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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~二章ノ3 選ばれた戦士3

バル「いた!!おォ~い!!」
美奈「ん?···あ!!加奈だ、ヨキも居る」
優司「大手町!!無事だったか」
有衣「優司君も無事だったのね!!」
真「えェ~!!俺も居んのに?」
サザン「ミーナ」
美奈「ん?おォサザンも無事だったんだ」
ヨキ「アナタデウスは?」
サザン「終わりました」
ヨキ「そォですか······話す事が沢山ありまして」
サザン「今は待って下さい、私はミーナに話さねばならない事が」
美奈「私に?」
サザン「少し外れますよ?」
美奈「うん」
スタスタスタスタ
サザン「何を考えているのですかアナタは!!何故融合などしてしまったのですか!!」
美奈「何故って言われてもォ······何となく流れで?」
サザン「ハァ······本当にアナタと言う人は」
美奈「ウフフ、変わって無いでしょ?」
サザン「えェ、まァ仕方ないですね?なってしまったものをとやかく言っても始まりませんので」
美奈「そォ言う事、で?」
サザン「爽はこちらに来ていませんか?」
美奈「ん〜···まだ見てないし、氣も感じないよ?爽に何か用があるの?」
サザン「えェ、大切な物を預けていたのでそれを届けに来ていないかと」
美奈「大切な物?······若しかしてこれの事?」
サザン「何故それを···爽はまだ来ていないのですよね?」
美奈「あァこれは優司が持って来てくれたのよ」
サザン「成程、新たに来た氣は優司君のものでしたか」
美奈「この指輪ってさァ···健太が持ってたやつだよね?」
サザン「覚えていましたか」
美奈「まァね?じゃァ返すよ」
サザン「いいえ、それはミーナのですから絶対に外さないで下さい」
美奈「私の?···だってこれって大切なものだって言ってたじゃん」
サザン「はい、あの頃はとても大切なものでした」
美奈「今は大切じゃないの?」
サザン「そんな事はありませんよ?とても大切なものですですから」
美奈「そっか、健太がそこまで言うんなら重要な事だって分かるから」
バル「あ!!それミーナも持ってたんだ」
美奈「ん?」
バル「ほら」
美奈「あ、同じだ」
バル「ハハハ、オソロだね?」
美奈「ウフフ」
サザン「2人共いいですか?何があってもその指輪を外してはいけませんからね?」
バル「絶対に?」
サザン「絶対です」
美奈「まァサザンがそこまでしつこく言うのは珍しいし、重要な事だとは思うから」
サザン「ではミーナ、これから直ぐにソルと合流して下さい」
美奈「ソルと?私だけ?」
サザン「はい、行けば分かりますから」
美奈「それって」
サザン「行けば分かりますから」
美奈「そっか、じゃァ行って来るよ」
サザン「お願いします」
美奈「あ、それとサザン達が探しているひ•と•なんだけどね?ここから更に南へ行った山の中に居るよ?」
バル「へ?」
サザン「そ、それは本当ですか?」
美奈「うん、ここに来て直ぐに気付いてたけど?」
サザン「な!!何故その事を早く言ってくれなかったのですか!!」
美奈「あのさァ、それ私に一言でも聞いた?それにそれ程重要な事だと思ってなかったし、私に関係あるの?」
サザン「そ、それは」
バル「うん、健太の負け」
サザン「ですね?流石ミーナって感じです」
バル「うん、変わってなくて安心した」
美奈「ハハハじゃァ行って来るね?加奈、またね?」
バル「······ミーナ」
美奈「またね?」
バル「うん、また」
シュパパパパパ
優司「さてと、俺の役目は終わったから地球へ戻るかな?」
有衣「え?どォやってってか、やっとお母さんに会えたんでしょ?連れ戻すんじゃないの?」
優司「いいんだ、それにこれ以上は母さんの邪魔になるだけだから」
有衣「そんな!!本当にそれでいいの!!」
優司「10年以上会えなかった俺がそれでいいって言ってんだぞ?」
有衣「······分かった、じゃァ私も用済みだから帰ろォっと」
優司「まァな?目的の奴は母さんが教えてたからさ、戦闘レベルの低い俺達がここに居たってだろ?」
有衣「うん、邪魔者同士潔く帰ろ?で?どォやって帰るの?」
優司「指輪だよ」
有衣「指輪?」
優司「あァ、砕けば帰れる様になっていたんだ、まァ死んでもらしいけど」
有衣「そォだったんだ、何らかのリタイアで戻される仕組みになってたんだ」
優司「それを先に話してしまうと俺達はちゃんと仕事が出来ないって思ったんだろォな?」
有衣「まァね?いつ死んでも大丈夫なんて聞かされてたら油断がでちゃうからね?あ!!サザンさんヨキさんバルさん、大した事出来なくて御免なさい」
サザン「そんな事はありませんから気にしないで下さい」
優司「バルさ···いえ加奈さん、母さんを頼みます、俺ではどォにも出来ませんので」
バル「そォね?ミーナを相手に出来るのは私だけだから」
優司「えェ、俺もそォ思います」
バル「フフフ元気でね?」
優司「あ、父には」
バル「えェ〜、大親友の女を寝取った人だよ?そんな人に伝える事なんてある?」
有衣「か、加奈さんメッチャ辛口」
優司「ハハハ安心して下さい、俺もあんな奴親父だなんて思っていませんから」
バル「ん〜···その言葉はちょっと複雑かな?まァ君は君の幸せを確り作りなさい」
優司「分かりました、それじゃァ俺達は帰ります」
バル「頑張ってね?」
優司「皆さんも···行くぞ?有衣」
ドキッ
有衣「え?···あ、うん」
ガチッガチッ!!···フッフッ
サザン「では私達も行きましょう」
シュパパパパパ
真「そォ言ャ優司、帰り方ってどォすんだ?俺聞いてなかっ······たって、あれ?皆どこ行ったんだ?」

