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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~二章ノ3 選ばれた戦士6

生命「ウガァ〜〜!!」
シュパッ、ガキィン!!キンキンキン!!
グラン「な、何だよ···片手だってのに」
キン!!キキン!!
美奈(少しでも時間稼ぎなさいよね?今の所弱点っぽいのが分かんないんだから)
キンキンキン!!
美奈「ったく、斬られる度に氣が上がったんじゃたまったもんじゃないわよ」
グラン「ハァハァ···参った、攻撃が全然当たらない···遊ばれてんのか俺は」
生命「グルルルル······ガァ〜〜!!」
グラン「ウォ〜〜!!」
キン!!キン!!ガキィン!!
グラン(な、何故美奈はコイツの尾と腕を簡単に···力だけで斬ったとは思えん)
美奈(そォ言えば何でアイツ切り落とされた儘でいんのかしら···再生出来ると思ったけど、片手でも斃せるって事?私を斃す事を考えたら態と斬られた方が)
美奈「そこまで賢く無いのかな?···あ、若しかして再生すんのに時間が必要って事?······試してみるか」
ググッ······サワッ······ゴゴゴ···ゴゴゴォ〜〜〜!!
生命「グガ?」
グラン「な!!何だこの氣は!!······み、美奈!!······ハ、ハハハ何だよありゃ、勝てる訳ない、あんな化け物を作ったのかよサザンは···ハハッ実力の差ってやつか」
生命「グ···グルルルル」
グラン「ハハハ、コイツ美奈の氣にビビってやがる」
美奈(これじゃまだ足りない?それじゃァもォ少しだけ)
ゴゴゴゴゴォ〜〜〜!!
グラン「ま、まだ···化け物かよ」
生命「ゥ······ウガァ〜〜!!」
シュパッ
グラン「行ったぞ美奈!!馬鹿野郎!!目を開けろ!!」
ザシュ!!···ボトッ
生命「ギャァ〜〜!!ウギャ〜〜!!」
美奈「誰が馬鹿よ!!」
グラン「う、腕を······何て強さだ」
美奈「さて、分かった事は腕と尻尾はなんとか斬れる、でも核を守る外皮は硬そォって事かな?」
生命「グググルルルル」
グラン「何をやってるんだ!!早く止めを刺せ!!」
美奈「私に命令しないでって言わなかったっけ?本当に学習能力が無いんだから」
グラン「何故斃さないんだ!!お前の強さなら簡単に斃せるじゃないか!!」
美奈「それはどォかしらね?それにこの子はアンタを斃すって目的があんのよ?だからこの子にチャンスをあげよォかなって」
グラン「な、何を言ってるんだ?お前は」
美奈「さ、私はもォ攻撃しないから再生しちゃいなさい?グランが攻撃して来たらワタシが守ってあげるから」
生命「グ、グガ?」
美奈「本当よ?でもいい事?グランが終わったら次は私と戦うんだからね?飽く迄も私はアンタの思いを汲んであげただけ、目的が終わったらちゃんと始末するから覚悟しなさい」
生命「ウガァ!!」
美奈「うん、通じて良かった、さァ早く再生しなさい、再生したら遊んでないでさっさと斃すのよ?」
生命「ウガィ!!」
グラン「お、俺には情けは無いのかよ、俺の方が付き合い長いじゃないか」
美奈「寝惚けた事言わないでよね?言った筈よ?アンタが斃れる事を強く願ってる人が居るって」
グラン「·········ソル」
美奈「だからそこでじっとしてなさい、あ、逃げても無駄だから、それにサザン達を狙ってもね?」
グラン「···············」
生命「グググ···ガァ〜〜〜!!」
ミチッ···ミチチ······ミチミチミチ
美奈「本当に再生出来たんだ···ヤッパ時間が掛かる、それにその間は無防備···予想通りだった、再生すると氣がぐっと落ちる」
グラン「クソッ!!俺はどォすれば」
美奈「どォもしないでそこで大人しくしてなさいって」
グラン「···············」
バル「ねェ健太?何でミーナは化け物の味方になってんの?」
サザン「見ていて気付きませんでしたか?」
バル「見てたけどさァ···今のミーナならどっちも簡単に斃せると思うんだけど」
サザン「グランは斃せるでしょう、ですが化け物の方は無理ですね?」
バル「そォなの?だって簡単に両腕と尻尾を斬り落としたんだよ?」
ヨキ「恐らくそこだけが斬れる部分だったのでしょう」
サザン「はい、私もそォ思います、きっと核を守る皮膚は簡単には斬れないのだと思います」
バル「そォなんだ···って事はアイツをグランと戦わせている間にどォにかする方法を考えるって事?」
サザン「そォ言う事ですね?今のミーナは凄く冷静に相手を分析しています」
バル「ハ、ハハハ···学生の時もそォだったけど、ヤッパミーナって凄い人間だわ···あ、元人間か」
サザン「ですね?最早私が与えた力など、全く関係ありませんでした」
バル「そォなの?」
サザン「えェ、私が与えた力はただの切っ掛けに過ぎなかっただけです、ミーナの潜在能力はとんでもないものだった、と言う事です」
バル「ハハハそれじゃァ健太は宝くじの一等を当てたって事だ」
サザン「ですね?本物のくじは一度も当たらなかったと言うのに」
バル「え?買ってたの?」
サザン「当然ですよ、だって当選したらどれ程のガリガリ君が買えると思っているのですか?」
バル「ガリガリ君って···そォ言えば健太ってお菓子大好きだったっけ···ってか食べ過ぎじゃなかった?」
サザン「おや?知らなかったんですか?地球の糖分は回復にうってつけだったのですよ?」
バル「知ってたけど···でもあれって過剰じゃない?」
サザン「ま、まァ···そォですが」
バル「あァ〜!!若しかして回復にこと掛けて美味し過ぎたから止まらなかったんでしょ」
サザン「ハハハ、当たりです」
バル「もォ〜!!どんだけ皆が心配したと思ってんのよ!!」
サザン「そォですね?ミーナと天に言われてから随分自粛したのですが」
バル「え!!それじゃ痩せたの?」
サザン「ミーナとダイエットの約束をしましてね?40kg程痩せたのですが、ミーナの言う程までは無理でした」
バル「え?40㌔でまだって······何㌔痩せろって言われたの?」
サザン「半分でしたから67.5kgですね?」
バル「うわァ······ミーナドSだ事、ってか135㌔もあったんだァ」
サザン「ハハハまァ」
バル「で、でも痩せたんだから良かったじゃん」
サザン「えェ、ミーナがご褒美にチョコレートフォンデュの食べ放題と、黒毛和牛のA5ランクをご馳走してくれました」
バル「そっか、健太もそれなりに楽しんでたんだね?」
サザン「はい、良い思い出が作れました」
バル「そっかァ···そォ言えばあれから私は28年間もワームホールを移動してたんだよなァ」
サザン「えェ、その間は色々な事がありましたよ?」
バル「みたいだね?真逆ミーナが子供産んでるとは思ってなかった···あ、それとゴメンね?ヨキ様」
ヨキ「分かっていますよ?ですがこのひ•と•が満足していたのなら私はそれで構いません」
サザン「フフフ、では次は共に行きましょう」
バル「次?」
ヨキ「はい、生まれ変わったらどこでもお供します」
バル「生まれ変わったって······次?」

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