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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~二章ノ2 開戦 第 7話

バル「ん〜〜···成程ね?全く爽ったら、一体何を考えてんのかしら···まァあんな天邪鬼の考える事を理解しよォってのが無理か」
優司「何の話しですか?」
バル「あァ〜アンタには関係ない···事もないけど、気にしないでいいからさ」
優司「わ、分かりました」
バル「それより移動するわよ?」
優司「どこへ向かうのですか?」
バル「ヨキ様と合流する」
優司「そォですね?」
バル「ちょっと離れちゃったから急ぐけど、付いて来れる?」
優司「余裕です」
バル「フフフ言ってくれるじゃない」
優司「俺は屋中美奈の息子ですよ?」
バル「だったわね?」
サザン「バルさん、これを渡しておきます」
サッ
バル「ん?指輪?」
サザン「見覚えがありませんか?」
バル「あれ?この指輪って·······健太の?」
サザン「はい、私が作ったものです、いいてすか?それは必ず嵌めていて下さい、決して外してはいけませんよ?」
バル「絶対にって······分かった」
サザン「アナタに取って必要なものですので」
バル「ふゥ〜ん···まァいいや、外さなきゃいいのね?」
サザン「はい」
優司「凄い指輪ですね?」
バル「そォね?四種類の宝石がある」
優司「ダイヤにルビーとサファイアかな?この黒いのって」
サザン「黒ダイヤです」
バル「あ!!······昔健太がこの指輪の事を話してた」
優司「どんな事を言ってたのですか?」
バル「えェっとォ~······忘れちゃっ······え?嘘でしょ?健太が···サザン様って、ちょっと健太!!」
サザン「フフフさァヨキの所へ向かいましょう」
バル「ちょっと待ちなさいよ健太!!」

トボトボトボ
真「亜利愛···俺はどォすりゃいいんだよ」
亜利愛『不撓不屈』
真「困難に挫けるなって···無理だよ···俺だぜ?力が12しかねェんだぞ?だからお前を」
亜利愛『真···頑張って、アナタならきっと出来るから』
真「俺ならか······だよな?この儘だとお前怒るよな?何の為に生かしたんだって···ここで腐ってる場合じゃねェか」
獅牙「待て怨皇!!」
真「あ?怨皇?······え!!獅牙さん、それに···あの黒いのが怨皇?」
怨皇「何の用だ、お前が用のあるのはグランではないのか?」
獅牙「まァそォなんだが、別に殺り合うつもりで来たんじゃないんだよ、ただ忠告をしにね?」
怨皇「忠告だと?···真逆とは思うが、グランが私を狙っているから気を付けろ、なんて今更な事でも伝えに来た訳ではないだろォな?」
獅牙「ハハハハハ何だ気付いていたのか」
怨皇「馬鹿にしているのか?」
獅牙「そォじゃないよ、お前は重要人物なんでな?誰もがお前を吸収してパワーアップを狙っているんだ、清明を斃すまでは大人しくしていてくれって言っているんだ」
怨皇「戯言を」
獅牙「そォ言うなって、グランは力を隠しているが相当だぞ?恐らく美奈さんに近い」
怨皇「フン、お前は美奈を知らなさ過ぎる···ならばお前の核を私に寄越せ、そォすれば私の目的も果たせる」
獅牙「そォしてくれるのなら俺の核なんかくれてやってもいいんだけどよ?お前はいまいち信用出来ないんだよなァ···それに俺はまだ頼まれ事を終わらせてないんだ、だから俺の核はそれが終わってからだな?」
怨皇「ハハハハハ以外と律儀なんだな?」
獅牙「まァな?それにお節介だ」
怨皇「うむ、その通りだ」
獅牙「で?清明は見当付いたのか?」
怨皇「だったらこんな所を彷徨いていたりはしないわ」
獅牙「そっか、あァそォそォ、お前に耳寄りな情報を教えておいてやる、ヨキ様と一緒に居る大手町有衣って子だけは手を出すなよ?」
怨皇「何故私がお前の戯言を聞かねばならぬのだ」
獅牙「お前の役に立つからだよ?」
怨皇「フン、人間如きが私の役になど」
獅牙「彼女もヨキ様と同じで先見の持ち主だ」
怨皇「何だと!!人間にそんな力が······む!!」
獅牙「ん?どォかしたのか?」
怨皇「お前の話しが本当ならば、急いでその娘の所へ行かねばならぬ様だ」
獅牙「だから2人には」
怨皇「お前の用はグランだったな?」
獅牙「あァ」
怨皇「そのグランが2人の所へ向かっている様だが?」
獅牙「マジかよ!!行くぞ怨皇!!」
怨皇「私に命令するな!!」
シュパパパパパ
真「·········えェ〜と···何なんだったんだ?今の会話、さっぱり分かんねェ···獅牙さんの核とか有衣ちゃんがどォとかって······ってか何で獅牙さんと怨皇ってのが一緒に?」