美奈「あァいたいた」
シユタッ
ソル「美奈か」
美奈「サザンがアンタに会えって」
ソル「1つ聞く······お前はこの戦争を終わらせる事が出来るのか?」
美奈「そのつもりで来たんだけど、どォかしらね?」
ソル「真剣に答えろ!!」
美奈「一応真剣だったんだけど?もっと詳しく話した方が良かった?」
ソル「当然だ」
美奈「はいはい、あのね?今の儘なら大丈夫、でもグランか怨皇がこれ以上パワーアップしたら今•の•私•では無理」
ソル「どォ言う意味だ?」
美奈「サザンが言うには私はまだ覚醒していないんだって」
ソル「冗談だろ?その強さでまだ上があるのかよ···何てヤツだ」
美奈「本当かどォかは知らないわよ?」
ソル「······私はグランとは共だった、苦楽を共にし互いを競い合って来ていたんだ···それなのに」
美奈「敵に寝返っただけじゃなくて、今度は野心まで持っちまいやがってって?」
ソル「あァ···言いたくは無いが私はもォアイツを止める事は出来ぬ、だから」
美奈「遠慮しとくわ?」
グボワッ!!
ソル「え?」
美奈「ハァ···あのねェ、人の返事聞く前に核を取り出すって可笑しくない?」
ソル「う、煩い!!ごちゃごちゃ言ってないで···わ、私の核···を受け取れ」
美奈「だからァ、遠慮するって言ったじゃん」
ソル「ば、馬鹿野郎!!は、早くし···ろ、か核が消滅···する」
美奈「言っとくけど、私人に命令されるの嫌いなのよね?」
ソル「な、何なん···だ、このお、女···は」
美奈「ったく、今回は加奈のお兄さんだから許すけど、次からは気を付けなさいよ!!」
ガシッ
ソル「お前ってヤツ···は、次···なんて」
フッ
美奈「安心して?ちゃんと望み通りに終わらせてあげるから」
グボン!!
美奈(······この気配アシュリー······誰かと戦ってる、ジストーの氣とは少し違う···でもジストーも居る、どォなってんだろ)

キキン!!ガキィン!!
アシュリー「クッ···強い、ちょっと太陽さん!!何で私を攻撃して来るのよ!!」
ガイム「な、何がどォなっているんだ、アシュリー!!お前達の味方じゃなかったのかよ!!」
アシュリー「知らないわよ!!だから今聞いてたんじゃない!!」
太陽(クソ!!何だって言うんだ···誰が俺を操って···せ、せめて会話でも出来ればなのだが···頼む!!察して逃げてくれ!!)
キン!!キキキン!!ザシュ!!
アシュリー「あ!!ご、御免なさい!!で、でも」
太陽(分かってる!!早く逃げろ!!)
ガイム(アシュリー手を休めるな!!)
太陽(誰でもいい!!俺を殺してくれ!!)
ガキィン!!キンキン!!
アシュリー「ど、どんどん力が上がって行く」
ガイム「アシュリー危ない!!」
ズブッ!!ズブズブズブ
アシュリー「グハッ!!」
ガイム「ガハッ!!」
アシュリー「ガ···イム」
美奈(あ、2人の氣が一気に下がった、ちょっと急ぐか)
ズボッ···グワァ!!
太陽(止めろ!!もォ止めてくれ!!アシュリーちゃん避けろ!!)
ゴォワ!!···シュタッ、ガキィン!!
美奈「おォ···仲良く貫かれたわねェ、大丈夫?アシュリーと敵だったジストー君」
アシュリー「み、美奈···さん」
太陽(美奈さん!!頼む!!俺を殺してくれ!!)
美奈「う〜ん···どォやら2人共駄目そォね?説明聞いてる余裕ある?」
アシュリー「な、無いです」
美奈「だよねェ〜、んじゃさっさと済ませるから少しだけ踏ん張っててね?」
シュパッ···ガチッ!!
太陽(指輪を!!助かった)
美奈「まァ操られちゃったのは仕方ないって、悪いけどここでリタイアしてね?亀太郎と楓ちゃんに宜しく」
コクッ······フッ
アシュリー「み、美奈さ···ん」
美奈「おっと、そォだった」
スタスタスタ
美奈「アシュリーどォする?アンタもポプラやソルみたいに私の一部になる?」
アシュリー「ポ、ポプラと兄···が、分かり···ました」
グボッ!!
ガイム「お、俺の···も、く、くれて···やる」
美奈「あァ、アンタのは要らない」
ガイム「···頼む···俺は···アシュリーと···共に居たい」
アシュリー「ガイム」
グボン!!
美奈「んな事言われてもなァ···どォなの?アシュリー的には」
アヒュリー「お、お願···い」
フッ
美奈「ったく、はいはい分かりましたよ」



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