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<ニュージーランド旅行>カイコウラ編

クライストチャーチ7:00発~カイコウラ9:30着で行き、カイコウラ16:30発~19:00にクライストチャーチ着のバスのスケジュール。野生のオットセイを見ること、クレイフィッシュ(伊勢海老)を食べることが目的。

ニュージーランドでは早起きの毎日6:30頃

見どころが多いニュージーランドはその見どころが点在しているため移動時間がけっこうかかる。旅の起点におすすめなクライストチャーチ!とは言え、カイコウラまでバスで片道2.5時間。これでも近郊の観光地。広いなニュージーランド。今日は6:00に起きてふらふらとバスターミナルへ向かう。

ホワイトとグリーンの大きな車体のバスが到着。これに乗って行きます。
乗り込むときに初日空港でチケット手配してくれた観光インフォメーションのおじさんがいた。3日ぶりぐらいの再会でも覚えていてくれてうれしい。

このあたりから眠気が覚めてくる。
バス出発後、街から離れるにつれ、家は減り、建物らしきものはなくなり、30分もしたら大自然の景色が広がる。羊がいた。テンション上がる。丘に羊の大群がいる!赤ちゃん羊もいる!かわいい!と、知らない間に寝ていた。これぞ、まさに羊を数えながら寝るという経験だ。

羊については、しばらく写真を撮っていていたが、だんだん慣れてくるもので、もう羊がいることが当たり前になり会話に登場しなくなる。カイコウラで、三郎さんは羊よりもカモメを写真に撮っていた。


カイコウラ到着したAM10:00頃

起きたらカイコウラ到着、さっそく観光インフォメーションへ。空港でお世話になったおじさんは今週カイコウラで働くらしい。

「オットセイ見て、クレイフィッシュ食べたいです。あ、徒歩圏内で。」
カイコウラの地図に何か所か丸をしてもらう。

行先も決まり安心したのでバス停前のカフェでブランチを。フィッシュアンドチップス、ラミントン、フラットホワイトを食べる。このフィッシュフライ、何の魚かわからないがフワフワで美味しかった。

海沿いを歩いていけばいいので道に迷う心配もなし。天気もよくて心地いい。海側には山脈が見えて、山側にはたまにモーテル、牧場、家がポツンとある。

「あれ何かな?犬かな?」
「…羊じゃない?」
犬のような刈られた羊だった。涼しそう。


オットセイに会うPM12:00頃

海側の岩場に出てみたら、なんかいた。
思ったよりデカい。垂れている。さらに進むと遊歩道が出てくる。「オットセイいるよ~」と三郎さんがいつも発見してくれる。草むらにいた。よく、これ、見つけたなと思った。

オットセイは1匹のオスと複数のメスのコロニーを形成する生き物らしい。ということは、海岸や道に転がっているオットセイはコロニーを形成できなかったオスなのかな。人間で例えると結婚しなかった男の人ポジションかな?と人間界でなかなか結婚しなかった三郎さんに話してかけてみた。

「三郎さん、道で転がっているオットセイになるところだったね。」
「そうね。」
「自分が結婚しないひとりオットセイだったらどうする?」
「種の継続を優先して、何も食べずに海を漂う。」
「…。」

優しく微笑みながら餓死する三郎オットセイを想像して泣けてきた。ちなみに後からコロニー形成しているオットセイとひとりオットセイの写真を見てみると、ひとりオットセイの方が幸せそうな顔に見えた。本能行動と幸福度はちがうのかもしれない。

砂浜にも降りてみる、ここにもオットセイ。パウアシェルや流木などもたくさんあった。シーコーミングしたいが、ニュージーランドなのでだめそうだ。パウアシェル持って帰ったら罰金と書かれていたし。

「ここにもオットセイいるよー」
「どこどこ?」
「ほら…」

死んでいた。

「うん、生きているのだけ見つけたら教えてくれる?」
三郎さんと海岸を歩いているとよく動物の死骸に遭遇するような気がする。というか、三郎さんがわざわざ知らせてくれるから記憶に残りやすいのかもしれない。

キーン岬(Point Kean Viewpoint)に到着PM2:00頃


折り返し目的にしていたオットセイコロニーがあるキーン岬に着いた。
何があるわけではないけれど、絶景だった。もっと有名な観光地はこれよりも絶景かもしれないが、「自分たち以外、誰もいない」これが最高の贅沢だと思う。独り占め気分。

