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自分の身体を大切に〜カウンセリング編③〜


 2023年の夏。
 コロナ禍が終わり、友達と会う機会が増えた。しばらく会っていない友達たちから、お茶やランチのお誘いを受けるようにもなった。会いたいって、思ってもらえるってうれしいな。ウキウキと、出かける日が増えた。

 わたしは、子育てのアドバイスを求められることが、なぜか多い。しっかり者に見られやすいみたい。本当は、かなり抜けていて、うっかり者なんだけど。

 その上、お調子者のわたし。頼られたらうれしくなってしまって、張り切ってアドバイスをしてしまいがちだった。ただ、今はもうあまりしない。それぞれの家庭のこと、お子さんのこと、よく知らないし、これが「正解」なんてものはない。だから、「わたしはこうしていたよ」と言うだけ。参考になったらうれしいけれど、ならないかもしれない。

 久しぶりに会う友達だと、19年ぶりの子もいた。彼女は大学時代からの付き合い。少し話し始めると、スッと当時の感じに戻って、当たり前におしゃべりしているのが、不思議で面白い。「全く変わんないじゃん」って言うと、「ムウだって」と返ってくる。

 彼女の息子さんが大学受験の年になり、話が聞きたいって誘ってくれた。娘の大学受験、最初は右も左も分からず、不安だったことを思い出す。彼女もそうみたい。自分の経験を話せること、力になれるかもしれないことがうれしかった。

 大学受験。まとめたら、子ども自身のことだから、本人がやっていくだけ。結局親は、体調管理や精神面のサポートしかできない。振り返ると、それなりにサポートはできたが、大学受験はゴールではなくスタートだという、大事なことを見落としていた。

 娘が一人暮らしできるように、家事などに苦労しないように、もう少し気をつけてやりたかった。勉強一色の毎日では、難しかったかもしれないけれど、それでも。

 一人暮らししてからの娘の苦労を思い、友達の息子さんには、同じような思いをしてほしくないって思って、それも話した。それから、大学受験の話だけじゃなくって、いろいろな話をした。気づいたら、4時間も話していた。

 こんなふうに、友達たちとおしゃべりするのは、とっても楽しい。以前は、気を遣いすぎて、ぐったりすることもあったが、そんなこともなく、楽しく話せるようになった。

 コロナ禍で、縁が切れた人もいれば、また新たにつながった人もいて、一度切れたように思った人とも、再びつながったりもしている。気づいたら、わたしの周りには、わたしの好きな人ばかりがいる。なんて幸せなんだろう。

 さて、こんな中、カウンセリング第4回目を迎えた。2023年、8月頭のこと。

 前回の宿題は、「達成感があった出来事を書くこと」だった。この日も、やってきた宿題について、先生に話す。

日泰寺やメルヘンハウス、カウンセリングに行ったこと、父の病院に付き添ったこと、村の行事のこと、漢方の病院に行ったこと、友達とおしゃべりしたこと、noteで朗読記事を投稿したこと…

 こう書き出すと、わたしは日々、達成感を感じて生きていることがわかった。これらは、一部、noteの記事にも書いている。わたしにとって、 noteの存在は大きい。


 先生から、自分にも、誰かにかけるように、優しい言葉をかけるようにすることを勧められる。また、わたしは、「困ったことが起きても、自分なりに考え、解決の道筋をつけることができている」と言われ、うれしかった。

 宿題は、「ネガティブな気持ちになったときのこと」になった。ネガティブかぁ。うーん。それは書きたくないなぁ…

 数日後、家族で海に行った。わたしだけでなく息子も海に行きたいと言ったから。とはいえ、娘はいない。

 行き先は野間だ。愛知県知多郡美浜町にある。野間は、子どもたちが幼い頃によく行った懐かしい場所。車で向かう。夫が運転をしてくれ、わたしはぼんやり景色を見ていた。

 息子は静か。いつもなら、娘とふたり、おしゃべりしたり、しりとりなんかのゲームしたりして、過ごす。娘がいない、初めての家族旅行。後日、娘の不在をひしひしと感じたと、息子は話してくれた。

 しばらく走ると、海がちらっと見えてきた。

 海だ!
 わたし、テンションがぐーんと上がる。
 やったぁ!

 海は太陽の光を受け、キラキラと光っている。お天気は快晴で、ただただ暑い!うん。ここまで晴れると爽快だ。

 家を出て2時間後、野間埼灯台に着いた。近くでは、ウエディングフォトの撮影が行われている。強く吹く海風に、花嫁さんのベールがたなびいている。よく見たら2組も。素敵な写真になりますように。

 灯台のてっぺんに太陽が来た。思わず写真を撮る。それから、わたしは夫や息子とは離れて、ゆっくり砂浜を歩き、のんびり岩場も歩いた。風が強く、波も荒い。遠くに夫がみえる。物思いにふけっているみたい。

 砂浜の向こうから、子犬のように、息子が駆けてくる。それから、波打ち際で、波に濡れないギリギリを歩き、結局足を波に洗われていた。わぁわぁと騒ぎ、笑う。最後は、岩場に座り込み、海を眺め、何やら考えている様子。

 わたしも、目一杯海を味わう。ここはダイナミックで、エネルギーに満ちている。元気を、うんともらえた。

 海に来てよかった。
 家族で来てよかった。


続きます。

※一年ほど前の話です。カウンセリングを卒業し、ようやく書こうと思いました。しばらく続く予定です。けれど、書くのに気力がいるので、のんびりになりそうです。また、カウセリングの内容にも触れますが、あくまでわたしの場合です。参考程度になさってください。よろしくお願いします。



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