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『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 2章 第25話

龍次「す、凄いな」
虎次「あァ┄驚いたぜ」
龍次「こんな僅かな時間で3人も捕獲しているとは」
虎次「やるじゃねェか亀太郎のヤツ」
龍次「あんな凶暴な戦士を┄どやったらこォも簡単に」
ガサガサガサ、タタタタタ┄┄
虎次「んあ?┄え!!い、今のって」
龍次「どォしたんだい?」
虎次「い、いやァ┄多分見間違いだと思うんだけどな?┄白いローブを着たニーナが」
龍次「ニーナが?それは無いだろ?ニーナはアメリカ人」
虎次「でも日本で生まれてんぞ?それにあのキンパは」
大吾郎「龍次さん!!虎次さん!!」
タタタタタ┄┄┄虎次「おォ亀太郎、ってかまた連れて来たのかよ、凄ェな」
大吾郎「ちょっと待ってて下さい、今彼を┄さァこれが俺の言ってた場所だよ、この中に入っていれば君は死なずにすむんだ」
「でも┄光を浴びると黒い戦士は消滅してしまうじゃないか」
大吾郎「俺を信じて?それにあそこに居る3人は元々君と同じ黒い戦士だったんだ」
「でも赤いローブじゃないか」
大吾郎「そォなんだよ、何故か分からないんだけどね?中に入ると同時に、服が赤くなっちゃうんだよ」
「プッ┄┄フフフ」
大吾郎「ん?」
「いや、何でもない、大吾郎さんって不思議な人だね?敵である俺に優しく接してくれるなんて」
大吾郎「俺は皆を助けたいだけさ、あんな奴に好き勝手されるのだけは┄絶対阻止してやる」
「うん、分かったよ、大吾郎さんも俺達と同じだもんね?」
スタスタ┄ボワァ
「┄┄消滅しない、ありがとォ大吾郎さん」
タタタタタ┄┄
龍次「凄いね?君は、見事な説得だったよ」
大吾郎「そんな事ないっス、俺はただ役に立ちたくて」
虎次「十分たってるぜ?亀太郎」
大吾郎「あ、あのォ┄出来れば大吾郎でお願いしたいっス、ヤッパ抵抗があるんで」
龍次「そォだね?辛い過去はそォ簡単には拭えないよな?」
虎次「んだよ、気にすんなって言ったじゃねェか、俺は亀太郎の方が気に入ってんだぞ?大吾郎「あ、ハハ┄┄虎次さんには適わねェや」
龍次「虎次?大吾郎君の気持ちも考えてやれよ」
虎次「んな事知るか、大体隠し事をする奴は好きじゃねェんだ」
龍次「はいはい分かったよ、ゴメンな?虎次は頑固なんだ」
大吾郎「いいっスよ、龍次さんは悪くねェっスから」
虎次「んだその言い方!!んじゃ俺が悪いってのか?」
龍次「虎次!!」
大吾郎「間違ってねェっスよ?2人共とっても優しいっス」
虎次「お、おォ」
龍次「フフフ」
大吾郎「それより、来るのって明日じゃなかったんスか?」
龍次「まァね、でも俺達肉体を持ってここに滞在するのには、かなりのスタミナが必要なんだ、スタミナ=リミットでね?」
虎次「だからリミットギリまでここに居て、回復したらまた来る、そォやってリミットを増やして行く必要があんだよ」
大吾郎「マジっスか、大変っスね?俺なんか24時間フルタイムなのに」
龍次「フフフ、でも君は今アイツに監視されているだろ」
大吾郎「そォっスね?でも黒い戦士には攻撃されない様にして貰ってるっス」
虎次「あ?どォ言うこった」
大吾郎「条件を出したんス、全てを知る者を連れて来てやるから、俺を元の身体に戻せって、そォしたらアイツが動きやすい様にって、黒い戦士の的にならない様にしたんスよ」
龍次「決死の覚悟が功を奏したんだね?」
大吾郎「必死だったっスからね?俺からすればただの棚ぼたって感じっス、それにアイツとの約束なんて信じてねェっスから」
虎次「あ?何でだよ」
龍次「虎次、相手は白い戦士を無差別に殺し、自分の進化の為に白い戦士の命なんて何とも思っていないんだぞ?」
大吾郎「そォっスよ?どォせ俺が連れて行った所で、用済みだとかで殺すんスから」
虎次「そ、そォなのか」
大吾郎「所で今のお二人のリミットってどれ位っスか?」
龍次「虎次双子だから同じだろ?」
龍次「そォでも無いよ?俺は4時間とちょっと、でも虎次は4時間半は超えている」
大吾郎「でもそれって大した差じゃないんじゃ」
虎次「本当にそォ思うのか?」
大吾郎「え?」
龍次「この広大な場所で┄柱から遠ざかり、必ずここに戻って来なければならないんだ」
大吾郎「あ┄┄1分1秒が命取り」
虎次「そォだ、後数メートルでもリミットが来れば俺達はその場で死ぬ」
大吾郎「き、危険っスね?」
虎次「分かりゃそれで良い、んな事よりな?亀太郎、黒い戦士を捕獲している時にな?白い戦士で、キンパの女見なかったか?」
大吾郎「キンパ?┄あァ金髪の事か、見なかったっスよ?茶は居たっスけど」
虎次「ヤッパ見間違いか」
大吾郎「金髪の女がどォかしたんスか?」
虎次「ん?あァ、見間違いだと思うんだけどな?アメリカ人のキンパ女で、龍次の婚約者なんだよ」
大吾郎「えェ!!マジっスか!!┄┄あ、でもそれ大丈夫じゃないっスか?」
龍次「ん?どォしてだい?」
大吾郎「だって今虎次さんアメリカ人だって」
虎次「名前はニーナ、日本で生まれてる」
大吾郎「だァ!!それ駄目なやつじゃねェっスか」
龍次「来ていない事が1番なんだけどね?やっぱり金髪っス所が引っかかっているんだ」
大吾郎「分かったっス!!俺も探して見るっスから」
虎次「ニーナの説明は簡単だ、キンパの凄ェ美人、これだけで分かる」
大吾郎「マジ簡単っスね?」
龍次「フフフ、でも本当にそれだけで分かるよ」
大吾郎「マジっスか┄┄どんだけ美人なんだよ」
虎次「見つけても惚れんなよ?気持ちは分かるが、龍次の婚約者なんだから」
大吾郎「わ、分かったっス」
龍次「よし、それじゃァ虎次、俺達も探索に出よォ」
虎次「おゥ」

