「本音」を殺さないで
2ヶ月ほど前、『コンビニ人間』を読んだ。
それからというもの、わたしは、「村田沙耶香さん」という作家さんにどハマりしています。エグザイルの君に夢中〜♩状態です。
彼女が作る世界に、みるみるうちに飲み込まれる、あの感覚。いやぁ、とにかく凄いんです。彼女の作品を一言で表すと「過激」。目を背けたくなることもあるくらいに、過激なんです。
だけど、「普通ってなんだろう」「こんな世界があったらな」というように、自分の人生や、私たちが生きるこの社会について、考えるきっかけを与えてくれる作品たち。だから、好きなんです。ほんとうに。
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特に、衝撃を受けた作品があります。
それは、『しろいろの街の、その骨の体温の』というものです。
これは、わたしの長年のモヤモヤをぱっと明るくしてくれた作品です。出会いに感謝です、ほんと。
「人生楽しければ、それでいいっしょ」って感じの、楽観的でノー天気なわたし。ですが、わたしにだって、モヤモヤすることくらいあります。
それは、「人間関係リセット症候群」です。
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Twitterやnoteで、いつもお世話になっている、michaさんも投稿されていた、あの症候群。
わたしも、この症候群にかかっていたんです。michaさんの投稿を見て、「わたしだけじゃなかったんや」とホッとしたのを覚えています。michaさん、ありがとうございます。
小学校から中学校、中学校から高校、高校から大学。こうした区切りごとに、人間関係がリセットされる。毎日一緒にいた友達でさえ、「仲のいい友だち」から「知り合い」へと簡単にランクダウンしてしまうんです。
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こうした「人間関係リセット症候群」に対するモヤモヤが、綺麗さっぱり消えてなくなるきっかけである、村田沙耶香さんの『しろいろの街の、その骨の体温の』。
この本から学んだことを、ここに残しておこうと思います。自分のためにも、同じように悩むあなたのためにも。
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1.あらすじ
あらすじにもあるように、女の子独特の「複雑な友達関係」が、めちゃくちゃリアルに描かれています。
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読んでて、わたしも学生時代、「女の子のドロドロした世界」に嫌気がさしてたなぁ、と思い出しました..
あぁ、怖い怖い。
こんな風に、学生時代って、「いかに上のカーストでいられるか」みたいな、「スクールカースト」に囚われている人が多かったように思います。当然、私も含めて、ね。
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2.「人間関係リセット症候群」の原因が明らかに
主人公の結佳ちゃんやその周りの女の子たちは、「空気」を読みまくりながら、学校生活を送っています。いやぁ、わたしの中学校のときのクラスがモデルになっているのかと思うくらい、ほぼわたしの「実体験」。
わたしも学生時代、その見えもしない「空気」とやらを読みまくりながら、自分の「本音」を殺して生きていました。「本音」なんて出せたもんじゃありませんよ、ほんと。
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そんな私の、心の中はこうでした。
弱っちいなぁ、自分。
わたしも、主人公の結佳ちゃんも、「こんなことしたら、人にこう思われるから...」と、常に「他人軸」で生きていたんですよね。
今思えば、もっと「自分軸」で生きればいいのに、って。だけど、当時は学校生活が「全て」でしたから。学校で居場所がないなんて、生きる場所がないに等しい感覚でしたから。「本音」を隠し、みんなに合わせることでいっぱいいっぱいだったんです。
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ここで本題に戻りましょう。「人間関係リセット症候群」です。
これが、「人間関係リセット症候群」の原因ではないか。そう確信したんです。
極端に言えば、わたしの学生時代のほとんどの友達関係は、「ぼっち」にならないためだけに仲良くしていた関係。
だから、「卒業」と同時に、友達でいることの意味がなくなる。
つまり、わたしにとって、「卒業」と「人間関係のリセット」はセットだったんです。
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だって本来、「友達」っていうのは、
など、「居心地の良い関係」であるはず。
けれど、わたしの学生時代の「友達」は、
という「仲良しごっこの関係」だったんです。
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こうして、「人間関係リセット症候群」の原因が明らかになって、なんだがホッとしています。
「友達」が少ないことを恥じる必要はないんだな、と。今も、2人の友人と「友達」でいられてるってことは、自分の「本音」を大切にできている証拠なんだな、と。
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3.『Habit』も言ってるんだから
2022年、レコード大賞に輝いた「SEKAI NO OWARI」の『Habit』という曲。
皆さん、ご存知ですか。
めちゃくちゃ流行ってましたよね。なんなら、まだ流行中。癖になるダンスや音楽。一度、マネして踊ってみたら、家族みんなで大笑いでした。チックショーーー!(※ただ今、お笑い芸人の「コウメ太夫」さんの音声が誤作動により、流れてしまいました。心より、お詫び申し上げます)
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ところで、歌詞に注目したことがありますか。
ほらね、『Habit』も訴えています。
自分を分類せず、自分は「自分自身」でいろ。「本音」で生きろ。って。
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4.おわりに
こんな真面目に(ん?さっき、コウメ太夫出てきたけど...)、長ったらしく語るわたしに、長時間お付き合いいただき、ほんとにありがとうございます。
1冊の本から、人生の生き方を学べるなんて。読書って、これだから楽しい。まさに、やめられない止まらない〜♩です。
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