『聖地巡礼』
「遠くへ行きたい」という歌は有名ですが
その哀愁のこもったメロディが心に沁みます。
どこか遠くへ行きたいと思ったことがある人は多い!?と思います。
単調な日常に退屈すると、なにか新しい刺激を求めたくなります。
マンネリ化した日常を打破する方法として
旅行は良い刺激になって気分転換になります。
旅行の行き先といえば、遠い場所をイメージします。
近場でも名所がありますが・・・
いつでも行けるという気持ちから
近場の名所に目が向かなかったりします。
「灯台下暗し」と言う言葉があるように
近すぎるとその良さが見えないようです。
最近『聖地巡礼』が話題を呼んでいますが
かねてから行きたいと思っていた場所に
先日、聖地巡礼してきました。
伊藤左千夫の小説「野菊の墓」で
政夫と民子の切ない悲恋の物語の舞台になった
『矢切の渡し』が行きたいと思っていた場所です。
『矢切の渡し』は都内に唯一残る江戸川の渡し場で
風情ある木製の渡し舟が片道200円で
東京都葛飾区柴又と千葉県松戸市下矢切とを結んでいます。
渡し舟は3月中旬~11月末日まで毎日運航
それ以外は土日祝日に運航ということで
私は土曜日に乗船しました。
『矢切の渡し』と言えば
映画「男はつらいよ」に登場したり
同名の歌謡曲がヒットして
その名はよく知られていますが
小説「野菊の墓」では、政夫と民子にとって
予期せぬ最後の別れとなった場所です。
『矢切の渡し』は近場なので
いつでも行けるという気持ちがあり
行こう行こうと思いながら・・・
ふと気づいたら、長い年月が過ぎてしまいました。
「野菊の墓」は私の好きな作品で
中学生の時に初めて読み
その後、何度か読み返しましたが
読むたびに民子の切ない思いが伝わってきて
思わず涙してしまいます。
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