見出し画像

『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 終章 第 8話

美菜「へェ~、それで肉体のままで来れるんだ、それとサラさんは」
ニーナ「サラでいいわ?私の事もニーナで」
美菜「うん、じゃァ私はミーナで」
ニーナ「OKミーナ、今サラを探しにドラゴとタイガと龍も来ているわ」
美菜「げ!!龍も来てるんだ」
ニーナ「ん?」
美菜「いやァちょっと龍が苦手でさ、日本語通じないし、人を観察する様な目で見てるじゃん」
ニーナ「アハハ、そっかミーナ知らないんだっけ」
美菜「何を?」
ニーナ「ううん、でも会えば分かるから」

虎次「なァ龍次、気付いたか?」
龍次「あァ、今までとは違い凶暴さが増している」
龍「ってかこんな敵対心剥き出しで、どォやって斃さねェで捕獲すんだよ」
龍次「そォだね?今の所全て斃してしまっている」
虎次「アイツら凄ェな、マジで」
龍「と、虎次!!」
虎次「んァ?」
龍次「光の球┄確かサラが」
龍「来るぞ?斬るか?」
龍次「いや、待ってくれ」
爽「もォ駄目だなァ、もっと警戒心を高めて集中していないと、ずっと見てたけどあんな戦い方じゃ痛い目見るよ?」
虎次「えっと┄┄なァ龍次、龍?今俺達に講釈垂れて来たのってこの球だよな?」
龍「俺にもそォ聞こえた」
爽「光の球だって普通に話すよ?」
虎次「だよな?光の球だって話しぐらい、しねェよ!!何だよコイツ!!」
爽「アハハ、面白いよ君、友達かい?子龍(しりゅう)」
龍次「子龍?」
龍「┄┄┄┄┄┄┄」
爽「久し振りだね?子龍」
龍「何故その名前を知っている」
爽「何故って、分からないのかい?」
龍「┄┄お前!!爽か?」
爽「当たり」
龍次「龍、知っている人?なのかい?」
龍「丁度いい、お前達に全て話すよ」
虎次「前に言ってたヤツか」
龍「あァ、実は俺は日本人だった、幼い頃父は事故で死に、母は病で死に、俺は3歳で孤児になった、そこで杉内豹牙と相田爽に出会ったんだ」
龍次「孤児だったのか」
虎次「豹牙って誰だ?」
龍「孔の事だ、アイツは4歳の時に中国人に拾われてな?俺はその半年後に、恐らく孔の里親が話したんだろう、俺も中国人に引き取られた」
龍次「それで名前を変えたのか」
龍「爽、何故お前が」
爽「僕は┄┄17の時にこっちに呼ばれてね?あっさりENDさ、気が付いたらこんな姿になってた」
龍「爽、お前に聞きたい事がある」
爽「豹牙の事?凰華の事?サラの事?それとも終焉の事かな?」
龍「全て知っているのか?」
爽「まァね?でも簡単な説明しか出来ないよ?」
龍「それでいい、無いよりかはマシだ」
爽「OK、じゃァ┄豹牙は無事、でも会えない、凰華は無事とは言えないけど、今助けに向かっているから大丈夫、サラも無事、でも終焉の為に必要だから会わせられない」
虎次「マジで簡単な説明だな?」
爽「納得して貰うしかない、時間が無いんだよ、君達は美菜とニーナのサポートに回って欲しい、彼女達も終焉の為のキー何だ」
龍次「終焉は来るのかい?」
爽「怨皇を斃せるのは美菜、ニーナ、サラの3人だけ、その為に生まれたから」
虎次「なァ龍次?美菜って、若しかして」
龍次「気になる事が山ほどあるが、俺達は3人、2人かサポートに回っていればいいんだね?」
爽「うん、因みに1人でも欠けたら全てが終わるから」
龍「全てが終わるって、どォ言う事だよ爽」
爽「全ての白い戦士、今までの生き残った歴代の戦士も、全員が死ぬ」
虎次「マジかよ、俺も龍次も元戦士だぞ?」
龍次「あァ、住職もだ」
爽「頑張って守ってね?それと亀太郎と楓は今の作業を止めさせて、赤の柱を守らせといて?あれを砕かれてしまうと、ニーナは二度と戻れなくなるからね?まァ君達もなんだけど」
龍「役割が出来ていたとは」
龍次「それはバルと言う者の作戦かい?」
爽「うん、そォ言う事、じゃァ僕は忙しいからもォ行くね?」
龍「爽!!俺達は今でも」
爽「そォ思ってるよ?お兄ちゃん」
スゥ~~~~~
龍次「一旦戻ろう」
龍「あァ、亀太郎君達に知らせなければ」

