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狂雀士による異次元麻雀指南

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まだ誰も開いていない新たな扉。 あるいは、知られている場合もあるが誰にも書籍化をしてもらってない認知度の低い扉。そんな新たな戦略のみを集めてみました。有料化されている記事には渋川…
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記事一覧

異次元その244◉あえての真ん中切り

三四伍六七②③④⑤4467 8ツモ ドラ4

 タンピンドラドラ3面待ち絶好の勝負手が来た。東3局7巡目で西家26000持ち。②切ってリーチで何も問題ないがここであえて⑤切りリーチとする。
 この局は全員が普通のタンピン系狙いといった基本的な手順で捨てていた。となると⑤は重要度の高い牌でありそれを現物とされると現物も言えども切りにくい。つまり、反撃するためには切れない現物なのである。

②切って②

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異次元その243◉ハイパードリル!掘削ポン

異次元その243◉ハイパードリル!掘削ポン

 以前にも書いたが1223の1が危険だと思っている時のオリ方に2の連打をすること。と言うのを教えたはずだ。ではこれの改良型を今回は提案しよう。それが2ポンの一気掘りだ。
 つまり、リーチ宣言牌が2だとして。自分はそこに対してオリの方針で手を組んでいたので安牌豊富。そんな時の1223は2の連打というまだるっこしい事をせずに一発消しつつ2枚一気見せするポン

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異次元その242◉先切らずの三色迷彩

異次元その242◉先切らずの三色迷彩

 例えば789の三色しか役がない手を進めている時、七七九の七をさっさと捨てておいて安全牌を持つスペースにしたりしないだろうか。しかしもし、ここの八が鳴けたとしたら?先切りの七をしつつの愚形七九持ち?ということが判明し、役は789の三色だけだろうとギュッと読みを絞られてしまう。その他のアガリ方がないから先に落とせるのだ。三色のみ本線、イッツーのみ対抗。どのみち

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異次元その241◉対子落としから無い牌を見抜く

異次元その241◉対子落としから無い牌を見抜く。

 例えば自分はタンヤオのみの⑤.⑧待ちだとする。まだ5巡目だ。そして今、上家が捨てた牌は②だとする。とすればここはとりあえずダマだ。上家の②が対子落としかどうかをチェックしなければならない。もし対子落としだとしたらチャンス。そこに⑤は固められていない。5巡目以降に固めた牌のスジを対子落としするなんて危険な手順は普通しない。このタンヤオのみはリーチ

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異次元その240◉読ませぬための二度受け残し

例えばこんな手牌

六七③④⑥⑦224赤56(中中中)ドラ4

 中赤ドラの3900イーシャンテンだ。リャンメンターツをひとつ外す選択の時。基本で考えればピンズの上か下のどちらかを外す場面。⑤が二度受けになってるからその方が広い。しかしここで打六という考えがある。

つまり、二度受けをあえて残す。

これはピンズの上を払うなり下を払うなりして⑥⑦あるいは④③と捨て牌に並んだ時、そのリャンメンターツ

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異次元その239◉字牌を切らせる3色切り

 例えば南2局の親番で東と白が対子対子の赤含み5800イメージな手が来たとする。まだメンゼンで進めているが鳴いて仕上げる予定だ。そんな5巡目。ここらで自分の捨て牌に意識を向けてみよう。何を捨てているだろうかと。

捨て牌

一8八九

ここで切るべきものは何か。この5巡目は可能な限りピンズを切る。

捨て牌にまだ2色しか出ていない。そんな親が役牌を鳴いたら役役ホンイツを警戒されてもう一つの役牌が鳴

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異次元その238◉サンマ国士はダマ一択

異次元その238◉サンマ国士はダマ一択

 国士無双をうまく張ると「最終形だし待ちは絞れないようになってるしもうリーチでいいや!」という時が麻雀にはあります。しかし、それはサンマではそうはならない。特にアプリゲームなどでは決してリーチしない方がいいパターンが多い。なぜなら、サンマはツモ損というルールがあるからだ。
 それも決めによって違うのだが、アプリゲームだとツモった場合は点数が損になるツモ損制度が採用されている場合が多く役満であれば3

