
加奈「分かったァ!!私出る!!」
スタスタスタ┄ガチャッ、サッ
加奈「わ!!ビックリした┄わァ┄┄ラベンダーの花束、パパ覚えててくれたんだァ、えェとサインで良いですか?」
優也「久し振りだな?崎谷」
加奈「え?」
優也「ずっと会いたかった」
加奈「だ、誰?」
優也「フフフ俺だよ」
カサッ
加奈「ゆ、優也君!!┄どォしてここに┄┄だってまだ九州に居るんじゃ」
優也「誕生日おめでとォ」
カササッ
加奈「ありがとォ┄でもどォして」
美菜「あァ!!優也君じゃん!!」
タタタタ
美菜「わァォ!!凄い量だね?」
加奈「う、うん」
優也「崎谷のお父さんに呼ばれてね?話しは全て聞いたよ、屋中、本当に感謝する、君のお陰で俺も父さんも」
美菜「気にしないで良いから、私は大親友の為に動いただけだからさ」
加奈「でも┄何でパパが」
美菜「あ!!そォ言う事だったのか」
加奈「ん?」
美菜「加奈の誕プレ」
加奈「花束?」
美菜「ううん?優也君」
加奈「そ、そォなんだ」
美菜「フフフ、2人共良かったね?さァ入んなって、私は少し外に居るからさ、久し振りなんだからゆっくり話しなって」
加奈「うん、じゃァ入って?」
バタン、スタスタスタ
美菜「そっかァ┄┄良かったァ、全てが上手く行ってくれて」
サワサワサワ┄┄ポポポポポッ
美菜「え!!ぜ、全身に鳥肌!!何でこっちで┄今までに無い殺気」
ダダダダダ
裕矢「うァ~~~~~!!」
美菜「何!?」
ドン!!美菜「グッ」
ズザザザザッ、ドスン┄ギュゥッ
美菜「カハァ┄┄┄く、苦しい」
裕矢「死ね!!死ね死ね死ねェ!!」
ググッグッグッ
美菜「グ┄┄ゆ、裕矢」
裕矢「クソ!!お前さえ!!お前さえ居なければ!!全てが上手く行ってたのに!!」
ググググ
美菜「カ┄┄┄┄┄┄」
ガシッ┄┄┄バサァ!!
裕矢「グァ~~!!め、目に砂がァ!!」
ドカッ!!ゴロゴロゴロ
美菜「グホ!!ゴホケホガハッ!!┄┄ヒュ~~┄┄ゲホガハッ」
ゴシゴシゴシ
裕矢「クソォ~!!め、目がァ!!」
美菜「ゲホゴホッ┄┄な、何すんのよ!!ゲホゴホ┄何でアンタなんかに┄ケホ、殺されなきゃなんないのよ!!」
裕矢「グ┄う、煩い!!お前さえ居なければ!! 」
ブン!!ブンブン!!
美菜「自業自得じゃないのよ!!ケホケホ┄悪い事したんだから当然の酬いじゃない!!自分でやった罪の重さを知りなさい!!」
ゴシゴシゴシ
裕矢「お前┄┄どこまで知ってんだよ」
美菜「お金を手に入れる為に、罪の無い人を2人も殺すなんて」
ゴシゴシ┄ガササ┄┄スチャ
美菜「ナ、ナイフ」
裕矢「┄┄┄お前は早目に殺しとく可きだった」
バン!!
加奈「ミーナ!!」
優也「屋中!!」
美菜「出て来ないで!!2人は中に入ってて!!」
裕矢「加奈」
加奈「何でこんな事するのよ!!」
裕矢「そ、それは」
美菜「良いから入っててよ!!邪魔だから」
優也「だ、たが」
美菜「優也君!!」
優也「わ、分かった、崎谷」
グイッ
加奈「嫌よ!!」
美菜「加奈!!アンタは邪魔なの!!」
加奈「ミーナ」
優也「入るぞ?」
グイッ┄バタン
裕矢「フン!!お前の後にあの男も殺してやる」
美菜「そォ上手く行かないわよ?」
裕矢「舐めるな!!」
ダダダダダブン!!ブブブン!!ブンブン!!
裕矢「ク!!ちょこまかと」
ブブン!!ブンブン!!
裕矢「何で当たんない!!」
美菜「アンタの動きが遅いからよ!!これでも死地を潜り抜けて来てんだから」
裕矢「クソ!!」
ブン!!シュルルルル┄サッ┄ダダダカツッン
美菜「あ、危なかった、まさか投げるとは」
ドカッ!!┄ズザザッ!!ガシッ、ギュゥッ
美菜「カハァ!!ま、また」
ググッ
裕矢「死ね死ね死ね死ねェ~~~!!」
グググググッ
美菜「カァ┄┄┄┄┄ハァ┄┄┄」
ガクッ
裕矢「ハァ、ハァハァハァ┄ハハハ、し、死んだか┄ハァハァハァ」
ピクッ
裕矢「ハァハァハァ┄ま、まだ生きてやがる┄何てしぶとい奴なんだ」
カハッ、スタスタスタスタガシッ
裕矢「ハァハァハァ」
スタスタスタ
裕矢「ハァハァ┄終わりだよ、大した奴だったお前は、ハァハァハァ┄安心しろ、俺も直ぐに行ってやる┄ハァハァ」
ググッ┄┄ガバァ!!