美菜「へェ~私だけじゃなかったんだ」
ニーナ「こんな事さっさと終わらせて、早く夢を叶えなきゃ」
美菜「夢ってモデル?」
ニーナ「そ、私達のママの夢を叶えなきゃ」
美菜「凄いね?母親の夢を叶える為にこんなにも遠い国に来るなんて」
ニーナ「当然でしょ?私達3人はここまで育てて貰ったんだから、恩返しをしなきゃ」
美菜「ん?3人って」
ニーナ「私、サラ、それにミーナも」
美菜「何で私も入ってんのよ」
ニーナ「麗美は何も言わないけど、ミーナをモデルにして最高の高みを見せたいって思っているわよ?」
美菜「┄┄┄┄┄┄┄」
ニーナ「麗美の気持ちに答える義務があるんじゃない?ここまで育ててくれたんだもん、恩返ししなきゃさ?親孝行は出来る時にしておかないと、私みたいになっちゃうぞ?」
美菜「そォ言えばニーナのママって┄そんな事今まで考えた事もなかった」
ニーナ「それじゃ麗美が可哀想だわ?まァ強制はしないわよ?自分で決めればいい事だから」
美菜「そォだね?」
ニーナ「それじゃ赤の柱に行こっか、ミーナの親友が居るかもしれないから」
美菜「あァ~~┄┄┄」
ニーナ「ん?行きたくないとか?」
美菜「そォじゃなくてね?そろそろ」
ニーナ「あ、リミットか、ねェ何でミーナは指輪を付けないの?」
美菜「┄┄まァ」
ニーナ「そんなんじゃ大切な人は助けられないよ?」
美菜「だよねェ」
ニーナ「全く、確りしていると思ったけど、優柔不断な所もあるんだから┄次来る時までに決断しておきなさいよ?」
美菜「だね?」

大吾郎「龍次さん、虎次さん、龍も時間っスか?」
龍次「まァね?君達に話す事があるんだよ」
楓「話しですか?」
龍次「君達に頼んでいた3人は、もォ探さなくていいから」
大吾郎「え?」
龍「3人の無事が確認された」
虎次「後な?終焉が来るまでこの赤の柱を死守してくれよ」
大吾郎「あの、もォ少し詳しく説明して貰いたいんスけど」
虎次「面倒臭ェなァ┄時間ねェんだから察しろって」
大吾郎「う、うっス」


美菜「朝か┄何か起きるの億劫だなァ」
美菜(親孝行かァ┄ここまで育ててくれた恩返し)
麗美「美菜ちゃん?高木君が来たけど、どォする?」
美菜「天が?┄分かった、ダイニングに通しておいて?」
麗美「そォ、じゃァ急いでね?」
美菜「ん~~┄┄天だしパジャマでも┄1枚羽織って行くか」
麗美「高木君、紅茶は平気?」
天「ありがとォ御座います、すみませんこんな早くにお邪魔しまして」
麗美「いいのよ?ケーキと一緒に飲んでね?」
天「はい、美味しく頂きます」
美菜「お待たせ┄ってどォしたのよその怪我」
天「あァ┄それより悪いな?こんな早くに」
美菜「別にいいんだけど、その怪我って」
麗美「美菜ちゃんは何飲む?」
美菜「私ミルクティーで」
天「察しの通りだ、昨日グラン・バルに行って来た」
美菜「赤の柱でって事か」
天「知ってたのか?」
美菜「赤の柱の事を詳しく知ったのは昨日」
天「ミーナも行ってたのか」
美菜「で?」
天「行くなと行った意味が良く分かったよ、俺では何の役にも立たない」
美菜「えェそォね?本当に生き残れる人は、武器を持たなくても傷一つ受けない」
麗美「はい、ここ置いとくわよ?」
美菜「で?誰に助けられたの?」
天「黒いローブを着た崎谷にだよ」
美菜「┄┄┄それ本当に?」
天「多分な?顔には霧が掛かっていたから分からなかったが、二度と来るなと怒られた、これ以上面倒事を増やすなってね?」
美菜「天が加奈だと思う節が幾つかあったって訳か」
天「あァ、妙に俺の事が詳しかった」
美菜「成る程、ねェママ?モーニングは天のも用意して?」
麗美「もォ準備しているわよ?」
美菜「流石」
天「いや、俺は」
美菜「私との食事は嫌だって言うの? 」
天「そォ言う事では」
美菜「じゃ決まり」

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,302件

#私の作品紹介

96,012件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?