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映画「あしたの少女」 を観ました(ネタバレあり)

最近、下高井戸シネマに行ってないなあ
今、何上映してるんだろう

と調べたのが、少し前

「あしたの少女」というタイトルを見て
なんか聞いたことあるなあ
あれ、これ観たかったやつだ

観たいと思っていたのになんだかんだ忙しさや怠惰に負けて、気がついたら忘れていて、、
また観る機会に巡り会え、そして上映時間が夕方からの一回だけれど、行ける日がある
これはもう絶対に、観たい

あらすじを上手く要約出来そうになかったので
オフィシャルHPの文を引用しました

「高校生のソヒ(キム・シウン)は、担任教師から
大手通信会社の下請けのコールセンター運営会社を紹介され、実習生として働き始める。
しかし、会社は顧客の解約を阻止するために
従業員同士の競争をあおり、契約書で
保証された成果給も支払おうとしなかった。
そんなある日、
指導役の若い男性チーム長が自殺したことに
ショックを受けたソヒは、自らも孤立して
神経をすり減らしていく。
やがて、凍てつく真冬の貯水池で
ソヒの遺体が発見され、捜査を担当する
刑事・ユジン(ペ・ドゥナ)は、
彼女を自死へと追いやった会社の
労働環境を調べ、いくつもの根深い
問題をはらんだ真実に迫っていくのだった…」

まず、この映画が実話だということ
この出来事が2017年と、割と最近だということ

主人公のソヒは、ダンスが好きな女の子
元気で、自分の意見ははっきりと言う
ように見える

けれど、だから何を言っても大丈夫というのは
勝手な過信にすぎない

最初はソヒ目線で描かれていき
ソヒが亡くなってしまってからは、ユジンの目線で描かれる

二人は同じダンス教室へ行っていたけれど、ソヒが生きているときには親しくなかった
もしソヒが生きていたら、二人はきっと仲良くなったに違いない
すぐカッとなったり、二人は似ている部分があるから
ソヒが亡くなったあと、ユジンはソヒに寄り添おうとしたから

数字や結果ばかり気にして、保身しかない会社や人

まだ高校生なソヒは、そんな人間の黒い部分ばかり毎日投げつけられて
明るい未来なんて見えなくなってしまったよね

見つかった携帯は、メッセージや写真やアプリは全部消していたのに
自分の上手く出来たダンスの練習動画だけ残していたのは
そのときの自分が一番好きだったからだよね

もし今も生きていたら
その頃を思い出して
もしかしたら笑えていたかもしれない

友だちがいなかったわけではない
家族がいなかったわけではない

けれど最後きっとソヒは淋しかったよね
寒かったよね
冷たかったよね

もっと皆んなが尊重して尊重されるようになってほしい

ソヒが目の前にいたら、抱きしめて
一緒にビールを飲みたい

そんな映画でした


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