北光7IMGkita

『聖地巡礼』

「遠くへ行きたい」という歌は有名ですが

その哀愁のこもったメロディが心に沁みます。

どこか遠くへ行きたいと思ったことがある人は多い!?と思います。


単調な日常に退屈すると、なにか新しい刺激を求めたくなります。

マンネリ化した日常を打破する方法として

旅行は良い刺激になって気分転換になります。


旅行の行き先といえば、遠い場所をイメージします。


近場でも名所がありますが・・・

いつでも行けるという気持ちから

近場の名所に目が向かなかったりします。


「灯台下暗し」と言う言葉があるように

近すぎるとその良さが見えないようです。


最近『聖地巡礼』が話題を呼んでいますが

かねてから行きたいと思っていた場所に

先日、聖地巡礼してきました。


伊藤左千夫の小説「野菊の墓」で

政夫と民子の切ない悲恋の物語の舞台になった

『矢切の渡し』が行きたいと思っていた場所です。


『矢切の渡し』は都内に唯一残る江戸川の渡し場で

風情ある木製の渡し舟が片道200円で

東京都葛飾区柴又と千葉県松戸市下矢切とを結んでいます。

渡し舟は3月中旬~11月末日まで毎日運航

それ以外は土日祝日に運航ということで

私は土曜日に乗船しました。


『矢切の渡し』と言えば

映画「男はつらいよ」に登場したり

同名の歌謡曲がヒットして

その名はよく知られていますが

小説「野菊の墓」では、政夫と民子にとって

予期せぬ最後の別れとなった場所です。


『矢切の渡し』は近場なので

いつでも行けるという気持ちがあり

行こう行こうと思いながら・・・

ふと気づいたら、長い年月が過ぎてしまいました。


「野菊の墓」は私の好きな作品で

中学生の時に初めて読み

その後、何度か読み返しましたが

読むたびに民子の切ない思いが伝わってきて

思わず涙してしまいます。

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