デウス「デットよ、グランはどこへ向かっておる?」
デット「東へ移動中です」
デウス「追うぞ?」
デット「ハッ!!」
優司「ちょっと待ったァ!!」
デウス「む?」
デット「サ、サザン!!それにバルまでも」
優司「いやァ···声掛けたの俺なんだけど」
デット「地球人」
優司「俺は屋中美奈の」
バル「煩いからちょっと黙っててくれる?」
優司「あ、はい」
デウス「父よ、私に何か用か?」
サザン「用があるから現れたのですがね?」
デット「王!!サザンは私が」
デウス「良い、奴は私自ら抹消してやる、お前はバルともォ一体の虫を消せ」
デット「承知しました」
バル「アンタ虫だってさ」
優司「大丈夫っス、そんな安い挑発には乗らないっスから」
バル「流石ミーナの息子だ事、でもね?今のアンタの力じゃデットは斃せないわよ?」
優司「でも平気っス」
バル「じゃないから言ってんだけどなァ」
優司「バルさんも俺の力を分かって無いっス」
バル「そっか、それは悪い事を言ったわね?それじゃァ右手出してくれる?」
優司「え?右手ですか?···はい」
バル「うん、素直でいい子に育ってくれて私は嬉しいわ、じゃァその事はちゃんとミーナに伝えておくね?」
優司「え?何を言って」
ブン!!ガチィッ!!··パラパラパラ
優司「な!!何で指輪を!!これを砕いた」
フッ
バル「バイバイ、アンタは地球で確りと暮らしなさい」
デット「······味方ではなかったのか?」
バル「敵では無かったわね?邪魔だったから消しただけ」
デット「·········恐ろしい奴だ」
バル「そォね?じゃァ始めるわよ?」
デット「貴様が私に勝てるとでも」
シュッ···ガキィ〜ン!!
デット「グッ···速い、それに重さもある」
バル「どォ?進化した私は、油断していると直ぐに消されちゃうぞ?」
ギキン!!キンキン!!ガキィン!!
デウス「フハハハハ最強と謳われていた父はもォ居ない!!今は私の方が力は上!!私が最強となったのだ!!」
サザン「···············」
デウス「父よ!!アナタの核は頂く!!そして新たな飛躍を」
ガキィ〜〜ン!!
デウス「え?父の力が上がった?」
サザン「すまぬデウスよ···私が生命に確りと説明さえしていれば、お前をこんな事にはさせなかったのに」
デウス「ぐ、偶然···そォだ偶然父の力が私を上回っただけ」
サザン「お前を手に掛けるのは心苦しいが······許せ、パラサイターはもォ存在していてはならぬのだ」
シュッ···ザシュ!!
サザン「クッ···浅かったか」
デウス「な、何だこの力は···拙い、この儘では···グラン!!グランを吸収···追っても無理か、ならばソルを···奴はエアリスか、ならば」
シュタタッ、ヒュ〜〜
サザン「逃しはしません!!」
デウス「デット!!私を援護しろ!!」
デット「え?···は!!父上!!」
シュタタッ、ガキィ!!
サザン「邪魔をしないで下さい!!」
デット「父は!!王は私が守る!!」
ガキィン!!キンキン!!
サザン「バルさん!!」
バル「ゴメン!!油断してた」
シュパッ、キキン!!
デット「クァ、バル!!」
バル「健太!!直ぐに追って!!」
サザン「ありがとう」
ヒュ〜〜
デット「待てサザン!!」
バル「行かせる訳無いでしょ?」
デット「クソ···いつの間にこれ程の力を······この儘では···仕方ないグランを吸収してやる」
シュタタタタタ
バル「あ!!どこ行くのよ!!」

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