『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~二章ノ2 開戦 第10話
ポップ「グラン様、どォしてここに」
グラン「近くに地球人の気配がしてな?」
ポップ「不思議な奴なんです、力は全く感じないのに」
グラン「お前達はデータばかりに頼り過ぎだ、恐らく奴は我々の核の位置を見抜く能力があるのだろう、核の位置が分かっておれば力など必要無い」
ポップ「な、成程···どォりで」
グラン「この儘お前達が無駄に斃されるくらいなら、俺のレベルアップの糧となれ」
ポップ「え?な、何を!!グラン様何故」
ブボバババババ············
グラン「フハハハハハハ、いいぞ!!お前ら如きでの力でもこれだけの数を吸収すれば流石にレベルが上がるわ!!」
シュタタッ
獅牙「遅かったか」
グラン「ん?ほォお前達か、さァどォする?見た目で分かる程私はレベルアップしてしまったが?」
獅牙「だな?と言う事は真の力はもっと上か」
グラン「おォ怨皇よ!!自ら吸収されに来たか、ハハハハハ横に居る雑魚共々吸収してくれるわ!!」
怨皇「来るぞ!!」
シュッ
獅牙「お、俺からかよ!!」
ガキィン!!
獅牙「クッ!!お、おい!!普通怨皇を吸収してからじゃねェのかよ、アイツドサクサに紛れて逃げるぞ!!」
グラン「フフフ気にするな、それならばそれで面白い」
獅牙「お、お前···若しかして俺と怨皇を吸収してしまえば自分が最強だなんて思ってないよな?」
グラン「ん?違うのか?」
ググッ
獅牙「···クッお、押される」
グラン「おっとすまない、少し力を入れただけでフハハこれでもまだ戯言を言うのか?」
獅牙「あ、あァそォだ!!お前は肝心な人を忘れている」
真(え?若しかして俺の事?)
グラン「·········美奈か」
獅牙「そォだ!!美奈さんはまだ力を隠している」
真(お、俺じゃなかったか)
グラン「ハハハ心配するな美奈は覚醒しない、いや出来ない、だから私が貴様達を吸収してしまえば全てが終わる」
獅牙「フ、フフフ本当にそォ言えるのか?お、俺には悪足掻きにしか聞こえないぞ?」
グラン「煩い!!なら吸収してから確かめればいい事だ!!」
ググッ···ザシュ!!
獅牙「ガハッ···ここまでか、すまない父さん母さん···爽」
グラン「私の一部となれ!!」
ブン!!ザシュッ!!
グラン「クッ、大人しくしていろ怨皇!!直ぐにお前も吸収してやる!!」
怨皇「獅牙!!一度引くぞ!!」
獅牙「わ、分かった」
シュシュ!!
グラン「逃げ足だけは早いな?さて次は···ほォデットか、悪くは無い」
真「···············」
グラン「来たか」
デット「グラン!!」
グラン「遅かったですね?デット様」
デット「ホップ達はどォしたのだ!!何故急に気配が無くなった!!」
真(お、俺って蚊帳の外?)
グラン「あァ、さっきまでここに怨皇と地球人が居たのですよ」
デット「そいつらにポップが殺られたと言うのか?貴様は何をしていた」
グラン「私ですか?私は彼らが来る前にポップとその配下達をこの身体の中に」
デット「貴様!!」
ザシュ!!
デット「グァ!!とうとう本性を」
グラン「いやァ態々私に吸収されに来てくれるなんて、まァデウスよりは私の方が王に相応しいですからね?」
ザシュッ!!
デット「な、何だこの強さは···今までのグランでは無い」
グラン「気付くの遅いですよ?私は太陽系で新しい力を得て戻って来たのですから、だから今のアナタは虫螻に等しい」
デット「貴様!!」
グラン「さァ大人しく私に吸収されなさい!!」
ブォワ!!···ガキ!!
グラン「な、何だ貴様は!!いつの間に」
虎牙「やっと見つけたぜ!!」
真「虎の兄貴!!」
虎牙「あ?···おォキンタ居たのか」
真「えェ〜···ずっと居たっスよ?ず〜〜っと」
虎牙「んじゃァ俺に付き合えキンタ!!」
真「ウッス!!」
グラン「邪魔を!!お前には関係ないだろ!!」
虎牙「そォでもねェぜ?コイツは俺の敵なんだ、人の獲物取ってんじゃねェよ」
真「か、格好いいっス!!虎の兄貴」
虎牙「お?ヤッパそォ思うか?」
デット「何故助けた!!」
虎牙「あ?言ったろ?助けたんじゃねェ、お前の相手は俺だってよ?」
真「兄貴危ねェっス!!」
斬!!
虎牙「い!!痛ェ!!」
真「うりゃァ!!」
ブン!!ブン!!ブン!!
真「あれ?全然当たんねェ」
グラン「な、何だこのゴミは」
真「ゴミィ〜!!俺様がゴミだと!!」
虎牙「どけキンタ!!ヤッパお前邪魔!!」
真「は、はいっス」
デット「仕方ない、今は協力するか」
ギキィン!!キンキン!!
虎牙「おりゃァ!!お前の事は聞いてんぞ!!裏切り者なんだってな!!」
デット「王までも裏切りおって!!貴様何を企んでいる!!」
キキキン!!ガキィン!!キンキンキン!!
グラン「2体がかりでこれか···参った興醒めだ、どォやら俺は強くなり過ぎてしまった様だ」
虎牙「んだとこらァ!!」
グラン「もォいい、終わりだ地球人」
ザシュッ!!斬斬斬!!
虎牙「グハァ!!」
真「兄貴!!」
ドサッ!!
虎牙「ヤ、ヤベェ···ドジっちまった、ハハハ思ったより強かったぜ、こんなんじゃ龍牙さんに···怒られ」
フッ
真「兄貴ィ〜〜!!」
デット「これ程とは」
グラン「さァ、アナタも終わりですデ•ッ•ト•様」
グボッ!!
デット「グハッ···か、核を」
グラン「フフフ私の力の糧となれデット!!アハハハハ」
シュタタッ
ポプラ「え!!何でグランがデットを」
香瑠羅「ニャン?」
ポプラ「グランは私達の味方だからデッドを斃すのは分かるけど·∼·何で吸収なんか」
香瑠羅「何言ってるニャン?グランは裏切り者の敵だって言ってたよ?」
ポプラ「そ、それ本当ですか!!」
香瑠羅「間違い無いニャン」
ポプラ「何で裏切りなんか」
グラン「む?ポプラか」
香瑠羅「あ!!気付かれたニャン!!」
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