【宝石の原石】できれば時を戻したい、と生まれて初めて思った話
タイトルで書いておきながら、実際にそう思ったのは、ほんの1、2時間だったというオチを先にお披露目しておく。こうするとオチじゃなくなる⁉︎、かどうかは 今日はおいておくことにしよう。
初めて、人を心底憎いと思う経験をした時、気持ちのバランスを崩すと、人の顔や体って、こんなに歪むんだなと知った。
その苦しい期間を越えて、穏やかな時間を感じた時、人を憎んでいた期間をやり直したい、と 切実に思った。憎んでいた自分が どれだけ重たく暗いものを纏っていただろうかと思った。
憎むことしかできない関係ってあるのかな、あの人とはそういう関係でしかいられないのかなと思って、それがない関係を築けるなら、時を戻したいって思った。
でも、ちょっと考えてると、もう一度時を戻しても、やっぱり私はその人を憎いって思う気がして、それなら このまま前に進む方がいいだろうな、と思った。むしろ、その人がいない時間を、少しでも早く知った方がいいかも、とも思った。
そもそも、その関係性で、私は その時その時で ベストを尽くしていたから、今さらやり直せることなんてない。できることは全てした。自分の気持ちにうそをついたこともない、その時その時において。その時の自分の気持ちとはしっかりと向き合っていた。
その上での「憎い」だった。
やり直せることと、そうじゃないことがある。
やり直さない方がいいことも、ある。
ただ、今 その時にすることをするだけ。
後になって、「そんなことをする自分はいやだ」と思うことだけはしないようにしよう。
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