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異次元その237◉味方を邪魔しない打ち方

異次元その237◉味方を邪魔しない打ち方

オーラス自分はトップ目でカンチャン待ちのタンヤオドラドラをダマテンにしてた。2着目とは10600点差。親は3着目。とりあえず親がクイタンで軽く連荘しようとしてる所にラス目からノータイムでリーチが飛んでくる。そして引いたリーチへの危険牌。
そこへは満貫を放銃してもトップだし跳満だとしても2着までしか下がらない。しかも現在リーチ棒が出たので2着目はマンツモ条件になった。ならばとテンパイをキープしていい

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異次元その236◉オリやすい捨て牌をあえて作る

五七②②⑦⑧⑨1234西西西 ドラ五

切り番だ。北家で5巡目カン六待ちドラ1テンパイ。たいした手とも言えないが巡目や全員の点棒状況、残り局数などを加味するとこの手は勝負。そう言う場面だった。
そこで場を見渡すと8は4枚見え。それを踏まえて今回は打4でリーチ!

1切りにすれば4も7も危険牌になるので普通はこちらだが、今回は4切りで1と7を安全だと教えてやるのが妙手。

安全牌が多いと守備につきや

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異次元その235◉三元牌1枚切れの対子価値

ションパイなら発を残せということを以前書いたと思う。
それは発が視覚的に目立たず間違えて切ってしまうことがあるからだ。
では、白対子発対子ドラ対子で持っており白も発も1枚切れ。この状況ならどちらを切るべきだろうか。
 この場合の正解は発切り。なぜならションパイの場合と違って今回は1枚切れだ。1枚切れの字牌は安全性が高いので今度はむしろ切れてることを認識して欲しい。となれば瞬時に1枚切れが分かるのは

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異次元その234◉落ち目の鳴きには絶対オリろ!

不調続きの者が同卓者にいるとして。その打ち手が序盤から鳴いてきた。
この鳴きには絶対オリないといけない。それは落ち目がどうこう、勢いがどうこうと言うような昭和の戦術論を言いたいわけじゃない。私が注目してるのは人間の心理状態のことである。
負けが込んでくるとリーチで一発逆転を狙って鳴けなくなってくる。そんな落ち目が序盤に鳴いた。これはリャンメン待ちで満貫以上あると読んでいい。
とくに1-4や6-9が

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異次元その233◉微差の場合は暗算しろ

異次元その233◉微差の場合は暗算しろ

例えば満貫をアガれば無条件でトップ、2着とは1900点差の3着目がいるとし、ラス目は1600点のトビ寸前だとする。局面は南1局。ラス目にもまだ親は残っている状況。ここで3着目が点棒状況を自動卓の点差確認ボタンでカチカチと確認したとしたら。そこからリーチが入っても安心してオリていい。本来ならツモられでも飛ぶかもしれないなら真っ向から向かってってアガリを目指すのが正解になる場面だが、今回は点棒確認をし

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狂雀士による【異次元麻雀指南】

狂雀士による【異次元麻雀指南】

はじめに

人間の能力に大差はない

これが私の持論です

であるのに他者を下と見て余裕をかませば一気に負ける、必然と

それが麻雀の真実である。

自分が強いと思うのは良いことではあるけれど相手だって強いのだ。

敵は強い、だが私はそれを上回る強さを常に追究し研鑽することをやめない者だ

そこまでしてるのだから自信くらい持ってもいいだろうと言うのですら傲りである。

二度言うが、人間の能力に大差

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異次元その1◉字牌は現張りリーチ

異次元その1◉字牌は現張りリーチ

例えば西家の先制リーチが入っており
南家は4巡目に白を切っている場面で白と⑦のシャンポンテンパイをしたとしよう。巡目は8巡目あなたは北家だ、役は白だけのダマで1300 点の手とする。
このような場面でこう考えることはないだろうか?
『2件リーチにして追い込んだら安牌がなくなり1枚切れの白が出やすくなるかも』
という考え。(少なくとも私はその考えが頭をよぎる)
だが、本当にそうだろうか?
むしろ1件

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