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『小説』永遠に宇宙に∼さよならは言わない∼ エピローグ Ⅱ

亀太郎「ねェねェ!!そォ君だよ君!!うん、いいねェ、君モデル?···って行っちまった···昨今の娘はちっとも止まってくんねェなァ」
亀太郎(俺って本当にこの仕事向いてねェかも)
ピロリロリン♫
亀太郎「あ?メール···社長か?」
ガサガサスッ、タッ
亀太郎「······あ?んだよ、帰りに紙オムツと粉ミルクって······俺ァ今仕事中だってェの!!」
楓「こらァ!!亀太郎サボるな!!」
亀太郎「はいすんません!!直ぐに······って楓かよ!!」
楓「楓かよじゃないでしょ?文句ばっか言ってないて確り稼ぎなさい!!」
亀太郎「分かってんよ!!」
楓「分かってない!!沢山稼いで貰わないと私達が飢え死にしちゃうじゃない!!ねェ∼太陽(たいよう)?」
太陽「あァ∼∼」
亀太郎「あァ∼∼って···でもよォ、こんなに暑いのに太陽外に出しちまって平気なのかよ」
楓「大丈夫、ちゃんと水分は取ってるからさ、それにあんま過保護に育てちゃうと亀太郎みたいになっちゃうじゃん」
亀太郎「悪かったな、だけどグラン•バルで少しは鍛えられたんだぜ?」
楓「そォね?初めて会った時なんてメッチャダサかったし」
亀太郎「煩ェ、成長しただろォが」
楓「でなかったら亀太郎となんか結婚してないってェの!!」
亀太郎「なんかって」
楓「でも···こォしていられんのも本当サンのお陰なんだよね?」
亀太郎「俺が頑張って説得したからだぞ?」
楓「え?······マジでそォ思ってたの?」
亀太郎「は?······違ったの?」
楓「当たり前でしょ?サンが協力してくれたのってミーナがサンを説得したからよ?」
亀太郎「そォだったのか···でもさァ、サンとグランが揉めた時ってマジで焦んなかったか?」
楓「フフ、あれは強烈だったわね?爽は呆れてどっか行っちゃうし、まァ仲裁に入った亀太郎のお陰ってのもあるか」
亀太郎「そりゃァサラさんに言われたからな?」
楓「え?どォ言う事?」
亀太郎「え?あ、いや···なんでもない」
楓「······言え」
亀太郎「は、はい···サ、サラさんがここでポイント稼がないと後悔するぞって」
楓「そォ言う事だったんだ」
亀太郎「ゴメン楓」
楓「いいよ、実際あれはポイント高かったし」
太陽「あァ∼∼∼」
楓「ん?どォしたの?喉乾いたのかな?」
亀太郎「よし!!今から何か食いに行こォぜ?」
楓「仕事は?」
亀太郎「辞めだ辞め!!俺ァこの仕事向いてねェ」
楓「まァね?柄じゃないか、で?この先どォすんの?爺ちゃんに頼んで少し支援して貰う?太陽にべた惚れだから絶対に」
亀太郎「それは駄目だ、俺の家族は俺が守る、太陽が産まれた時にそォ誓ったんだ、義父さんには甘えられねェ」
楓「じゃァどォすんの?」
亀太郎「あの人の所に行ってみよォかと思ってんだ」
楓「そっか、きっと喜んでくれると思うよ?虎次さん亀太郎の事気に入ってくれてたから」
亀太郎「そォ思うか?」
楓「うん、でも行く時は私も連れて行ってね?久し振りに会いたいし、太陽も見せたいから、ね?太陽」
太陽「あァ∼∼∼」

凰華「龍待ってて!!もォ直ぐ終わるからァ」
龍「慌てなくていい、待ってるからゆっくり支度しろよ、身体に障るだろ?」
凰華「分かって···あァ!!また煙草吸ってるゥ、私と居るとそんなにストレス溜まるの?」
龍「いや、そォではなくて···少し落ち着かなくて」
凰華「そォね?今は仕方ないか」
龍「安心しろ、これで終わりにする」
凰華「じゃァ急ぐから待ってて?」
龍「急がなくていいと言っただろ?」
凰華「いいの!!少しは動かないと」
龍「そォなのか?」
タタタタタタタタタタ
龍「気を付けろよ?」
凰華「うん」
タタタタタタタタタタ
凰華「お待た」
ガッ!!
凰華「キャ!!···あ、危なかった今のは」
龍「お、おい······全く」
凰華「エヘへゴメン、じゃァ行こっか」
スタスタスタスタ
龍「花はどォするんだ?」
凰華「大丈夫、お店には電話しといたから」
龍「酒はどォするんだ?」
凰華「お寺の近くで買えばいいんじゃない?」
龍「大きい方がいいだろ?」
凰華「駄ァ目、供え終わったら龍が飲むんでしょ?だから小さいの」
龍「そォか、じゃァ小さいので」
凰華「不満そォね?」
龍「そんな事は無いよ」

龍「父さん母さん、小父さん小母さん、俺達から大切な報告があります···俺、仕事が決まりました、秋から新天地で勤める事になりました、また離れてしまいますが出来るだけ顔は見せます」
凰華「パパ···ママ、龍はね?長年の夢だった会社に入る事が出来たんだよ?パパ達が死んじゃって一度は夢を諦めちゃったけど、応援してよね?」
龍「············」
凰華「今度は堂々と行けるね?日本に」
龍「アイツらきっと驚くだろォな?」
凰華「でも、一番にお礼を言うのはニーナさんにだよ?」
龍「そォだな?」
凰華「ニーナさんのお陰でトリプルCに入れたんだからさ」
龍「彼女には色々と驚かされる···龍次との繋がりだけではなくトリプルCのご子息との繋がりまであったとは」
凰華「本当だね?」
龍「彼女のお陰でアメリカではなく日本で出来る様になった」
凰華「崎谷グループと共同で日本支部を作ったんでしょ?」
龍「あァ、それは美菜が絡んでいたな?···本当に世の中狭いよ」
凰華「ねェ、名前はどォするの?」
龍「美菜の父親が上手くやってくれてな?元の日本の名前に戻る事が出来た」
凰華「元の名前?」
龍「俺の元の名前は神楽子龍(かぐらしりゅう)だ」
凰華「じゃァ私は神楽凰華か、早く馴れないと」
龍「直ぐ馴れるさ」
凰華「ねェそろそろ」
龍「あァ、確り報告しないとな?······豹牙、いや、ここでは孔だったな?フフ、孔よ俺は凰華と結婚したぞ?もォ直ぐ父になる」
凰華「お兄ちゃんのお陰で楽に生活が出来てるよ?本当にありがとォ」
龍「少し風が出て来たか···身体に障る、もォ行くぞ?」
凰華「うん···ねェ子龍?」
龍「何だ?」
凰華「皆元気かなァ」

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