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「ポケットに入るミニマルな」カメラを求めて


はじめに

 今から1年前に、Leica M10用にズミクロン35mmを購入した。それ以降、新しいレンズやカメラを購入することはなかった。夏になると仕事柄休みが多いので、気持ちの余裕が出てくる。常日頃カメラに対して思っていたことをふと見つめ直してみた。

 見つめ直すと、手軽に持ち出せるカメラがないことに気づく、私の求めている手軽さと言うのは「ポケットに入るサイズ」。仕事の行き帰りにポケットからサッと出して写真を写す。それぐらい気楽なカメラが欲しいと常日頃感じていた。ミニマルなカメラを今までも求めてきていたが、より小さく取り回しのしやすいカメラを求めていることに気づいた。

 今までのカメラの遍歴を振り返り、現状のカメラ構成と合わせて「自分が求めているカメラ像」について考えていく。

これまでのカメラ構成と現状

これまでのカメラ

 下の画像を見てもらえたら、一目でわかる人にはわかるカメラだと思う。画像は今までのカメラ本体の購入歴。

 ・OLYMPUS OMD EM5 MarkⅡ(初めてのカメラ。レンズは単焦点とズームを4つほど用途に合わせて所持していた。売却済み)
 ・Leica D-LUX7(コンデジ。売却済み)
 ・フイルムカメラ(ほとんど使用しなかった。売却済み)
 ・FUJIFILM X -Pro3(レンズは3つ所持していた。単焦点2つ、ズーム1つ。売却済み)
 ・FUJIFILM X100V(現在も所持)
 ・Leica M10(愛用中。フォクトレンダー、プラナー、ズミクロン(世代違いを2つ)を所持していた)
 ・おまけでSONY a7R4(夫の所持カメラ。望遠を使用したい時や解像度が欲しい場面で使用)

2019年〜2023年までのカメラ本体購入歴
OLYMPUS。本体はコンパクトだが、レンズが重くて大きい。
Leica D-Lux7。X100V購入時に手放した。
FUJIFILM X -Pro3。
シャッター音がかっこいい。背面モニターはデザインとしては気に入っていたが、
使用感は悪かった。

現状

 今までコンパクトなカメラを探し求めて、色々試してきて、現在のカメラ構成はこの写真の通り。
 ・Leica M10(ズミクロン35mm,プラナー50mm、インダスター)
 ・FUJIFILM X100V(コンデジ。純正フード・アダプターリング付き)

現在これのみ。

 自分で決めているのは所持している防湿庫に入るだけのカメラとレンズ。それ以上は売却することにしている。たくさん所持していても、使用する時に何を使うか悩んでしまうから。手軽さがなくなってしまう。最小構成で、やっていきたい。ただ、この構成だと望遠やマクロには対応していない。望遠を使用したい時には夫のSONY a7R4を借りることもあるが、今後自分のカメラを検討する上で、望遠やマクロも視野に入れていく必要はあると感じてはいる。ポートレートやスナップばかり撮っているので、望遠やマクロは使用頻度は低いのでつい後回しになっている。

Leica M10。とてもコンパクト。
ただ、値段が高く、気楽に鞄にホイッと入れられるわけではない。
そして重量もある。

おまけ

夫のSONY a7R4。

下の銃型の台は、5Axというメーカのもの。肩に当てて安定させるためのもので、使用したことがあるが、重いレンズがついていてもこれなら女性でも耐えられる。

首から紐をかけて、使用。

引き金を引くことで、シャッターを切ることができる。

5Ax公式ページ↓

求めているカメラ「ポケットに入るミニマルさ」

 現在のカメラ構成もすでにとてもミニマルだが、今私が求めているのは、ポケットに入るサイズ。

「休みの日にカメラを持ち出す」
 →仕事のある日もいつでも持ち歩きたい。
「仕事の帰りにリュックから取り出す」
 →リュックに入れているから取り出す手間
    →自転車通勤のため、突然の雨に濡れることや、カメラの重量が気になる

