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徒然なるビート

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自分の人生を振り返って大切なものを考えたり考えなかったりするブログです。
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#仕事について話そう

人のせいにする幸せ

[1]定時過ぎの会話
 「なんで私に対して冷たくなったんですか。私のことが嫌いになったんですか。なんか私の前職の係長みたいになってきましたね。」
 「申し訳ないですが、業務中にお伝えすべきことは全て伝えています。それも、一度や二度ではなく、ほぼ毎日何度も伝えています。五度や六度でもききません。一度ご自身で振り返っていただけますか?」
 「私が書類を間違えすぎたからでしょう?それか喋りすぎ?そういえ

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どうやって生きてきたんだろう?

[1]どうしようもない人
 子どもの頃、働いている大人は皆、しっかりしていると思っていた。学生の頃、自立している大人は皆、ちゃんとしていると思っていた。
 社会に適合できるわけがないと思っていた自分は、社会人になりたくなかったのに、働かざる者食うべからず、仕方なく社会人になってそれなりに時間が経ってしまった。
 先日僕は、今年度入ってきた新卒の子と軽く雑談していた。「一年近く働いてきて分かってきた

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肩書きと資本

[1]肩書き
 小学生の頃は「先生」が人の道とは何たるやを教える存在だと思っていたし、最初に勤めた組織の「部長」はドラマで出てくるような真っ黒な意志を腹に抱えた人で、格下の人をずっと視界に入れないようにしながら経済新聞を細く折りたたんで読んでいた。肩書きというものは、周りの見る目を縛ったり、本人の在り方も縛ったりする。
 人は心に沢山の隙があるので、気がつけば権力や肩書きの衣を身に纏って偉そうにし

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病気になりたい

[1]吐き気の正体
 20代の話。初めて正社員になってしばらく働いていると、心に異変が顕れた。初めは職場の最寄駅に着くと小気味良い吐き気に襲われるようになった。毎日毎日、胃に軽いジャブを打たれているような、職場のデスクに着くまで小気味良い吐き気は続いた。
 もう少し経つと家の玄関扉を開けることが困難になった。もうこの辺りからあまり記憶がないが、朝起きてスーツに着替え、毎日家を出る時間ギリギリまで横

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人の気持ち

[1]謝らない人
 「人の気持ちを考えること」に囚われ続けている。仕事の良いところを一つだけ挙げるとするなら「絶対に関わりたくない人と絶対に関わらなくちゃいけない」ところだと思う。それは通常は悪いところなんだろうけど、今の僕には必要な経験だと信じている。
 そういう関わりたくない人の中に「絶対に謝らない人」がいる。謝ったらあなたは死んでしまうのかと思うほど謝らない人がいる。謝らないように物事を完璧

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