第１０怪～家庭の異學(２)

お憑かれ様デス！
節分という訳で今日は一日鬼を演じ、南南東を向きながらチョコバット１０８本無言でかぶりついてやります、宮悪ボブ・ホーナー戦車デス！バントの構えで場外ホーム乱！！

まあ、皆さん、本日も緊急事態宣言真っただ中で、この『仮分数のヒトビト』を書き上げておりますが、如何お過ごしでしょうか？

鏡町の動きとしましては４月に行われる単独ライヴの準備を少しずつ始めておりまして、僕としましては毎度お馴染み、自分で脚本・構成をしては首をしめ、四畳半国家でスーサイド寸前！な日々を過ごしております。

執筆→動画編集→執筆→動画編集→アニアニ→帰宅後、寝床でAmazonプライムビデオでウォーキングデッドシーズン１０を閲覧しながら寝落ち→起床

で、振出しに戻る。ってのをここ数日。
高橋ジョージさんのロードで例えたら、もう毎日が「なんでもないような事が幸せだったと思う」てな事が過る程に、何かに追い込まれてる現実。

この世にドラえもんが居たのであれば『もしもボックス』で僕をあと５人程増殖させて分担作業して欲しい。あまり多いのも厄介なのは解っている。それぞれの主張が強いのと、気がウォーキングデッドのアルファばりに短いので殺し合いが始まるのが目に見えているからである…ってもう、何か始まってんかコレ？

そんなメダパニなキノコを食した宮悪戦車がお届けする今怪は前回に引き続き短編小説『家庭の異學』エピソード２をお届けいたします。
なので、まだエピソード１を読んでいないよ！ってな毒者諸君は今すぐにエピソード１を読んでください。もちろん、定期購毒してくれないと読めないデスよ。アニアニでカクテル１杯飲んだつもりでドウゾ。あ、もちろん本編ラストにかなりオトクな特典も憑いてきます。

それではエピソード２、頁を捲ってみますか！

黒い日曜日

哲学書『鉛筆のヴァンパイア』の一文によると、現在、我々の存在する世界はユクエシレズとなった父親不在の記憶喪失であって、社会は常にその内核に父親なるものを要求し続けている罹患者で溢れかえっていると記されておる。そして父親を必要とする政治、宗教が、そのまま黒い日曜日を迎え、父親のいない時代の疲弊を物語っているのだ。と。

鉛筆のヴァンパイア
鏡町の書肆にある哲学書。書を捨て家族を捨て町を捨てよ、という自己啓発的な書物の為、発禁となった。

そして、父という存在を失った黒い日曜日を迎えた家族はこんな散文詩を書いては当時の検閲の目を盗む様に同人闇本に記載したものだった。

本を開けて日曜日という存在を知った疑似家族の最後の晩餐は、髪の毛混じりのトマトスープのみで、注文の多い料理店でさえも真似をする事は無かった。貼り付けられた嘘の太陽に狙われた活字中毒患者は、自分の影に捜索願を出し、過去の遺物を取り戻す為に己の眼球を封印したのである。

そして、失踪都市と化した大劇場帝國日本の闇街道にはいつしか、こんな流行歌が口ずさまれるのであった。