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サウナの「ととのう」とは

最近のサウナブームに乗じて、私もサウナにはまっています。
いわゆる「ととのう」という感覚も何度も体験しています。
この「ととのう」感覚はどのように起こるのか、気になりましたので
調べてみました。

サウナ用語の「ととのう」とは、「体はリラックスしているけど、頭はとても冴えている」という状態になることです。

「ランナーズハイ」のような、いわゆる“ハイ”になる状態の言葉と同じような意味で使われています。

サウナ→水風呂→外気浴
の順番で行うことで体に過度な負荷がかかり、その結果「ととのう」という一種のハイ状態になります。

宙に浮いたようなふわふわした感覚になるというひともいるようです。

なぜ「ととのう」という状態になるのか

サウナに入ってから初めのころは、サウナの温かさが心地よく、副交感神経が優位(リラックス状態)になります。 しかし、サウナに長い時間入っていると、次第に暑さからくる負荷によって交感神経が優位(興奮状態)な状態に変化していきます。 交感神経が優位になると、血中アドレナリン(興奮物質)の濃度が上がっていき、体はどんどん興奮状態になっていきます。

そのそのあと、水風呂に入ります。 サウナで交感神経が優位になったところで一気に水風呂に入ると、水風呂の冷たさが体へ更なる刺激となり、より交感神経が活発に。 血中のアドレナリン濃度もさらに上昇し、体の興奮状態も当然高まります。

サウナと水風呂で交感神経を活発にしたところで、交感神経が優位のまま外気浴をすると、今度は体への負荷が一気になくなります。 すると、体はすぐにリラックス状態へ。 自律神経は反応が早いため、交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態へ、一瞬で切り替わるということです。

外気浴で体がリラックス状態になっても、血中アドレナリンは簡単に減少しません。 血中アドレナリンは、体内を巡り肝臓で代謝されて効果が薄れるため、自律神経ほど素早く反応しないからです。 半減するのに、2分ほどかかるとも言われています。 血中アドレナリンが代謝されるまでの2分間、副交感神経とアドレナリンが共存することで、「体はリラックスしているけど、頭はとても冴えている」という状態に。 これが、サウナの「ととのう」という状態となるわけです。


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