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515○ 怒り

「怒り」

私の一番側で毎日怒りをぶつける
唯一の理解者
感情は常にうねりながら
顔の生色の温度も落ち着くことはない
街行く人々の群れを抜け
車窓から見る十人十色が飽きないのは
見ていないのと同じと言える
匙加減というのは
言葉通りのなんとも言い難い雑把で
期待を込めたり
テリトリーを脅かされたり
不甲斐なかったりと
ああまた後悔の暖簾をくぐった
世の中を憂いて
奔放な感情に蓋をしたところで
始めから私もあなたも
喧騒の中のひとひらでしかないのだ
そこにある自由にただ身を任せながら
内から涌き出る鬼を飼い慣らし
人間という生々しさを
見続けていたいものです

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NAKAJI

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