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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ∼さよならからの始まり 絆は永遠に∼ 二章 決行 第 6話

有衣「行っちゃった」
香瑠羅「さァ私達もミッションを開始するニャン」
亜利愛「有衣感知」
有衣「うん······アシュリーちゃん達が来た方角に二つの氣が、多分その1人だと思う」
香瑠羅「って事はアイツ等を突破しなきゃいけないって事ニャン」
亜利愛「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」
香瑠羅「えェ〜!!残った奴らに追い掛けられるのは嫌ニャン、どォせなら全滅させてゆっくり探すニャン」
有衣「香瑠羅ちゃん、亜利愛ちゃんは何て言ったの?」
香瑠羅「ひたすら進みたいって言ったニャン」
有衣「そォだったんだ、ねェ亜利愛ちゃん私は凄く弱いから、後ろから来られちゃったら2人に迷惑」
香瑠羅「気にする事無いニャン」
亜利愛「不即不離(ふそくふり)」
有衣「うん、邪魔にならない様にくっ付き過ぎず離れずにだね?」
香瑠羅「それじゃァ行くニャン」
有衣「あ!!ま、待って2人共、忘れ物」
香瑠羅「忘れ物って何ニャン?」
亜利愛「爆睡男」
香瑠羅「ハア···私の所為だけど···ったく!!起きるニャン馬鹿キンタ!!」
バキッ!!
有衣「ちょ、そんな蹴らなくたって」
香瑠羅「手で触ると妊娠するニャン」
有衣「まだそんな事···いいよ、私が起こすから」
香瑠羅「大丈夫ニャン、もォ一発蹴っ飛ばせば···起きろ!!」
ドバキッ!!
真「グァ!!······い、痛ェ······な、何だ?」
香瑠羅「ほら、起きたニャン」
有衣「······キンタさん可哀相」
真「ん?······あれ?俺は何でこんな所で寝てんだ?······確か柱に触れて」
香瑠羅「さっさと起きるニャン!!本っ当に足手纏いのクズだニャン」
真「お゛!!猫娘!!好い加減にしとかねェと······ん?虎の兄貴達はァ······何でお前達しか居ねェんだ?」
香瑠羅「お前がぐーすか寝てる間に皆ミッションに向かったニャン!!それより私に感謝しろニャン!!」
真「何で俺がお前なんかに感謝しなきゃなんねェんだよ!!」
香瑠羅「目の前を見ろニャン!!」
真「あ"?目の前って······な、何だあれ···若しかしてあれって全部敵なのか?」
香瑠羅「全部敵のジストーニャン、私が起こさなかったらアンタはどォなってた?」
真「······わ、悪ィ···何しに来たか分かんなくなる所だったぜ」
香瑠羅「早く気持ちを切り替えろニャン!!」
真「お、おゥ···え!!嘘だろ!!何でだよ獅牙さん···何で俺がコイツらのお守役なんか···おいお前ら!!おれの足引っ張る」
ゴン!!ドカッ!!バキッ!!
真「痛ェ!!何すんだお前ら!!」
香瑠羅「12しか無いクズがでかい事言うんじゃ無いニャン!!」
亜利愛「舌先三寸(したさきさんすん)」
香瑠羅「本当だよ、亜利愛ニャンどっちが多く斃すか勝負だニャン」
亜利愛「率先垂範(そっせんすいはん)」
香瑠羅「それはこっちの台詞ニャン」
シュタタタタッ
真「お、おい···行っちまった」
有衣「口先だけか、言われちゃったね?それにしてもあの2人は本当に凄いね?お互いに競い合ってる」
真「そっせん何とかって言ってたな?」
有衣「率先垂範、進んで模範するって意味よ?舌先三寸は口先だけ、私もそォ思うけどね?」
真「有衣ちゃんって案外辛口なんだな?」
有衣「そォ?気の所為よ、そォそォ龍牙さんから伝言があるんだけどね?何でも香瑠羅ちゃんの眼鏡が外れたり壊れたら、急いでその場から離れろって言ってたわ?」
真「あ?何で眼鏡が外れたぐれェでアイツから離れなきゃなんねェんだ?」
有衣「さァ?そこまでは話してくれなかった」
カシャ~ン······コトッ
真「お?言っている側から外れたぞ?」
香瑠羅「あァ〜〜〜!!お前!!私の大切な眼鏡に何してくれてんだよ!!」
亜利愛「殺気!!離脱」
シュタタタタ
有衣「あ、亜利愛ちゃんが戻ってく······な、何あれ、香瑠羅ちゃん?」
シュタタタタッ
亜利愛「阿修羅」
真「あ、あァ」
有衣「凄い······い、今の香瑠羅ちゃんの数値は94」
真「龍の兄貴より上じゃねェかよ···この事言ってたのか、凄ェなあれ」
有衣「うん、強いね?香瑠羅ちゃん」
真「違ェよ···人が紙吹雪の様に舞い上がるのをだよ」
有衣「そ、そォだね?私も初めて···人ってあんなに舞うんだね?」
真「だな?」
有衣「香瑠羅ちゃんは絶対に怒らせない方がいいね?」
真「あァ···それに再生って本当だったな?殆どの敵が復活して行く」
有衣「敵の核を傷付けていないんだ···あ!!敵が散って行く」
真「なァ単語女よ、アイツの暴走って止められるのか?」
亜利愛「当然」
真「そっか···んじゃお前に頼んでもいいか?」
亜利愛「了承」
シュタタタタ
真「ったく、あんなに解りやすいのにキレて見えてねェのかよ」
有衣「え?」

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