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新卒適応障害⑩

〈前進〉

一番気の合う同期は7月に退社していた。

その同期から突然の電話。
近況はLINEで報告していたのだけど。

「なんだー!元気そうな声で安心!」

私は同期の彼は、
自分の生い立ち?不登校だったこと?
なんで教育業についたのかを
話した相手だった。

新しい職場は楽しくて、
やりがいしかない!!
そんな今のところにいる必要ないよ。
夏がもっと楽しめて笑顔になれる
仕事は絶対あるんだから。


って電話越しにイキイキしてる彼の声に
羨ましい、私も早くそんな風に
話したいと思った。

私は薬漬けになるために
毎日死にたいと思うために
生まれてきたわけじゃないんだから。



今日は、はじめての転職活動1社目。

この一社だけとりあえず受けて、
他は全て終わってから考える。

一年前の就活を思い出す。


思うがままに話した。
これで伝わらなかったから仕方ない。
縁がなかった。

人生タイミングだし、縁だし。



不登校の私はその時
出会いたかった大人がいた。
その大人になることが夢になった。

叶えられると思った場所は
私には生きづらくて、苦しくて
薬を飲んで毎日泣いた。

こんな経験もこれから出会う誰かを
救える経験なんだ、きっと。



人間みーんな違うから生きていける
それぞれが輝ける場所があるから
生活ができて、生きていける

みんな違ってみんないい

自分に一番言い聞かせて。

私が生きやすい、笑顔になれる場所に
向かうためのステップだったんだよ。
大丈夫、大丈夫。

誰も傷つけてない
犯罪を犯してるわけでもない
そんな必要以上に責めることないよ


新天地で輝く同期と
やっと踏み出せた仕事

ちょっとだけ、前進。
泣かない日が増えた、薬も減った。
前進。


今が底辺、まだまだこれからよ

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