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『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 2章 第22話

怨皇「まだ見つからないのか!!200年だぞ!!全てを知る者はいつ現れるのだ!!」
「落ち着いて下さい」
怨皇「煩い!!私はいつになればエアリスへ行けるのだ!!」
「もォ直ぐ現れます、今はアナタと戦う為の力を得ている所ですから」
怨皇「私と戦うだと?貴様、何を企んでいる」
「企むだなんて、心外ですね?良いですか?全てを知る者を、何もせずに吸収しても、大した力を得る事は出来ないのですよ?」
怨皇「┄┄詳しく話せ」
「分かりました、アナタの力もまだ足りません、全てを知る者は更にです、互いの力を上げ、そして互いが均衡した時真の力を得る事が出来るのです」
怨皇「その力があれば」
「えェ、力を取り戻した私なんかより遥かに」
怨皇「エアリスの戦士よりもか?」
「はい、ですが今のアナタでは私でも」
怨皇「言うな!!分かっておるわ┄フン、力を得たとしても私は貴様に手を掛ける事は出来ぬがな?」
「そォですね?私の力が無ければ、アナタはエアリスへ行く事が出来ませんから」
怨皇「本当にエアリスには強者が居るのだな?」
「数多く┄それ等を全て斃せば、アナタはエアリス所かアマリスをも制する事が出来ます┄2つの星の王になれるのです」
怨皇「フフフ、エアリスとアマリスの王┄悪くはない話しだ」
「ですからもォ暫くの我慢です」
怨皇「うむ、承知した┄星の王か」
「どォしましたか?」
怨皇「いや、今の我が名は怨皇(えんおう)、だが星の王となるには相応しくない、名を変えねばとな?」
「そォですか?私はそォは思いませんが」
怨皇「いや、皇とは一国の王を示す、だが私の目指す所は星だ、ならばその時は怨星(えんせい)とする」
「フフフアナタらしいですね?良いと思いますよ?確かにそれならば星の王と誰もが思うでしょう」
怨皇「貴様に褒められると気色が悪い」
「フフフ、では星の王に相応しい力を期待していますよ?では、私はこれで」
スタスタスタ┄┄┄┄
怨皇「フン!!いけ好かぬ奴だ┄エアリスに着いたならば真っ先に始末してくれる」
「怨皇様、新しい白い戦士を連れて参りました」
怨皇「連れてこい」
ザッザッザッザッザッ、カシャッ
怨皇「ふむ、この所、漆黒の剣に耐える戦士が増えて来たな┄1人ずつ前へ」
「お前からだ」
グイッ、スタスタスタガチャッ
「だ、誰なんだお前は!!」
怨皇「ふむ、私の兵が私を怨皇と述べた筈だが?まァそんな事はどォでも良い、貴様らは私と融合し、力の源となれば良いのだからな?」
「ゆ、融合?力の源って」
怨皇「もォ喋らなくて良い、始めるぞ?┄┄弾けてくれるなよ?」
「な!!」
ブワサササァ~~~
「く、黒い霧になって消えた!!どこだ!!」
サワサササァ~~~
怨皇「目の前におるではないか」
「え?目の前って、この黒い霧が」
ブワサ~~
「グァ!!黒い霧がか、身体の中、ブボボボバボブボバ!!」
サァ~~~~~ッ
「┄┄┄┄┄┄┄┄」
グ、グググッ┄┄┄バシュ~~ッ
「か、身体から光を放って┄破裂した」
サァ~~~~~~、サワサワサワ
怨皇「ふむ、威勢だけだったか」
「次はお前だ!!」
グイッ、ズルズルズル
「嫌!!止めて!!何でこんな事!!お願い!!何でもするから!!死にたくないの!!」
「煩い黙れ!!」
グイッ、ドサッ
「キャッ┄┄はっ!!」
怨皇「本当に煩い女だ」
「あ、あ、あァ┄┄い、嫌」
ブワサササァ~~~
「嫌ァ~~~~~~~!!」
ブワサ~~
「グボベボバババボボベボバ┄┄┄」
バシュ~~ッ┄┄ドチャッ
