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苦手な事に向き合う

誰にでも苦手なことがある。
得意をのばす、苦手を克服する…どちらも大切だ。

私は、中学生の時に陸上競技に出会った。
それが、陸上人生の始まりだった。

出会いは突然で、 "走る・跳ぶ・投げる" どれも得意ではないのに、始める事にした。

きっかけは、中学校の部活の仮入部だ。
その当時は、泳ぐのは得意、食べるのも得意(笑)

しかし、水泳部が無かったため、好奇心のままに、剣道部、ソフトボール部、バスケ部、テニス部、陸上部と体験した。

当時の私なりの直感だったんだろうか、陸上部は楽しそうに練習してると感じた。また先輩たちが、とても気さくに接してくれた。

結局、それが決め手で陸上競技部を選んだ。

入部当時の目標は、"3年間ここで頑張ろう"それだけだった。

そんな陸上のと出会いは、今振り返ってもとてつもなく大きい。
陸上を通じて教えてもらった事は、今の私に大きな影響を与え続けてくれる。

学んだ事の1つが、

自分の弱さ、苦手な事に向き合う

という事だ。

これが一番大変で、何度も立ち向かわないといけなかった。

高校時代、ひたすら自分の弱さ、苦手な事と向き合った事を思い出す。初めて走る事を通して、自分の弱点を知った。

"手を抜く"

よく顧問の先生に指摘を受けた。
初めは無意識のうちにやっている事もあった。
練習の中で、一瞬気を抜く瞬間があったり、集中力が切れる瞬間の事を言われた。

"我慢強さ"

これが圧倒的に足りなかった。
我慢強さのいる練習が、極端にできなかった。

もちろんまだまだあるが、苦手な事、出来ないことに向き合う事は、とても苦しかった。
しかし、そこから逃げるという選択肢は、チームには無かった。
大げさかもしれないが、そこから逃げるという事は、クラブを辞めるという事、私の中でクラブを辞めるという事は、学校も辞めるという事だった。

高校生だった3年間は、31年間の中でも苦しかった事ベスト3に入る、もがき苦しんだ時期だ。

しかし、それが無かったら今の自分は無い。
今改めて、高校時代に心から感謝したいと思う。その時、自分の嫌な部分、弱さに向き合ってよかった。
向き合わせてくれた先生、仲間に感謝したい。


ところで、最近、体操の2017世界選手権 金メダリスト 村上 茉愛 選手がテレビに出ていた。

「ある時、苦手な平均台に向き合った。そしてそれを継続するよう心がけた。」そのような事を言われていた。

苦手な事に向き合ったご褒美は、必ずある。
それが、苦しければ苦しいほど、大きなご褒美になるのかなと思った。


今でも苦手な事はあるし、生きてる限り出会うと思う。

不思議なもので、始めた頃は陸上の基本的な要素、走る、投げる、跳ぶ、どれも得意でなかったのに、今も陸上に関わっている。

最近は特に、得意でない"跳ぶ、投げる"ことも走りに共通する部分もあり、おもしろいと思う。

こうして、振り返ってみても私の陸上人生は、不得意から始まってるのかも知れない…

自分の弱さ、苦手な事に向き合うことは、改めてとても大切だと思う。


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