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第12怪~母さん捨てられてください

お憑かれ様デス!
奇が憑けば1月も後半、節分に向けてかくれんぼの鬼となるか、それとも世の情勢から逃げ隠れするか、恵方に向かってバームクーヘンを丸齧りしてやろうかと企んでおります宮悪戦車デス。

最近就寝前にAmazonプライムビデオで連続ドラマを1話~2話観ながら寝るってのが再びマイブームでして、一時期社会現象にまでなったウォーキングデッドが流行っていた頃なんかは一気見しすぎて、髪の毛がミショーンみたいになり、気が憑けば夜も明け、常に睡眠不足という事が度々あり、あの頃の様にはなるまいと、2話観たら絶対ipadを消す!という自分設定で観ているのデスが、最近観ているのがTOKIOの松岡さん主演「死役所」という連続ドラマ。

此岸と彼岸の境界に存在する、市役所ならぬ「死役所」。ここには、自殺、他殺、病死、事故死、寿命、死産までありとあらゆる人が訪れ、死後に自分の死の手続きをする場所である。死役所職員は全員同じ理由で死亡しており、なぜ死後職員として働くことになったのか、そもそも死役所の存在理由とは…死役所を訪れる人や職員が死んでなお「自分の人生はなんだったのか」と考えている物語である…とココ迄がウィキペディア先生の解説。

まあこの解説だけ見てたらなんだかおどろおどろしい感じなのかなと思うじゃないすか。ところがすっとこどっこい、この「死役所」って作品、凄い人間ドラマで切なくてデスねえ、劇中で描かれている死と生と向き合うってテーマが僕の書いてきたストロベリー作品にも似通っていて、もう1話観る毎に涙腺崩壊ルイルイ太川陽介状態。向き不向きあるかと思いますが、まだ観た事無いって方は僕個人的にオススメなのでご覧ください。僕はシーズン1を全部見終わりました。シーズン2とかやるのかな。

僕、アニメや漫画に疎く、この「死役所」って作品も原作は漫画の様でして、あずみきしさんという方が『月刊コミック@バンチ』にて連載されているとの事。なるほど、とりあえずAmazonプライムビデオで一通り観たあと、漫画読み放題のスーパー銭湯か漫画喫茶?ネットカフェで探して読んでみよかな思います。

さて、前怪の「仮分数のヒトビト」はアングラからアングラ―と竿から釣り竿に持ち替えた森田鐵道君や、前々回は鏡町の歌姫・月影美歌、その前はロックスター・キリヒラ君を軸に書いてきましたが、この長年の鏡町に於いての数多の事件、いわゆるライヴや演劇作品はまあ沢山ありまして、ストロベリーの台本だけで、本公演やイベントをあわせると100は裕で超えるものとなっております。故に特定の人物を中心に描いていくだけでなく、その作品達にも触れながら、その作品に関わってきた鏡町の住人達も今後書いていこかな思います。

で、そんな題目に相応しい演劇作品は何があるかなあと、僕の閻魔帳を捲ってみたら、この「仮分数のヒトビト」でも紹介した江戸川乱歩原作「押絵と旅する男」が中々そういった形なので、紹介するのが良いのかなと思ったのデスが、この「押絵と旅する男」は僕がいつも描いている「死と生」のテーマからは外れているし、結局乱歩のリライトになるので、じゃあ何があるのかなと再び捲ってみたら出てきました。

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ウォーキングデッドがまだ存在しなかった2007年の真夏に行った、現代死霊劇「母捨山」。

今回はこちらに照準を合わせ、登場する鏡町の住人達の額に弾丸を打ち込むべく、死霊といえばゾンビ。ゾンビといえば密!(実際このフライヤーも密!濃厚接触!)な感じで触れ合っていこうかな思います。
現在も鏡町の人生受付として活躍中の「寿 葬屋」や、2014年迄蠱惑技師として活躍した「天羽千夜子」、この「母捨山」を皮切に2018年迄活躍した「伐子」のデビュー作にもなりますよ。

それでは2007年にタイムスリップ!

こちら当時の台本。
まだ手書きで書いてますね。寿君や、伐子、黛X子さん、当時の客演さん、本名で表記されているので一応ザイモクしときました。

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この【仮分数のヒトビト】では、ストロベリーソングオーケストラや伝説のコント集団・ストロベリーソングオーケストラ野球部、僕が飴彩里沙羅と行っている瀉葬文幻庫に纏わる秘話、そして毎回何かしらのレアな付録が憑いてきます。 共犯者の方は生ビールを一杯呑んだつもりで定期購毒、毒者と成り果ててください。(月に4~5怪の更新になります)

お憑かれ様デス! このマガジンでは関西アンダーグラウンドシーンで活動する、見世物パンク一座・ストロベリーソングオーケストラの座長である【…

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