裕矢「あの世で第2ラウンドと行こォじゃねェか!!」
ブオ!!ドスッ!!ズブブブ
加奈「ガハァ」
優也「崎谷ァ!!」
裕矢「え?な、何で加奈が┄┄」
加奈「グゥ」
優也「崎谷!!」
ダダダダダ
優也「どけ!!」
ドン!!ズザザッ
裕矢「ど、どォして加奈が┄┄お、俺はあの女を┄┄┄」
優也「崎谷!!崎┄きゅ、救急車を┄しまった、スマホは中か!!」
ダダダダダバン!!
加奈「グッ┄ハハ┄┄ヤバ」
美菜「┄┄┄ン┄┄┄ンン┄┄ケホ!!ゴホッゴホッガハッ┄お、重┄え?ケホ、加奈?な、何で加┄背中に!!ナイフ┄裕矢は!!」
ガハッ
裕矢「俺は┄┄俺はアイツさえ┄┄┄」
美菜「加奈!!加奈!!ゆ、優也君!!加奈が!!」
優也「今救急車を呼んでいる!!」
美菜「分かった!!加奈!!い、今ナイフを抜くからね?」
裕矢「や、止めろ!!ナイフを抜くな!!手を放せ!!」
美菜「煩いわよ!!何で私がアンタなんかの言う事を聞かなきゃなんないのよ!!」
裕矢「そォじゃない!!止めてくれ!!頼むからそれを抜かないでくれ!!」
美菜「この儘になんかしておけないでしょ!!」
ググッ
優也「屋中!!手を放せ!!ソイツの言う通りだ!!」
美菜「優也君」
優也「今救急隊の人から聞いた、救急車が来るまではその儘にしていてくれって」
美菜「でも」
優也「聞け!!ナイフを抜いてしまった事で、大量の出血でショックを起こしてしまい、死ぬ確率が一気に上がるらしい」
美菜「そんな┄┄」
加奈「ウ!!┄┄カハッ」
美菜「加奈!!優也君!!加奈が」
ダダダダダガバァ
優也「崎谷!!今救急車が来るからな!!それまでの我慢だ!!」
加奈「ミ、ミーナ┄優┄┄ゴメン」
優也「喋らなくて良いから!!必ず俺が加奈を助けてやるから」
加奈「ヘ、ヘヘヘ┄やっと┄┄加奈って┄┄」
美菜「加奈!!もォ喋らないで!!」
加奈「ミ、ミーナ┄┄闇が┄┄皇┄┄赤の」
ピ~ポ~ピ~ポ~ピ~ポ~ピッ
優也「加奈!!救急車が来たぞ!!」
ダダダダダダダダ
「急いでストレッチャーに乗せて!!」
ガバァ
「1、2、3!!」
トスッ
「直ぐに病院に行くぞ!!」
ガラガラガラガラガラガラガラ┄┄
「誰か一緒に来て下さい!!」
優也「屋中」
美菜「ううん、優也君が行って?」
優也「だが」
美菜「アイツなら大丈夫だから、早く行って!!」
優也「分かった」
ダダダダダダダダダ┄┄┄
裕矢「こ┄┄こんなはすじゃ┄┄俺は┄┄加奈を傷付けるつもりは┄┄あの女さえ」
美菜「ハァ┄┄い、痛┄┄」
スタスタスタ
裕矢「俺は!!お前さえ殺せればそれで!!」
スタスタスタ
裕矢「く、来るな!!俺に近付くんじゃねェ!!」
バタン!!タタタタタタタタタ
美菜「ん?誰?」
刑事「居たぞ!!」
ダダダダダ、ガシッ
刑事「村雨裕矢だな?」
コクン
刑事「殺人の容疑で署まで来て貰う、立て!!」
グイッ┄スタスタスタスタスタスタ┄┄┄
刑事「血が┄┄君が崎谷加奈さんだね?すまなかった┄私達がもっと早く来ていれば屋中美菜さんも」
美菜「屋中美菜は私です、私を庇って加奈が刺されました」
刑事「そォだったのか┄君、怪我は?」
美菜「大丈夫です、加奈が助けてくれましたので」
刑事「君は直ぐにでも病院へ向かいたいのだろォが、我々は君から話しを」
美菜「分かっています、協力します」
刑事「すまない」
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?