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竹炊飯やってみた!


昨年、Suzuki Takeshiさんの竹の記事を読み、竹炊飯をやってみたくなりました。「破竹なら手に入るので、破竹で炊飯をやってみようと思う」とコメントをしたところ、ありがたいことに、竹炊飯に向いている孟宗竹と真竹を送っていただけることに。息子と一緒に竹と遊ぶ、竹から学ぶという、よい機会をいただきましたので、ご紹介したいと思います。



Suzukiさんは、疑問に思ったことをとりあえずやってみようとされる方です。教育、獣害、畑に竹…と一見、何も関係がなさそうなものたちをSuzukiさんは繋げていかれます。疑問に思うだけではなく、それを科学的に分析したり、実験をしてみたり。


最近は、1940年代に撮影されたフィルムから、当時の人々の「背筋がピンと伸びていたり、目に力がある」に目をつけ、「当時の方々の方がお腹が空いている時間が多かったのでは?」「ある程度お腹が空いていることはいろんな感覚を鋭く保つのに大切なことなのでは?」と仮説を立て、ファスティングに挑戦されてみえます。その結果は…

Suzukiさんの記事でどうぞ。


取り組みたちがとても興味深く、わたしはいつも学ばせていただいています。


さて、竹炊飯です。

昨年の10月のこと。
わたしと息子は、キャンプ慣れしておらず、コンロの炭にうまく火がつきません。夫は仕事のため、不在でした。

わたしはちまき作りをしていて、コンロ準備は息子にほとんどお任せ。両親が何度か見にきてくれていたようです。息子は2時間粘りましたが、この日はお預けになりました。

火力が足りないのが原因だと思うと息子。炭の問題かもしれないとわたし。だったらと、父が「くど」で火を起こし、炭をしっかりと加熱する方法でやってみたらと提案してくれました。母は炭がダメなら木でやってみたらと。思いがけず、両親も手伝ってくれることになりました。

「くど」は正月前に餅つきをするときに、米を蒸す際に使う、移動式のかまどです。こちらの方言かもしれません。

くど(移動式のかまど)




翌日、再挑戦です。

父が「くど」を用意してくれました。新聞紙から、豆殻(大豆を収穫した後の殻)、細く割った木と少しずつ火を広げ、炭をしっかりと加熱します。

「くど」の隣には、キャンプ用コンロを置き、竹筒ご飯をセット。真竹(だと思います)に、給水済みの1合の米ともち米0.5合を入れました。わたしはもち米を入れたご飯が好きです。

焼けた炭を竹筒の周りに置きます。竹筒から水がたくさん漏れ、途中で水を追加しながら、20分炊き、10分蒸らし。

焼けた炭を置く


蓋をとって、試食したらじゃりじゃりとした食感。まだ、炊けていません。加熱が足りないようだと、水を足してから、「くど」の下の部分で、再度加熱します。こちらの方が火力がありました。

こうして、竹筒の周りと上からも熱を入れました。20分加熱、10分蒸らし。火がもったいないからと母が、さつまいもを追加。焼き芋も美味しくいただきました。

竹筒を上からも熱する
アルミホイルはさつまいも


表面は固く、下ほどやわやわなご飯になりました。塩をちょっと振って、父母、わたし、息子で食べました。初めてにしては、上手にできたようです。

火を囲んで、父と母と息子とおしゃべりしながら、ご飯を食べる…いつもより、話が盛り上がり、両親も楽しそうでした。孫の力になりたいと、両親が力を貸してくれたためできました。

また、最初うまくいかなかったことがとてもいい経験になりました。どうしてなのかを考え、次はどうするかを考えること。わからなかったら、人を頼ること。こういう思考に慣れていくこと。この経験はこれからも息子を助けてくれるだろうと思います。

素早く、効率的にが重視される、いろいろと簡単にできてしまう現在。不便さを楽しんだり、自分でやって、苦労したけれどできたという体験は貴重なものになりました。

また、両親が体感でいろいろなことを身につけていると、わたしも肌で感じました。もっと、頼っていいと言われているようでした。

ありがたい機会をいただきました。

また、鈴木さんの竹炊飯の記事もとても参考になりました。ありがとうございました!


竹炊飯のやり方はこちら。Suzukiさんがわかりやすくまとめてくださっています。



その他、竹料理2品を自宅コンロで作りました。

茶碗蒸しならぬ竹蒸し(母作)


ちまき

息子は茶碗蒸しと「竹蒸し」を食べ比べ、茶碗蒸しの中身は冷めていたけれど、「竹蒸し」はまだ中身が温かったと気付きました。竹は保温性に優れていること、初めて知りました。息子も興味深々でした。

また、ちまきは一般的に笹の葉で包むもの。わたしは、笹と竹の違いがあまりわかっておらず、今回はその勘違いから作ったものです…蒸し上がったちまきは、ふっくらもちもちで、美味しかったです!竹の水分がよかったのではないかと感じました。

読んでいただき、ありがとうございました!
次回、竹工作編に続きます。



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