こんな舞台を観てきた(2022年4~6月)
1~3月の記録はこちら↓
ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート
アンドリュー・ロイド=ウェバーの初期の作品。
旧約聖書の「創世記」に登場するヨセフの物語。
と書いてみたものの、あまり馴染みがない題材で、今回が日本プロダクションの初演なのも正直わかる気がする。
物語を追うというより、曲を楽しむのが正解な作品かな?
アンチポデス
タイトルは「地球の裏側」という意味らしい。
会議室でのディスカッションの様子をずっと覗き見しているような作品。
白井晃さんが、価値観がアップデートされていないヤバめのリーダーを好演。
加藤梨里香さんは登場のたびに、淀んだ会議室の空気を吹き飛ばすような明るさがあってよかった。
(でも、あれだけチームとして機能していない様子を間近で見ながらも、最後はブレストに参加できることが嬉しそうなあたりがエンタメの闇だなと思った。)
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新国立劇場主催公演のU25チケットの記録はこちら。
東京交響楽団 第948回定期演奏会A
初めてのクラシックコンサート。
色々と文化が違って面白かった。
演劇は舞台上でいかにシームレスに物語を展開するかが割と重要な気がするけれど、クラシックは一曲終わったらゾロゾロと出ハケをするんだなとか、新鮮なことがたくさん。
悲しいかな、演奏していた曲はどれも知らなかったけれど、それでも聴いていて飽きることはないし、終わった後は高揚感があるから、たまにはクラシックもいいなと思った体験だった。
セールスマンの死
アーサー・ミラーの代表作。
初観劇で咀嚼し切れていないところもたくさんあったけど、とにかく「なんか凄いものを見た!」という感覚を覚えた作品。
主人公の錯乱している頭の中をのぞいている様な感覚に陥る演出が面白かった。
冷蔵庫を使ったラストの演出も印象的。
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パルコ主催作品のU25チケットの記録はこちら。
EDGES
"La La Land”や”Dear Evan Hansen”の楽曲を作ったベンジ・パセック & ジャスティン・ポールのデビュー作。
二人も楽曲は聴く人の心を揺さぶるエモーショナルなものが多く、インパクトが強い。
一曲完結型のソングサイクル形式の作品。
どの曲もパワーがあるけれど、中でも”Become”と”Ready To Be Loved”は強く印象に残った。
豊原さんとダンドイさんの歌をしっかり聴いたのは初めてだったけれど、二人ともパワフルな歌唱が最高だった。
あと、こういう類の作品でもしっかり芝居をしようとしている成河さんが愛おしい笑
ららら♪クラシックコンサート Vol.10 「ミュージカル特集」
満足度の高いコンサートだった!!!
新妻さんの「命をあげよう」はいつ聴いても全力投球で、つくづくミュージカルの役で観ていないのが悔やまれる。
(2014年のミュージカル・ミーツ・シンフォニーでは歌い終わった後に、力を出し切った様子で半ば放心していたのをよく覚えている。)
メリー・ポピンズ
2018年に日本初演をした有名ミュージカルの再演。
濱田×大貫の初演からの続投コンビで観劇。
ビリー・エリオットもそうだけれども、子どもが楽しめるミュージカルでも、結末には一抹のほろ苦さがあるなと。それがウエストエンド発の作品の特徴なのかなとか思ったり。
初演よりバンクス家の物語という印象を強く受けた。
新キャストでは、バンクス夫人役の知念さんが特によかった。キムもそうだけれども、子役との交流が素敵。
N響演奏会 第1957回 定期公演
リモートワークのときに、何かいいBGMがないかと探して見つけたN響のコンサート。
これを毎日のように聞いていたので、「いつかN響を生で聞いてみたい!」と思っていた。
会場は、東京芸術劇場のコンサートホール。
プレイハウスやシアターイースト・ウエストとは客層が違う感じで新鮮。
気付きとしては、音楽を聴くのがメインなので、遠い席でも割とストレスなく楽しめるなと思った。
演劇と違って、3時間も上演しないこともあってか、この日(金曜)も19:30開演で、頑張れば仕事終わりにサクッと行けるもいいなと思った。
四月は君の嘘
有名漫画の舞台化。
ここ最近の日本オリジナルミュージカルの中では、かなり上位に入るくらい好きだった。
「ワイルドホーンの楽曲で学園もの?」と最初は思ったけれど、観てみると結構マッチしている印象。
音楽番組でも披露していた"Speed of Sound"をはじめ、耳に残る楽曲が多め。(二幕冒頭の他とは毛色異なる曲もワイルドホーンっぽくてよかった笑)
盆舞台なのに無駄に暗転が多い演出はブラッシュアップしてほしいところ。
ロビー・ヒーロー
端的に言うと、格差と分断を描いた様な作品。
ジェンダーとかはまだしも、人種の部分は日本でやると少し伝わりづらいなと、いつも思ってしまう。
あまり印象に残らなかったというのが本音。
割と話のテーマが漠然としていたことが原因かも。
関数ドミノ
作品名は耳にしていたものの、初めて観た関数ドミノ。
力のある戯曲だなとしみじみ感動。
本の面白さもさることながら、スタイリッシュな演出もよかった。
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イキウメのU25チケットの記録はこちら。
不思議の国のアリス
初めてのバレエ観劇で、色々と新鮮だった。
10代のバレエ習っているんだろうなというような女の子たちもたくさん見に来ていて、普段観ている演劇とは随分と客層が違うなと。
当たり前だけれども、ノンバーバルなので、入口でもらうパンフレットを読んであらすじを読んでおかないと、物語に置いていかれそうになる。
そんなことから、普段の観劇はけっこう聴覚情報をアテにしていたんだなとしみじみと思ったり。
ちなみに、この作品でパペット制作をしているトビー・オリー(Toby Olié’)さんは、「千と千尋」や「ロボット・イン・ザ・ガーデン」のパペット担当をされていた方。
今回のバレエでも演劇的な作りパペットの見せ方をされていて、いいなと思った。
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「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の話題はこちらでも
貴婦人の来訪
貴婦人役の秋山さんが、つかみどころのない役柄を生き生きと演じていたのが印象的だった。
相島さんは、いかにも疲れたおじさんといった雰囲気が出ていて、戯曲のイメージってこんな感じなんだろうなと思った。
所々「あ〜、日本のプロダクションが海外の作品をやっているな」と感じるような瞬間があった。
お芝居では時々思う一方で、あまりミュージカルではあまり感じないので、俳優の身体性とか、何か違いがあるのだろうかと、うまく言語化できずモヤモヤしている。
パンドラの鐘
野田さんの名作を杉原さんの演出で上演。
無駄なものを削ぎ落としたシンプルなセットが印象的。
「蜷川さんっぽい」という感想をちらほら見かけたが、確かにラストの演出とかはオマージュ感があった。
シアターコクーンはこれまであまりU25チケットがなかったイメージだけれど、最近ちらほら出してくれたありがたい。(23年の「アンナ・カレーニナ」もその恩恵を受けて観にいくつもり)
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Bunkamura主催のU25チケットの記録はこちら。
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