『小説』永遠に宇宙に～さよならは言わない～ 第47話

┄┄┄ﾊﾟﾁｯ
美菜「歩きながら話す事があるのよ」
サン「分かりました」
美菜「前回ね？ちょっと今までの私じゃないって言うか」
サン「気付いていましたよ？」
美菜「あれが目醒め？」
サン「とは違うと思います、恐らくミーナの友人の死による怒り、その事で一時的に暴走しただけかと」
美菜「何となくそんな感じはしてたけど、でも」
サン「えェ、自覚しているだけ十分です、それに何故黒い戦士が会話をし、闇の王の司令をも無視出来たのかは」
美菜「うん、でも若しかしたら、そこに攻略の糸口があるかもしれないよね？だから色々試してみるよ」
サン「分かりました、危険は承知で行うのですから、私は何も言いません、ですがミーナは」
美菜「分かってるって、私が死んじゃったら終わりでしょ？だから無茶だけはしないって」
サン「前回の事がありますから、説得力には欠けますけどね？」
美菜「あ、ﾊﾊﾊ厳しいなァサンは」
サン「それだけミーナは重要人物だと言う事です」
美菜「うん、心得ておくよ、それとさ、闇の王ってのが言ってたんだけど、私の存在価値って何？」
サン「闇の王がそんな事を┄┄恐らく闇の王の目的はミーナとの融合吸収でしょう」
美菜「更なる力を得るって事か」
サン「それしか考えられません」
美菜「目的は？」
サン「そこまでは分かりません、このグラン・バルの支配なのか、地球の制服なのか」
美菜「まァ接触してないんだから、分からないのは当然か、分かった、じゃァ行って来るよ」
サン「呉々も暴走だけは」
美菜「はい、冷静に行動します」
サン「では」
ｽｯ┄ｶｼｯ┄┄ｽﾁｬ
美菜「じゃァね？」
タタタタﾀﾀﾀ┄┄┄
美菜（一矢┄┄必ず仇は討つからね？だから私に力を貸して？）

『色々と動き始めている┄だがまだ┄┄』
タタタタタ
美菜「ん？┄┄何だろ┄┄今までのピリピリ感が無い、これも順応の所為？それにいつもより周りが┄黒い霧に包まれている様な」

楓「親父親父!!悪いんだけど片付けお願い、私先に風呂入るから」
所「何もそんなに慌てなくても良いじゃないか」
楓「だって!!兄貴がバイトから帰って来るじゃん、アイツ毎回風呂開んだぜ？」
所「別に兄妹なんだから、それに少し前までは一緒に入ってたじゃないか」
楓「あのなァ┄私もォ17だよ？身体は確り女になってんだから、まァ親父とだったら一緒に入っても良いけど？あのエロ兄貴だけは絶対に無い!!」
所「ったく┄お前は未来（みく）そっくりなんだ、下らない事言ってないで行け、後は俺がやっとくから」
楓「サンキュー」
タタタタタ┄ﾊﾞﾀﾝ!!