「フン、矢張りな?」
「次は、え?」
スタスタスタスタ
怨皇「む?」
「お、おい貴様!!」
怨皇「良い、フフ自ら来るとは┄ほォ、良い目をしておる、ふむ、貴様には選択を与えてやる」
「┄┄┄┄┄┄」
怨皇「そォ構えるな、お前に取って悪い話しではない」
「言ってみろ」
怨皇「私の下で働くか、私の源となるかだ」
「┄┄┄┄┄┄」
怨皇「どォだ?実力次第では参謀長の称号も得られるぞ?」
「お前と取り引きがしたい」
「貴様!!怨皇様と取り引きだと!!」
怨皇「良い、黙っておれ、私と取り引きだと?」
「そォだ、その為に先ずはお前の目的を教えてくれ」
怨皇「それを聞いてどォする?お前如きでは何も出来はせぬぞ?」
「そんなのやってみなければ分からないだろ?」
怨皇「いや、貴様がここに居ると言う事が話すだけ無駄と言うてるのだ」
「クッ┄┄あれ程の戦士に囲まれれば誰だって捕まる!!それにお前の戦士達は、白い戦士よりも遥かに強い」
怨皇「フフフ、良く理解しているではないか┄気に入った、お前に1つ役目を与えてやる」
ブォン┄┄カチャチャッ
「枷!!」
怨皇「これはお前の延命装具だ」
ガチャンガチャン
「グッ┄延命装具だと?」
怨皇「貴様は何故白い戦士が、この地で3時間しか居られないのか知っておるのか?」
「┄┄┄いや、知らない」
怨皇「ハハハ、導く者とやらは最近手抜きが過ぎるな?」
「導く者を知っているのか!!」
怨皇「私の敵だぞ?知らぬ訳無いだろォが」
「そ、そォか、すまない」
怨皇「貴様等白い戦士はな?肉体から魂を剥がされここに送られて来る、この地での魂が耐えられる時間が3時間」
「それを過ぎると」
怨皇「消滅する、だから奴らは時間と共に、強制的に身体に戻すのだ、だが黒い戦士にリミットは無い」
「俺にはリミットがある┄だからこの枷が」
怨皇「ふむ、理解が早いな?」
「俺は何をする」
怨皇「私は力を得る為に白い戦士と融合している、全てを知る者と融合する為にだ」
「全てを知る者?誰だそれは」
怨皇「分からぬ、だがそれは白い戦士である事は知っている」
「だから無差別に」
怨皇「それもあるがな?ただ闇雲と言う訳では無い、白い戦士の中には稀に貴様の様に漆黒の剣に耐えられる者がおる」
「そ、それだ!!それを知りたかった」
怨皇「魂の強さなのだろう、私が力を付ける為でもあるが、全てを知る者は漆黒の剣如きでは殺られぬ」
「若しかして、俺にそいつを連れて来させるのが目的か?」
怨皇「どォやら貴様を選んだのは正しかったよォだ」
「1つ聞く、若し俺がこの枷を外したら?」
怨皇「死ぬな?だからいつでも好きな時に外せば良い」
「フフフ、全てを知る者を連れて来るまではお前の奴隷って事か」
怨皇「それは酷い言い方だな?私は別にお前を拘束はしておらぬぞ?このグラン・バルでは好きに行動すれば良い、なんなら黒い戦士達には、お前には一切手を出させなくしてやってもよいぞ?」
「┄┄┄分かった、出来ればそォしてくれ、その方が動きやすいのと、全てを知る者を信用させやすい」
怨皇「ふむ、矢張り貴様は賢いな?お前の提案を飲もう、後は好きにするが良い、それと本当に連れてきたのなら、貴様を解放してやる」
「へっ!!そん時はリングを外して俺は死ぬって事だろ!!」
怨皇「心外だ、そんな事をする訳がなかろォ、リングは外す、そして貴様は元の肉体に戻してやる」
「信用出来るのか?」
怨皇「して貰わなくても良いがな?」
「┄┄┄おい!!もォ行っても良いのか?」
怨皇「あァ、戦士達にはもォ伝達した」
「┄┄┄化け物め」
タタタタタタタタタ┄┄┄┄
怨皇「どれ程役に立つのか見物だな?」

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