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徒然なるビート

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自分の人生を振り返って大切なものを考えたり考えなかったりするブログです。
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2023年7月の記事一覧

脳と心と社会

[1]脳と心と社会
 最近専らの関心事は「脳と心と社会」だったりする。「脳と心」だけだったら、「あいつ人の気持ちのことも考えられないなんて最低!!」「あの人は損得を超えて心で話してくれるから最高!!」というように、対個人でどう思うかの話になるので、ぶつかりやすいし、避けやすい。
 しかし「脳と心と社会」というように「社会」という要素が足されると、途端に面倒になってきてしまう。「あの人、根はいい人な

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生まれてくるか、生まれてこないか、どちらが幸せか

[1]駐車場
 自分達でラジオのテーマを設定しておきながら「生まれてくるか、生まれてこないか、どちらが幸せか」なんて考えたこともなかった。もうその時点で生まれてきて幸せなんだろう。
 では逆に「生まれてこなくて幸せだった命」も僕達が不可知なだけで沢山あるのだろう。生まれてこなかった側の声を拾えないだけで。
 そう思うと「生まれたくなかったのに生まれてしまった」という、自分の希望とねじれてしまった命

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人が倒れている

[1]徘徊
 近鉄電車に乗るため難波駅に来てみると、駅の改札付近で男性が倒れていた。階段から転げて頭を打ったのだろうか。すでに5名ほどの駅員が男性を取り囲んで、微動だにしない男性の周囲に霧を振りかけたり、声をかけたりしていたようで、できるだけ事態を穏便に運ぼうとしていた。
 間もなく救急隊員がやってきて男性は担架に乗せられていったが、ちらと見えた男性の全体像から察するに、見覚えのある、ほぼ毎日大量

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自分を主人公に

[1]主人公ではない
 いつの間にか自分が主人公でなくなっていた。それは多分、働き始めてからだったように思う。
 「本来自分の人生に働くという選択肢がなかったはずなのに」といううっすらとした自己否定、当時就職した職場の鬱積とした空気感、全てが想像より少し噛み合わなくなり「主人公でない」という意識が心の隙間に入り込んでいた。
 そんな気持ちの傍らバンドを続けていたものだから、きっと心のどこかで「働か

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怒る人と時間泥棒

[1]怒る人達
 本質の話をすると怒る人。会社にいるとかなりの人がそう。実のところは思考停止していたり、ただただ何も考えずにやっているだけなのに「私はちゃんと仕事をしている!」という強い自負があるので、そういう人たちに本質を突いてしまうと、自分が否定された気持ちになって怒り出したりする。そりゃそうか。
 僕はそういう人達を怒らせたりはしないけれど、「こうすればいいのに」というゴールが見えていて、そ

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幻想のコミュニティ

[1]幻想はあるほうがいい
 コミュニティなんて腰をかけるための幻想だ。バンドをしているおかげで、自分はこの世に存在してていいかも、という安心感を持っている。
 だだ、世の中色んなバンドが解散したり生まれたりしているのをみれば分かる通り、バンドなんて脆くて儚いコミュニティの一つに過ぎない。例えばZOOZやガストバーナーが何の予兆もなしに突然練習もライブもしなくなったら、あのバンドは存在していたのか

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