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混沌・明暗

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大学卒業以降に書いた、日常を記した文章をまとめています。
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記事一覧

七月②

 うそにつつまれることがとても多く、君の言うとおりなんとか目をそらす。熱くなった体を川で…

七月①

 ここにあるだけの夢を川で遊ばせ、流れにまかせて、流れに逆らい、夜には静かな炎がもえ始め…

苦手なもの

・チョコレート。歯につく。手が汚れる。甘すぎる。 ・高いところ。怖い。落ちたら死ぬ、とい…

ヘルプで行った店舗が素敵だった

 働きたくない。働きたくないけど、働かないと東京で生きていけないんだよね。だから働くこと…

似てない双子がいるかもしれません

 いません。 運転免許を持っていません  運転免許を持っていません。運動神経が悪いので、…

忍び寄る影に僕は何度も真夜中に目を覚ます

 美味しいディズニーシー、ディズニーオイシー。なんつって。おい、そんな目で俺を見ないでく…

夏が来る前に夏っぽい曲でも並べておくか

 あ、もう夏だって。そう言って君は僕のくちびるに重ねた。さっきしたゲロの匂いがした。プラットホームは僕らだけだった。東京。東京、東京。  夏が来る前に、私が思う「夏っぽい」曲をたくさんここに書き記したい。冷蔵庫の扉が閉まる前に。 『透明少女』 / ナンバーガール (1999)  余計な言葉は要らない。夏、そのものである。小林優希といえば透明少女、透明少女といえば小林優希である。「赤いキセツ 到来告げて」の歌詞から始まるのだが、夏=赤色の季節、という表現が、単純ながらとて

group_inouについての私見

 group_inouという音楽ユニットがいる。荒唐無稽な歌詞を、エレクトロニックな音楽に乗せる二…

シャーロット、僕を焦がして

 ノーナ・リーヴスの「フライデー・ナイト」って曲、あるじゃないですか。あれってなんで、サ…

「透明少女」

 学生時代、恐ろしいほどに日陰者な日々を送っていた。中学生の頃は帰宅部(夏季のみ水泳部)…

SASUKE2023の感想、他

 遠くて近いつかめない、どんな色かわからない。ゆっくり消える虹みてて、トリコじかけになる…

二〇二三年を振り返る

二〇二三年を振り返る 二◯二三年って、三ヶ月くらいしかなかったらしい。新しい環境に飛び…

桜散る雨の止まない握り飯

 空を見上げました。台湾の空にも、もちろん繋がっています。 夕方のニュース  夕方のニュ…

箇条書き日記

 もう長いこと海を見てない、海が見たい。 カミングアウト  カミングアウトという言葉を、ちょっと秘密を曝け出しちゃうこと、くらいのニュアンスで使いたくない。カミングアウトという言葉が辿ってきた歴史を知っているから、私みたいな人間が軽々しく使っていいとは思わない。誰かが軽々しく使っているのを見ることも、決して気持ちのいいものではない。 外国人の店員  朝早く訪れたコンビニで、外国人の店員さんが揚げ物をしていた。そこに五十代くらいのマダム店員さんが勢いよく来て、「◯◯くん