人がいないので踏まれなく草がふわふわしている。休憩がてらゴロンとしてみた。青空、ポカポカ陽気、ふわふわ、ゴォォォォ(強風)。
この強風さえなければもっと寝ていたかったのにさすがに冷えてきて退散。

芝にゴロンしている自分の姿はハイジをイメージしていたが、後から写真を見ると行き倒れ感があった。芝生の草が高いから。ニュージーランドの植物は全部大きい。ススキのような植物も巨大だったし、この季節に有名なムラサキのお花ルピナスはラベンダーかムスカリサイズを想像していたらそれどころじゃない。1mぐらいあった。

よく見ると左にいます。行き倒れ感あり。


方向転換していたオットセイを通り越しBBQ屋台へPM3:00頃


遊歩道にいたオットセイはまだいた。まだいたが何か違和感があったので写真で確認する。180度回転していた。2時間ぐらいで半回転。

帰路になるとオットセイも「あ、ここにもいるね」と通り越すレベルで慣れてきた。それよりも、もう1つの目的のクレイフィッシュを食べないと。

ちなみにカイコウラはマオリ語で「エビを食べる」(Kai= food, Koura=cray fish)という意味らしい。この地名の付け方おもしろい。

BBQ屋台でカイコウラ食べたいと伝えるとクレイフィッシュを選ばせてくれる。クーラーボックス、パカッ。高っ!量り売りで1匹1万ぐらい。半身でも購入ができたので5,000円(ライスサラダ付き)をオーダー。塩味が効いていて甘味が強く美味しかった。漁村出身の三郎さんはあまり興味がない。伊勢海老は知り合いの漁師さんからよくもらえたらしい。羨ましい。カモメが残飯を狙いにきた。近くで見ると、真剣な顔(?)で狙っていて怖い。

バス停に戻ってきてお土産買ったPM4:00頃


予定通りに戻ってきた。時間があるのでお土産を買うことに。カイコウラで手に入れたものは、丸い形の瓶で蓋が赤色で可愛らしいFire bee honey(辛いはちみつ)、ティータオル2枚(お土産用)、パウアシェルのピアス2種類。はちみつ買ったお店はKaikoura Cheeseというチーズ専門店だった。試食もできてナッツ入りのチーズがおすすめ。

この旅のお土産でこだわったことは「Made in New Zealand」。今まではお土産のデザインで選んでいたが、クロアチア旅行のときにクロアチア人の友人が「これはおすすめ」「これはダメ」とお土産に記載されているMade in Croatiaにこだわっていたのを見て、なるほどと思ったからだ。

実際、Made in New Zealandのお土産を探すのはなかなか大変だった。例えば、ティータオルは、便利でお土産にぴったりなのに中国かベトナム生産のものが多い。Designed by New Zealandと記載されているものもあり、これはMade inはちがう国ってことだよなぁ。最終的に食べ物、化粧品類はニュージーランド産にこだわり、他のものはDesigned by New ZealandはOKとして買い物をした。

大急ぎで買いものをしてバス停に行ったが、結局、30分ほど遅れてバスがきたので余裕。帰りのバスは満席だった。アフリカ人とインド人の観光客だらけだった。この人たち、カイコウラのどこにいたんだろう。観光客まったく会わなかったので不思議だった。

三郎さんはバス乗ってすぐに寝た。私はのんびり外の景色を見る。
もうすぐ日没だなー、海岸沿いを見ていると、おや…

岩がたくさんあり、その上にたくさんのオットセイが。赤ちゃんオットセイだ!1つの岩に1ファミリー!2,3匹のオットセイがいる。すごい、オットセイだらけだ。

「三郎さん!!オットセイの赤ちゃんいるよー」
「…いいんじゃない?…」(意味不明)
「見なくていいの?」
「そうね…」(意味不明)

眠くて性能が悪いAI搭載したロボ郎になっていた。

その会話に周りが気付き、見ようと窓側に押し寄せる。最後の最後で見たかった赤ちゃんオットセイに会えた。そして三郎さんではなく、アフリカ人&インド人と感動を分かち合いカイコウラを後にした。


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