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料理の仕事をしています①

玄米菜食を中心にした料理で、はや5年目になります。

長野にきて、いろんな食べものがあるんだなと驚きました。
春だったら、わさびの花、クレソン、うるい、こごみ。
野にはふきのとう、かんぞう、のびる、つくし、よもぎ、わらび、たけのこ、木の芽、山椒の実…。かきどおしはお茶にするとミントティーみたいにスッとする味です。

大体10日くらいで、旬が入れ替わっていきます。
自然の流れに沿ったものを食べることは、体を自然のサイクルに調整することなんだと感じます。

ありがたいことに、職場には自然菜園があるので、収穫もできます。
野菜の調子はどうかなーと思いつつ畝を歩いていると、
うわー、これは!いい!と思う子たちがいて、献立が変わることもよくあります。

目の前には、山があり、鳥が鳴いている最高の場所です。
食材を収穫するため、というより、ゆっくりとした時間の流れに身を置くと、自分が整っていくのを感じます。この時間が、一番好きです。

美術館では、直観で作品に対面して、その場で感じるものを大事にしている、と書きましたが、
食材からも、「じっとしている唄」は発信されているなと思います。

私のしていることは、
生き生きとした食材を選び、
きちんと洗い、切り口よく食べやすいように切って、
ちょうどよく火をとおして、ちょうどよく手を加えること。

「料理を仕事にしている」と一言にいっても、こんなことをしています。



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