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いちごと書いて幸せと読む

毎年この時期になると、期間限定でいちごを沢山使ったパフェの発売がファミレスで始まる。

私は自他共に認める無類のいちご好きであるがゆえ、大好きなあまおう苺に至っては、シーズン中は3日に1パックのペースで食べている。そのため財布はカツカツだ。けれど、1年の中でそう長くはないこの期間を私は非常に大事にしている。そして、お腹いっぱいになるまで楽しむのだ。

その際、まっさらないちごを食べるのに少し飽きてしまったとき、決まって足を運ぶのがファミレスである。

都内の某ホテルで楽しむことができるアフタヌーンティーセットなどは、余裕で5000円は下らない。過去に1度だけそのような場所に足を運んだことがあるが、美味しい以上に写真映えのほうに意識を持って行かれたせいか、あまり味を楽しむことができなかった。

後ほど撮った写真を見返しても、パッと味が出てこない。それではダメなような気がした。

大好きないちごである。記憶の中でも楽しみ続けたい。

ホテルや高級カフェで楽しむことができるスイーツのことを貶したいのではなく、目的や用途に合わせて選ぶべきだと思ったのだ。

「安くて可愛くてお腹いっぱいになれたら最高だ…」

やはり、今の私が求めているのは、運ばれてきたときの感動が22歳になった今もなお幼い頃と変わることのない、お馴染みのファミレスのパフェらしい。

提供までの時間が短いのは高ポイント。運が良ければワンコインで食べれるのも高ポイント。そして、目の前に運ばれてきた背の高いパフェの一番高いところで、ツヤツヤに輝く大きないちごをスプーンですくうときの高揚感。

「幸せ…」

この言葉以上に、その時の感情を表現するすべはない。スマホに写真として納めてなくても、ファミレスの外に掲げてある「期間限定あまおうパフェ(仮)」の旗を見るだけで、そのときの感動が蘇る。そして、この期間限定という文字が、その感動を増幅させているのだろうと、毎年感じるのだ。

鮮明な記憶として残り、毎年そのおいしさを更新し続けるいちごパフェ。今年はどんな出会いが待っているのだろう!

明日にでも食べに行こうかな。




ではまた、シーユー。

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