所「ﾊｧ┄┄何であァもガサツに」
ｽﾀｽﾀ┄ｶﾀｯ、ﾁｨ～ﾝ、ｶﾀｯ
所「なァ未来？潤（じゅん）も楓も大きくはなったが┄まだまだ子供だよ、2人が成人したからと言って┄俺の荷は軽くなるのかなァ┄┄笑ってないで教えてくれよ」
潤「なァに仏壇に向かってブツクサ言ってんだよ」
ｸﾙｯ
所「ん？帰ったのか」
潤「今な？┄┄なァ親父よォ」
所「金ならねェぞ？」
ｶﾁｬｶﾁｬ、ｶﾀｯ
潤「そんなんじゃねェって、あのさァ、俺と楓に気は使わなくても良いんだぜ？」
所「あ？何だそりゃ、何で俺がお前達に気を使う必要があるんだよ」
潤「俺も楓も気付いてるって、もォ良いんじゃねェの？母ちゃんだってそォ思ってっから」
所「何を言ってんだお前は」
潤「俺達は新しい母親が出来たって構わねェって言ってんだよ」
所「馬鹿な事言ってんな、彼女はただの友人だ」
潤「んなガキみてェな言い訳通じる歳じゃねェって」
所「┄┄┄┄┄┄」
潤「さァてと、親父俺の飯用意しといてくれよ」
ｽﾀｽﾀｽﾀ潤「お？楓は風呂か」
所「┄┄彼女は┄┄┄それに未来は」
楓「てめェ!!何開けてんだよ!!見んな馬鹿!!早く閉めろよ!!」
潤「ギャハハハハ」

潤「ん～美味い!!いつもの味だ、何だかんだ言って楓のやつ、確りと母ちゃんの味作れる様になってんじゃねェか、な？親父」
所「ん？あァ┄┄そォだな？」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ、ｷﾞｼｯ
楓「兄貴の馬鹿!!死ねお前!!」
潤「煩っせェ!!お前のペチャパイを見て貰えるだけ有り難いって思え」
楓「ペチャ┄煩い馬鹿!!死ねアホ!!」
タタタタ
潤「お前が死ね!!貧乳ブス!!」
バタン!!
楓「ったくあの馬鹿!!貧乳って、私が一番気にしてるってのに」
ｽﾞｷｯ
楓「痛!!┄あ、頭が┄┄ま、また┄┄┄」
ドサッ┄┄ﾊﾞﾀｯ
楓「┄┄┄ﾝ┄┄┄ﾝﾝ┄┄い、痛た┄は!!私裸┄じゃ無い┄ﾊｧ、また来ちゃったよ、でもミーナから色々聞いたから」
ｶﾞｼｯ┄ｽﾀｯ
楓「さてと、さっさと出ないと、私は先輩の様にはならないから」
タタタタタ
楓「出口、出口、入口出口、どっちが本当？どっちも本当、急げ、急げ、急いで走らにゃ黒い悪魔が出て来るぞっと」
タタタタタ
楓「早く走って急いで走って、だけどこれより速くは走れません」
タタタタタ
楓「お？あれは正しく森の終わりだ、ラストスパート!!」
ダダダダダﾀﾞﾀﾞﾀﾞ┄┄┄┄
楓「ゴ～～ル!!へへへ楽勝じゃん、これで時間までここに居ればァ┄┄ん？こんなでっかい建物なんかあったっけ？」
キョロキョロキョロ
楓「ってか┄何か薄暗くない？┄┄┄あァ～～～これって」
ｸﾙｯ┄ダダダダダ
楓「嘘でしょ!!何だよこの運の悪さわ!!逆じゃんか!!」
ダダダダダ
楓「ヤバいヤバい、拙いヤバい┄出て来んなよ？黒いの」
ダダダダダ
楓「ﾊｧ┄マジ遠い、折角ミーナが教えてくれたってのに┄┄ん？何であそこだけ黒い霧が┄┄┄あ!!思い出した!!あれって夢で見た┄って事はあの霧の中には」
ダダダダダ
美菜「もォ┄┄何なのよこの霧はァ、全然先が見えないじゃない」
楓「イヤァ～～～～～～!!」
美菜「え？な、何？」
ﾎﾞﾌﾝ!!ズザザザッ
楓「ミーナ大丈夫!!」
美菜「え？か、楓ちゃん？」
楓「ミーナ行くよ!!」
ｶﾞｼｯ
美菜「え？あ┄┄」
ダダダダダ