 おそらく、これらは男女関係なく、ミニマルなカメラに求める理想だと思う。私は非力な方なので、あまり重いものを持ち歩いたり、嵩張るものを持つのは苦手。そしてとてつもないミニマル思考を持っているから尚更。

GRⅢx

 自分の求めているポケットに入るカメラとして条件を満たしているのはこれ。GRⅢx。GRⅢは広角、GRⅢxは40mm。40mmの方が馴染み深いのでxで検討している。

RICOH公式ページ画像より

求めている条件

  • ポケットに入る

  • 軽い

  • 高画質

  • シャッターを切るまでの速度が速い

全てクリア。これなら良さそう。一つ大きな問題点はあるが。

現在のカメラ市場(GRⅢx)

 GRⅢxは条件に合うため、購入したいと思った。しかし、大きな問題点がある。それは市場に在庫がないこと。
 GRシリーズは流行りを何度か繰り返すカメラ。そして現在市場に在庫がない。購入しようと取り寄せを検討したが約3ヶ月待ちになっていた。その間に後継機が出そう。そして元値よりも5万円ほど値段が高い。これは今買うのは全く理にかなっていないことがわかった。

 今後の後継機が出るタイミングで購入を改めて検討しようと思う。

X100Vをどうにか

 現状あるカメラ構成で、よりミニマルさを追求してみようと思う。ポケットに入るサイズにはならないが、このX100V、実はアダプターリングと純正フードを購入して取り付けている。そのため、レンズが前に2倍以上突き出していることになる。デフォルトに一度戻してみて考えてみることにする。より小さくなれば小さな鞄にさっと入れられるほどにはなりそうだ。

アダプターリングと純正フード付きの状態

 アダプターリングと純正フードを取り外してみると(購入時から付けっぱなしだったため取り外すのに時間と力が必要だったので苦労したが)、飛び出していたレンズは半分以下に。純正の被せるタイプのキャップをつけてみた。しかし、こうするとフィルターがつけられない。少し奥まったレンズなので、問題はなさそうだが、フィルターをつけようと思うとアダプターリングが必要になる。しばらくはこれで運用してみる。

デフォルト状態。薄くて良さそう。
ポケットにはもちろん入らなかった。

 フードを外すと少し不恰好な感じもするが、これはこれで洗練されていてかっこいい。

X100Vの気に入っているところ

 X100Vを今まで以上に使用してくことを検討する。それには気に入っている点を改めて洗い出してみるのも良さそう。

・フイルムシミュレーションによって撮って出しで写真が完結する
・小さな鞄に入るミニマルさ
・ファインダーを切り替えることができる
・見た目のデザインがクラシックでかっこいい

 考えてみると、気に入っている点はいくつもあった。どんどんこれからも使っていこう。

現在のカメラ市場(X100V)

 GRⅢxの在庫がないと知るまでは、X100Vと用途が被るので売却することも考えていた。X100Vが現在も価格高騰していることを知っていたからだ。
 今年の始まりの冬には、SNSでバズって大人気になったX100V。瞬時に在庫切れ。半年以上在庫がないことになった。そして現状もどの店舗にも在庫はない。その当時はフリマアプリで40万円以上で取引されていた。元値は18万円。驚くほど値段が跳ね上がっていた。そして、現在は25万円前後でフリマアプリでは取引されている。店舗の買取を調べると12万円ほどでの査定だった。これはフリマアプリで絶対に販売した方が良い
 GRⅢxも在庫がないことを知り、この「X100Vを売却するか」という考えは無くなった。元値よりも高いのはとても魅力的だが、気に入って使っているカメラの一つで、GRⅢxが手に入らないのであれば、X100Vが理想に近い1番の選択肢である

おわりに

 結論としては、GRⅢxを手に入れることはできなかったが、「現在求めるカメラ像」や「X100Vの使い方」を改めて考える良い機会になった。

 現在所持しているLeicaは、「よし!!写真を撮りにいくぞ!」という気持ちで持ち出す。X100VはGRに求めていたような、いつでも取り出して気楽に撮れるカメラとして活用していきたい。GRの後継機が出たらまた改めて検討しようと思う。

【追記】後日談↓


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