1年前の自分から。1年後の自分へ。手紙
はじめに
小学生の頃に国語で「10年後の自分に手紙を書こう」という課題をした。当時の先生から20歳になった時に「自分からの手紙」と「当時の先生からの手紙」が実家に届いた。その時の先生にお礼の手紙を書いたこともまだ記憶にある。
私は大人になった今も自分に手紙を書いている。そんな話を今回は書いていこうと思う。
小学4年生「2分の1成人式」
20歳。成人を迎えて実家に届いた手紙。
当時の担任の先生からの手紙には、
と書かれていた。「2分の1成人式」という国語の課題で取り組んでいたらしい。当時学年には生徒9人しかいなかった。田舎で1クラスしかない学年。複式学級(2学年を1クラスにする)になった年もあった。4年生では1クラスとして、わたしたち9人を担任してくれていた。9人しかいないクラスを担任してくれていた先生が大事に手紙を10年間保管して送ってくれた。そのこともすごくうれしかった。
10年前の自分からの手紙
10年前の自分からは、
と、書かれていた。届いたときにはつい笑ってしまった。そして自分の言葉ひとつ一つに「なんでこんなことを書いたんだろう」と思い返すと、理由が一つひとつしっかりとあった。4人兄弟で、兄に対する当時の苦手意識や、妹のことを心配しながらも甘えている姿にうらやましいと思っていたこと、弟の自閉症に対していつか話せる日がくるといいなと楽しみにしていたこと。ちなみに、この手紙を見てすぐに兄に電話をして「お金返した?」と笑いながら聞くと「まじか!そんなこともあったな!今度妹に何か買うわ!」とげらげら笑っていた。「ぼく」と1人称にしていたことすらもう覚えいていなかったが、当時はクラスの9割が男の子しかおらず、自分が「女性」であることで仲間外れにされることを恐れていたことから一人称を変えていたこと。幼馴染となかなか仲良くできないけれど、仲良くしたいこと。
たったこれだけの拙い文章からそこまで自分の内面が読み取れてしまう。文字の形を見て、おおざっぱだったこともよくわかる。
そんな自分からの手紙で自分を振り返ることができた。
当時のこの手紙を書いて以来、中学生に上がっても自分に対して「1年後の自分へ」という手紙を書いたり、「3年後の卒業式の自分へ」という手紙を度々書いたりしていた。振り返ることが楽しくて、そして未来の自分への期待も込めて、手紙を書いていた。それは大人になった今も続けている。
1年前の自分から。1年後の自分へ。
そうして、大人になった今は「1年後の自分へ」手紙を書いている。成人してからは、大晦日に「1年後の自分へ」手紙を書いていた。結婚してからは、「結婚記念日」に書き、1年後に開封するようにしている。
10月10日に籍を入れたため、もうすぐ開封する。
お気に入りのシステム手帳に手紙を挟むようにしている。スケジュール帳と一緒にしておくと、なくさない。
おわりに
自分自身への手紙を書いて、見直す。
未来への自分への期待
過去の自分のことを振り返る
それができるのがこの「〇〇年後の自分へ」の手紙。小学生のときの2分の1成人式をきっかけに、書き始めたが今も続けているほど好きな習慣。1年前からの手紙に涙が出てくる時もあれば、微笑ましくなる時もある。
私が長年続けている、一番好きな習慣。
追記 後日の記事↓
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