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明け方に見る夢はやたらと覚えている

秋口から足元には湯たんぽを入れてポカポカ、
隣にはかわいくてかわいくてたまらない子どもが眠っているのに、
なぜだか明け方になると、妙な夢を見ます。
まるでこの本の登場人物たちが、警告しているような・・・。


絵本

「14ひきのシリーズ」

でお馴染みの、いわむら かずおさん。

自然の中で暮らす生き物たちが織りなす表情豊かな世界を、細かな描写で紡ぐ
とても素敵な絵本作家として、大変有名な方ですね。

なんというか、
小さなものたち
小さな命を

大切に両手で温めておられる、そんな印象を受けます。


「てれびくん」
という完全おもちゃカタログな雑誌が大好きな我が家の長男も、

いわむらかずおさんの画力に惹かれたのか、
珍しく自分から「読んで。」と、
罠? にかかってくれました❣️

寝る前の時間、そっと部屋の片隅に立てかけておいたのはこの本。

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図書館で、子ども向けの五万とある絵本棚から偶然手にしたのが

「ひとりぼっちの さいしゅうれっしゃ」 いわむらかずおさん
           

でした。

作家のお名前と、表紙が一致しない。

こんな暗そうなお話も書くんだ?


夜闇に浮かぶ列車の絵、もしかしたら元小鉄ちゃんにもウケるかも


それぐらいの動機ですが、
このお話は

私たちがしてきた行為を自分の目でしっかり見てみろ。
耳を澄まして聞いてみろ。
周りが真っ暗闇の中、
立ち止まって振り返ってみろ。
  そんな気持ちが言葉ひとつひとつに込められています。


その地に暮らす生き物を
人間の事情で平気で追いやってきたはずなのに、
山里深くで暮らす人間は
都会からきた人間に対して
同じ気持ちを抱く。

「こんなハンパもの、何の役にも立たねえ。そうお思いでしょう」


豊かな自然をスケッチするために、列車に乗って山奥の終着駅に向かう旅で
次々と列車に乗り込んでくる動物たち。
眠ったふりをしながら、動物たちの声に耳を傾けていくうちに見えてくる
人間が奪った、途方もない、豊かさ。
なのに、
最後の最後で奪われているのは、
他でもない
私たち人間の生き場所だった。


5歳の子どもには
重過ぎたかな。


でも、やっぱり問い続けてしまう。
自分にできることは何?


もやもやは、
夢になって
私の頭の中をぐるぐる回っています。
最終列車、
どうか終点に
着かないでほしい。

その前にできること、まだ何かありますよね?




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