楓「前に私が話した夢の事覚えてる？」
美菜「夢？」
楓「ほら、ミーナが出て来たってやつ」
美菜「あァ、黒い霧に┄って」
楓「うん、正夢だった、そんであの霧なんだけど、あの後集合して黒い戦士に変わるのよ」
美菜「そォなんだ┄でもどォして楓ちゃんがここに」
楓「何でだろォね？それとさ、ミーナに言われた通り急いで森の外を目指した訳よ、んでやっと出れたと思ったらさ」
美菜「まさか反対側に？」
楓「ﾊﾊﾊ、自分の運の無さに呆れたよ、そんで慌てて戻ってたらミーナが居たって事」
美菜「そォだったんだ┄でもこの速さでは直ぐに追いつかれちゃう」
楓「マジで!!これ以上は無理だって」
美菜「まァ私もなんだけどね？」
楓「どォすんの？」
美菜「追いつかれたら楓ちゃんは先に行ってて？後は私が対処するから」
楓「んな事出来ねェって、そん時は一緒に┄┄あ!!あれって出口じゃ」
ﾎﾟﾎﾟﾎﾟｯ
美菜「楓ちゃん止まって!!」
楓「え？」
ズザザザザッ
楓「な、何だよ急に」
美菜「この先に2人居る」
ｽｻｻｯ
楓「うわ!!本当だ」
ﾎﾟﾎﾟﾎﾟｯ
美菜「右から1人、左からも1人」
ｽｻｻｯ
楓「マジか┄ってか何でミーナはそんな事」
美菜「後ろからは3人か」
ｽｻｻｻｻｯ
楓「囲まれちゃったよ、どォするか」
ｷﾞｭｩｯ
楓「なァミーナ、何か良い方法┄┄え？」
美菜「楓ちゃん、敵に会ったら直ぐに構えて、出ないと死ぬよ？」
楓「あ、うん」
ｽﾁｬ
楓（スゲェな┄大人しいお嬢様かと思ってたけど、見直したよミーナ）
美菜「気を抜いちゃ駄目だよ？」
楓「うん」
美菜「私が教えた事は？」
楓「大丈夫、ちゃんと覚えてる」
美菜「そっか」
楓「よっしゃァ～ヤンキー魂見せてやんよ!!てめェ等の事は知ってんだ!!殺ってやんよ!!」
ダダダダダ
美菜「あ!!ちょ、楓ちゃん!!単独は」
ダダダダダ
楓「お前らの弱点は分かってんだよ!!」
ギキン!!ガキィ!!斬!!
「グァ～～～～!!」
楓「うっしゃァ!!1人目!!」
ブンブン!!ギキン!!ブブン!!
楓「ハハハそんなんじゃ殺られねェよ!!おらァ!!」
ザシュッ!!「ギャァ～～～～!!」
美菜「す、凄い┄┄」
楓「ちょれェちょれェ」
ダダダダダ
美菜「楓ちゃん!!」
楓「後1人殺れば外に出られそォだから!!」
美菜「うん!!」
ギキン!!ガキィン!!
美菜「ｸﾞｯ!!」
楓「てめェ!!ミーナに何してくれてんだよ!!」
斬!!「グギャァ～～～～!!」
楓「へッ!!カスが、ミーナ走って!!」
美菜「分かった!!」
ダダダダダ┄ｽﾞﾝ
楓「┄ｸﾞｩ┄┄」
美菜「もォ少し!!」
ダダダダダ
美菜「出れた!!楓ちゃんも早
┄┄え？」
楓「へ、へへへ┄おらァ!!」
ブン!!ガキィ!!斬!!
美菜「楓ちゃん早く!!」
楓「わ、悪ィミーナ」
美菜「楓┄ちゃん？」
ガキィン!!ザシュッ!!
「ギェ～～～～!!」
楓「ど、どじった┄┄ﾊﾊﾊ」
美菜「う、嘘でしょ？」
楓「マ、マジ悪ィ」
ギキン!!キンキン!!
楓「い、一緒に┄メロンパンアイス┄無理┄だったわ」
ギキン!!ガキィ!!
美菜「ちょっと!!これじゃ一矢の時と同じじゃない!!」
ｽﾀｽﾀギキン!!ｽﾀｽﾀｽﾀｶﾞｷｨﾝ!!
美菜「そっちは森の中だってば!!」
楓「わ、笑ってミーナ!!バ、バァ～イ!!」
ｶﾞｷｨﾝ!!┄ｷﾞｷﾞﾝ!!
美菜「楓ちゃァ～～～ん!!」