ニーナ「ちょっと!!どこまで連れて行く気なのよ!!」
グラン「大きな声を出すな、黒い戦士に見つかる」
ニーナ「本当にサラの所へ連れて行ってるの?若しかして私の身体を狙っているんじゃ」
グラン「何だと!!」
ニーナ「え?あ、ご、ゴメンなさい、冗談だからね?そんなに怒んなくても」
グラン「あれだけこの場所を動くなと言った筈なのに┄┄何でお前の姉はこォも人の言う事を聞かないんだ!!」
ニーナ「そんな事私に言われても!!┄┄┄ゴメンなさい」
グラン「俺は今からサラを探しに行く、お前は時が来るまでこの中に居るんだ┄┄お前は」
ニーナ「大丈夫!!私はサラとは違うから」
グラン「信じるぞ?若しお前に何かあったら┄┄ドラゴが┄┄┄」
ニーナ「え?」
ダダダダダ┄┄┄┄┄
ニーナ「あの人今ドラゴって言ったよね?┄┄サラの事も┄┄孔って人じゃないの?それとも何か言えない理由(わけ)とかあるのかなァ」

スタスタスタ
サラ「あれェ~┄┄若しかして迷った?┄┄ん?おォ!!タイミング良く白い戦士が2人も」
タッタッタッ
サラ「え!!」
ピタッ
ニーナ「うわァ┄戦闘中だったんだ、危ない危ない」
ガキィン!!キン!!キンキン!!
サラ「へェ~、あの小さい女の子強いわねェ、次々と斃して行く」
ギキン!!キン!!┄┄ズブッ
サラ「あ!!刺された」
ドン!!┄ズザザザザッ
サラ「成る程、自分が駄目だから、もォ1人の子を安全な所に突き飛ばしたって事か、うん、優しいね?でも┄┄あの子終わりなんだ」
ズブッ!!ズブッ!!
「ゴメンね?ミーナ┄┄」
「楓ちゃァ~~~ん!!」
サラ「まァそォなるよね?でもゴメン、黒いのが5人も居たら無理」

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