499○ RIPPLE

「RIPPLE」

どうしてここにきたのか
そうして
気付いていることだけ並べてみたら
繋がった
ああ解った
こうして知ってしまうと
概して知らなすぎたこと
責めすぎるなと
自分の傷を舐めた

大概の日々はとうに忘れ去られて
毎朝来る更新に
私がまた奪われて
体の水が入れ替わる度に
私がまた薄まって

それでも思い出す
幾つかの印象
それらを知るために
遣わされたならば
誰もが違うということは
解る気がする

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なかじ