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娘とふたりで台湾へ〜2日目の台湾シャンプー体験〜


以下の記事の続きです♪


 台湾2日目の朝。
 ビュッフェスタイルの朝ご飯を、のんびりといただく。

 本日は、小雨のお天気。娘と相談して、雨が上がる翌日に、九份へ行くことにし、この日は台湾シャンプー体験と、龍山寺、西門辺りに行くことにした。

 台湾シャンプーは娘の希望。いつもなら、わたしは見学するところだが、せっかくだからチャレンジしてみようと思い直す。

 9時半過ぎ、予約なしで、直接お店に行く。お店は、采悦美髪美容生活館。

 お店の人は、わたしたちが日本人だとわかると、メニュー表を見せてくれた。コースが中国語と日本語で書いてある。わたしたちは、マッサージ付きの健康シャンプーを選んだ。ひとり、299元。1500円ほど。

 会話は、簡単な英語と日本語に、中国語が入り混じる。数字は中国語。ドラゴンボールのおかげもあり、わたしは中国語で一から十まで、なんとなくわかる。

 わたしたちの他に、お客さんはいないようだ。店の待合で、足マッサージ器に足を突っ込んでいた人が、席に案内してくれた。お客さんか、お店の人か、よくわからないなと思ったら、娘のマッサージをしてくれるらしい。お店の人だったか。

 わたしの担当は、先程、メニュー表を見せてくれた人。わたしの緊張はマックス。実は、マッサージなど、あまり体験したことがない。身体に触れられるのは苦手だ。けれど、マッサージに興味はある。わたしは家族の肩揉みや指圧をすることが多い。誰に習ったわけでもないが、家族からの評判はいい。

 目の前で補聴器を外す。見てもらったら、説明しなくても、わかってもらえるだろう。

 マッサージ、頭だけかと思ったら、上半身すべてだった。首、肩、肩甲骨、背中、腰あたりまで。途中で気がついたが、マッサージというより、按摩(あんま)だ。按摩とは、なぜたり、押したり、揉んだり、叩いたりして、気血や経路の変調を調整する手技療法。

 頭から腰まで、上から下に、少しずつ。気持ちがいい。担当の人は、指先だけでなく、肘に身体の重みを乗せて押してくる。ほう。こんな方法もあるんだ。思わず、中国ドラマで、好ましいときに使われている、「好(ハオ)」が、口から出た。担当の人は大笑い。あれ?使い方を間違ったかな。急に恥ずかしくなった。

 片言の日本語で、「キモチイイ?」ときかれ、「気持ちいいです」と答える。会話も楽しくて、耳のことも、言葉のことも忘れた。「気持ちいい」と「ありがとう」ばかり、日本語で繰り返していたかも。

 隣の娘をチラリと見る。大丈夫かな。気になりつつも、わたしはわたしでいっぱいいっぱいだ。按摩はどんどん力強くなっていく。でも、全く痛くない。「コッテルネ」「はい」「キモチイイ?」「気持ちいい」そのやり取りはまだ続く。背中あたりはくすぐったくて、笑いをこらえるのに、必死だった。

 最後は、手のひらで、背中、肩、腰をパンパンと叩いて、おしまい。身体中がポカポカしている。10分ほどだったが、身体が軽くなり、うんと楽になった。

 それから、首にタオルを巻いて、その上にケープをかけてもらう。丁寧なブラッシングの後、乾いた髪にシャンプー剤をつけていく。容器に入った水を足しながら、泡立てていく方法らしい。合間には、頭皮に指圧もしてもらって、その気持ちよさにうっとりとする。

 台湾シャンプーの醍醐味として、髪の毛アート的なものがあるみたいで、ショートのわたしは、髪を一本にまとめて、キューピー風。2本にわけて、ピカチュウ風(わたしにはばいきんまんに見えたけど)、扇のように立てて、なんだろう?風、にしてもらった。娘はセミロングで、高く髪が逆立ち、見応えがあった。わたしの髪型以外に、ミッキーマウス風のもしてもらったようだ。写真をたくさん撮った。

 その後、シャンプー台へ。しっかりと洗い流してもらう。それから、ドライヤーで髪を乾かし、丁寧にブローしていただいた。髪はサラッサラでツヤッツヤになり、マッシュルームヘアーっぽくなった。髪の量が多めのわたしは、いつもはボリュームが出ないようにしているけれど、その反対だ。目新しくて面白い。頭が大きく見えるかもと思ったが、そうでもない。

 娘は、サイドに編み込みを入れてもらって、さらりと髪を降ろしている。かわいい。娘担当の人に、「ムスメサン、カワイイネ」と言われて、「はい、かわいいです」と素直に答える。日本だとそう言えないかも。身体は軽いし、髪もいい感じで、とってもうれしい。心なしか、顔色もよく感じる。

 このうれしさを伝えたくて、身振り手振りと日本語で、「髪サラサラ、ありがとう、うれしい」「身体軽い、元気いっぱい、ありがとう」と言った。なんとか、お店の人にも伝わったのか、彼女も満面の笑み。わたしもうれしくなって、また会話が弾んだ。そんな自分に、びっくりする。言葉がよくわからずとも、気持ちは通じ合うのだな。

 お店の人に、代金を支払い、またお礼言って、店を後にする。まだ、小雨が降っていて、軒下で携帯用の傘を出していたら、お店の人が心配してくれたのか、出てきてくれた。わたしが傘を見せて、「大丈夫」というと、手を振り、戻っていかれる。優しいなぁ。

 小雨の中を、ウキウキと娘と歩いた。娘も、按摩&シャンプーが、とても気持ちよかったらしい。2人して、元気になった。

 10時半過ぎに、美容室近くにある食堂で、台湾の朝ご飯の定番、甘くないクレープ風の料理、ダンピンを食べる。それから、龍山寺へ向かった。


追記
2月末の旅行の話です。もう少し、お付き合いください。




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